日本商工会議所
商工会議所LOBO(早期景気観測)2020年3月調査結果
日本商工会議所(三村明夫会頭)は、毎月実施している商工会議所LOBO(早期景気観測)調査の2020年3月分の結果をとりまとめましたので、お知らせします。主な内容は、下記のとおりです。
【今月のトピックス】
<新型コロナウイルスによる経営への影響>
新型コロナウイルスによる経営への影響について、「影響が生じている」は44.4%となり、2月調査の11.3%から約4倍に急増。懸念を含めると、9割以上の企業で影響があるという結果となった。
<2019年度の所定内賃金(正社員)の動向>
2019年度に正社員の所定内賃金を引き上げた企業は63.6%。「防衛的な賃上げ」は調査企業全体の42.8%で、前年度調査と比べ2.0ポイント増加し、賃上げ企業の7割弱を占める。
【今月の業況】 調査期間 3月13日~19日
「業況DIは過去最大の悪化幅を記録、先行きは新型コロナウイルス流行で不安広がる」
■3月の全産業合計の業況DIは、▲49.0と前月から▲16.4ポイントの悪化
■新型コロナウイルス流行の影響により、インバウンドを含む観光需要の減少に加え、外出の自粛や消費マインドの低下、イベントの中止等に伴う相次ぐキャンセルにより、客足が激減した宿泊業や飲食業、観光関連業を中心とするサービス業や小売業の業況感が大幅に悪化した。また、サプライチェーンの混乱や部品、資材等の調達難による生産活動への影響も続いており、新型コロナウイルスの世界的な流行による世界経済の先行き不透明感が広く業況の押し下げ要因となっており、中小企業の景況感は1989年4月調査開始以来、過去最大の悪化幅(※)を記録した(※これまでは、2011年4月時の▲11.8ポイント)。
■先行き見通しDIは、▲56.5(今月比▲7.5ポイント)と悪化を見込む
※調査結果は、LOBO調査のホームページにて、ご確認いただけます
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