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【銀川(中国)2020年10月27日新華社=共同通信JBN】23日に閉幕した国際ワイン見本市は、中国の寧夏回族自治区にあらためて注目を集めた。
第9回寧夏国際ワイン見本市は賀蘭山脈東麓で開催され、96カ国・地域から数百人の専門家がオンライン、オフラインで出席、ワイン産業の発展について意見交換した。
パリに本部がある国際ブドウ・ワイン機構(OIV)のRegina Vanderlinde会長は「寧夏はワイン産業優先政策で商品品質の改善とブランド向上で大きな成果を上げた」と述べた。
寧夏は長年かけて急速に中国の主要ワイン生産地に転換してきた。ブドウ農場は現在、3万2800ヘクタール、ワインは年産1億3000万本、総生産額261億元(約39億米ドル)に達する。
寧夏は2025年までにブドウ農場面積を倍増し、ワイン年産3億本の野心的計画を掲げている。
▽ゴビ砂漠にブドウ園
十分な日照、豊富なかんがい、適度な気候で、寧夏の広大で不毛のゴビ砂漠はワイン用ブドウ栽培に最適とみられている。
Yu Huiming氏は7人の若いワイン生産者とともに1984年、ピックルジャー100本以上のワインの生産に4カ月かけた。
当時、多くの中国のワイン生産者は業界基準に達せず、国内消費者がほとんど評価しないため、廃業した。Yu氏が勤めた寧夏初のワイン醸造所も厳しい時代を経験した。Yu氏は「従業員らは決まったときに給料をもらえず、仲間の6人はより良い生活を求めてやめていった」と述懐した。
しかし、Yu氏はこの仕事の継続を選んだ。
1990年代に外国企業がこの醸造所の余ったワインを買い取り、自社のラベルを付けて1本268元で販売した。
「その時、うちのワインにも需要があることに気付いたが、当社ブランドを市場に浸透させる必要がある」とYu氏は語った。
寧夏政府は2011年、ワイン産業を規制し、高品質のブランドワインの生産を奨励する一連の有利な政策を打ち出した。
それ以来、優遇策により内外の多くの業者が誘致され、同地方に醸造所を設立した。その結果、高品質の寧夏ワイン群が市場に進出した。
2020年現在、50の地元業者の1000を超えるワイン商品が世界中の上級ワインコンテストで入賞した。寧夏ワインは20カ国・地域以上に輸出されている。
▽ワイン生産者の楽園
寧夏のワイン業者Xige EstateのLiao Zusongワイン醸造主任(35)は2014年にオーストラリアのワイン農家から帰国した。彼はXigeのブドウ園と醸造所の建設からワイン醸造技術の企画まで、ワイン生産プロセス全体に参加した。
Liao氏は「ブドウ栽培からワイン醸造まで全生産工程を知るワイン生産者になりたい」と語った。
Xigeは現在、1333ヘクタールのブドウ園と年間100万本以上の生産量を誇る。「国中と世界の消費者にとって最高のワインを生産できると思っている」とLiao氏は述べた。
寧夏政府は地元ワインブランドの向上とワイン生産技術改善のため、世界的に有名なワイン生産地から地元業界で働くワイン醸造家も招致してきた。これまで23カ国・地域から60人が寧夏に来た。
▽ワイン観光ブーム
北京からの観光客でワイン通のZhao Liang氏は友人らとXige Estateまではるばる車を運転してきた。「多くの外国のワイン農場に行ったことがあるが、寧夏ワインの味と地元ワイン農家の先進的な生産ラインに感心した」とLiang氏は述べた。
Xige EstateのZhang Yanzhi創業者は「このワイン醸造所は多くの観光地にも近い。ワイン観光開発に特に適している」と語った。
寧夏はワイン観光市場の潜在力を開発してきた。現在、寧夏のワイン醸造所は年間、60万人以上の観光客を受け入れている。
賀蘭山脈東麓のブドウ産業団地の当局者Zhao Shihua氏は「ワイン観光はこの地域の観光業振興とワイン消費促進で重要な役割を果たしている」と述べた。
ソース: The Organizing Committee of Ningxia International Wine Expo at Helan Mountains' Eastern Foot
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写真説明:中国北西部・寧夏回族自治区のXige Estateで2020年4月10日、完成ワイン商品の抜き取り検査をするスタッフ。東部賀蘭山地区のワイン企業従業員らはブドウ農場の農作業と地元ワイン産業振興への注文取りに忙しい。
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