日本製鉄株式会社(以下、日本製鉄)は、第66回(令和元年度)大河内賞において、「衝突安全性を確保する船体用高延性厚鋼板製造技術の開発」にて「大河内記念生産賞」を受賞しました。
大河内賞は、故大河内正敏博士の功績を記念して、大河内記念会が我が国の生産工学・高度生産方式の実施等に関する顕著な業績を表彰する伝統と権威のある賞です。贈賞式は本年3月24日に日本工業倶楽部会館で実施されます。
受賞した技術の概要は以下のとおりです。
船舶の衝突による油の漏洩は甚大な海洋環境汚染に繋がります。日本製鉄は、鋼材特性の向上による船舶の損傷軽減に向けて、製鋼工程(溶鋼の造込み)での不純物と介在物の極限までの低減と微細分散、及び熱加工プロセス(TMCP:Thermo-Mechanical Control Process)を活用した金属組織の微細分割や伸びの阻害要因の排除で理想的金属組織を達成し、従来鋼の伸び規定値より5割以上の高い伸び値を持つ世界初の高延性鋼材NSafe®-Hullとその製造技術を開発しました。
今後、船舶の更なる大型化が進展する中、衝突安全性のみならず座礁に対する安全性の確保に向けた高延性厚鋼板の需要拡大が見込まれます。また、衝突安全性能が高い船舶への優遇税制が施行されたことも需要拡大を後押ししております。
日本製鉄は、常に世界最高の技術とものづくりの力を追求し、国連で採択された「持続可能な開発目標」(SDGs)にも合致した活動(「住み続けられるまちづくりを」「海の豊かさを守ろう」)を通じて、これからも社会の発展に貢献して参ります。
(お問い合わせ先)総務部広報センター TEL:03-6867-2146
以 上
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