◆開発の背景
昨今、建設業界では作業員の高齢化が進む中で、人手不足が深刻化しています。特に年間約55万戸(※1)を建設する戸建て住宅建設における現場監督官の多くは、2桁の戸建て担当を割り当てられ、それぞれの現場を毎日行き来し、複数の業者と現場打合せを行っており、移動時間だけでも大きな負担になっています。
これまでは建設現場に特化した、リモートで指示、打ち合わせ、進捗確認を行うシステムが無いため、工期の遅れを防ぐため、現場監督官は現場に行かざるを得ないという状況にありました。IT化の遅れが指摘される建設業界でも、新型コロナウイルスを契機にテレワーク導入の声が高まっており、このような戸建て建設業界が抱える「現場に行かないと仕事にならない」をITのチカラで変革するため、開発に至りました。
※1:平成30年度持家系住宅着工統計(国土交通省)による
◆遠隔指示とは?
現場から離れた場所から、現場に設置したモニターを通じて作業車へ遠隔で指示を出す事を遠隔指示と呼んでいます。戸建て建設には大工を始め数多くの業者が携わっていますが、「遠隔指示モニター」はクラウド経由で業者ごとに写真や動画付きの指示をリアルタイムで出す事が可能です。
業者は、指示に対する報告を、モニターに付属しているタブレットもしくは、業者のスマホから写真や動画付きで、事務所に戻ることなく報告が可能です。
◆「遠隔指示モニター」の主な特徴
1.4G通信端末搭載モニターなので、インターネット環境があれば自宅や、オフィスなど場所を選ばず現地業者への写や動画付きの指示・確認が可能です。
2.建設現場据置き型モニターなので、関係する業者はいつでも作業内容や変更箇所を現場で確認することができます。
3.屋外対候性のある液晶タッチパネルモニターで、さまざまな建設現場に設置できます。
4.業者から監督官への作業報告は、付属のタブレット端末もしくは、業者のスマートフォンから、撮影写真や動画付きの報告を提出可能です。
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。