東京女子大学(東京都杉並区、学長:茂里一紘)現代教養学部人文学科歴史文化専攻の藤野裕子准教授による著書『民衆暴力―一揆・暴動・虐殺の日本近代』(中公新書)が、「2021年新書大賞」の4位に選ばれた。同書は日本近代における民衆の暴動について取り上げたもので、民衆暴力を通じて近代化以降の日本社会の変化を示すとともに、国家権力や統治のあり方に一石を投じる内容。民衆暴力への再考を促す一助となっていることや、民衆暴力という単純には捉えられないテーマを冷静に分析している点が評価された。
中央公論新社が主催する「新書大賞」は、1年間に刊行された中で最も優れた新書を選ぶ賞として2008年以降毎年行われている。今回は、2019年12月から2020年11月までに発行された1300点以上を対象に、書店員や書籍編集部など計112人による投票が行われ、受賞作が決定。藤野裕子准教授の『民衆暴力―一揆・暴動・虐殺の日本近代』(中公新書)は4位となった。
『民衆暴力―一揆・暴動・虐殺の日本近代』は、新政反対一揆、秩父事件、日比谷焼き打ち事件、関東大震災時の朝鮮人虐殺といった出来事を中心に、日本近代における民衆の暴動について取り上げた作品。民衆暴力を通じて近代化以降の日本社会の変化を示すとともに、国家権力や統治のあり方に一石を投じる内容となっている。
「2021年新書大賞」の講評では、同著が民衆暴力への再考を促す一助となっていることや、民衆暴力という単純には捉えられないテーマを冷静に分析している点が評価された。
なお、同大賞の20位までのランキングや講評などの詳細は、2021年2月10日発売の『中央公論』3月号に掲載されている。
○「2021年新書大賞」
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■藤野裕子准教授 (現代教養学部人文学科歴史文化専攻)
日本近現代史明治から戦後にかけての日本社会とそこを生きた人びとについて、暴力と秩序、ジェンダーなどの観点から研究している。主な著書に、第42回藤田賞を受賞した『都市と暴動の民衆史―東京・1905-1923年』(有志舎、2015)など。また、インターネットラジオで、学術書の著者インタビューや研究・教育活動の情報交換などにも取り組んでいる。
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