【ボストン、東京2021年3月10日PR Newswire=共同通信JBN】
*セーフキャストは10周年記念イベントの生中継中、福島でAirnoteを設置
オープンな環境データのグローバルリーダー、セーフキャスト(Safecast)と、IoTクラウド・セルラーソリューションの主要開発者Blues Wirelessは10日、空前のシンプルさと費用対効果の大気質監視デバイスAirnoteを発表した。Airnoteは、複雑さと使用上の障害を取り除くことで、他の市販品の半分近いコストで大気質センサーの大規模展開を可能にした。
Blues Wirelessの創業者でセーフキャスト・ボランティアのRay Ozzie氏は「10年前、福島での危機を受け、環境の安全性に影響を与える状況を人々が理解できるようにするという共通の目的を果たすため、世界中から多くの才能ある人々が集まった。非営利団体のセーフキャスト、Blues Wireless、そして最終的にはAirnoteデバイスは、全てこのコラボレーションの結果として生まれた」と語った。
Airnoteが収集した大気質測定データは全て、セーフキャストのプラットフォームに直接送られ、地球環境データセットの一部としてパブリックドメインに公開される。
これまで、大気質、水質、放射線、およびその他の環境状況の監視には、高価な機器、デバイス設置のための慎重な現場作業、信頼性の高い屋外ネットワーク接続確立の困難さが付き物だった。Airnoteは、完全統合型で設定不要の太陽電池式デバイスで、日当たりの良い窓の外側に簡単に取り付けられる。Airnoteは、130カ国以上のセルラーネットワークを使用して大気質データを定期的かつ自動的にアップロード、登録やネットワークの設定は不要である。Airnoteにはプリペイド・プリアクティベートされたデータプランが含まれており、デバイスの全耐用期間にわたって使用することができる。
こうした機能は、セルラーネットワーク経由でクラウドとの間でデータを安全にやり取りするタスクを大幅に簡素化するため、メーカーが製品に組み込んだ小型データポンプ、Blues Wireless Notecard( (リンク ») )によって実現した。Blues Wirelessは去る12月、Notecardの最初の大量出荷を開始した。
Airnoteはディスプレーに情報を表示させたり、ユーザーがQRコードをスキャンしてチャートやグラフをオンラインで見ることもできる。このデバイスは、温度、湿度、気圧、およびPM1、PM2.5、PM10の粒子状物質の濃度を測定する。Airnoteデバイスがアップロードしたデータは、生成時にパブリックドメインに指定され、全ての人にメリットをもたらす。Blues Wirelessのリアルタイムデータルーター、notehub.io( (リンク ») )と、セーフキャストのデータベースとマップ経由で、データは世界中で分析、教育だけでなく、商業利用もできる。データはデフォルトでは匿名だが、デバイスの所有者がオプションでデバイスに請求し、データのアップロードに対してクレジットを付与してもらうこともできる。
セーフキャストのPieter Franken創設者兼日本ディレクターは「福島は疑う余地のない大惨事だったが、われわれが環境の将来と安全性のためにより優れた計画を立てる機会を与えてくれた。Airnoteから得られるグローバルデータは、市民主導のオープンデータのペースを加速し、われわれをより健康的な地球環境に向かわせるとともに、将来の危機へのより迅速かつ効率的な対応を可能にしてくれる」と語った。
Airnoteはshop.blues.io( (リンク ») )で注文可能で、2021年3月13日にセーフキャストが福島とその周辺地域で行うライブストリーミング・ドライブツアーでも紹介される。このツアーは、福島事故を心に刻み、セーフキャスト設立の10周年を記念するために行われる。イベントを通して、Ray Ozzie氏を含むセーフキャストのボランティアは、事故に巻き込まれた住民や人々、さらに現在、世界中で環境監視ソリューションをサポートしてくれている人々と話をする。セーフキャストはその間、数十のAirnoteデバイスを設置していく。
この終日イベントは日本時間の3月13日土曜日午前9時(米東部標準時では3月12日金曜日午後7時)に始まり、YouTubeで生中継される。視聴者が質問したり、イベントに参加したりする機会もある。参加するには、 (リンク ») で無料登録するか、プレミアムシートの予約を。
▽Blues Wirelessについて
2019年に設立されたBlues Wirelessは、最も速く、費用効果も高い方法であらゆる製品にワイヤレス接続を付加するNotecardの製作者である。Notecardは、開発者がJSONと2本のコードを使い遠隔地のアセットからデータを送信できるよう、10年間のグローバル接続を組み込んだ、安全性の高いシステム・オン・モジュール(SoM)である。データは、シンプルなJSONとRESTを使い、顧客が選んだクラウドアプリケーションにルーティングされる。Bluesの顧客は、農業、自動車、建設、ヘルスケア、産業、製造、小売、サプライチェーン・コールドチェーン、輸送、物流にまたがる一流かつ革新的な企業ばかりである。使用事例は、単純な追跡や遠隔監視から、エッジ分析、遠隔制御まで多岐にわたる。Bluesの本社は、マサチューセッツ州ボストンにある。詳細については、hello@blues.com mailto:hello@blues.com から問い合わせるか、blues.io( (リンク ») )を参照。
▽セーフキャスト(Safecast)について
「セーフキャストは市民科学に革命をもたらした」(ポピュラーメカニクス誌、2018年3月)。セーフキャストは、オープンな環境データの収集を専門とする国際的な非営利ボランティア組織である。セーフキャストは、2011年の福島のメルトダウン後、オープンで信頼できる情報が入手できなくなったのを受けて設立され、環境放射線データの監視、収集、共有を迅速に開始した。規模、範囲、地理的領域が急拡大しているセーフキャストの使命は、世界中の人々がオープンで参加型のスタイルで信頼できる環境データを収集、共有することで情報を得るのに必要なツールを提供することである。詳細については、safecast.org( (リンク ») )を参照するか、info@safecast.org mailto:info@safecast.org に問い合わせを。
ソース:Blues Wireless
▽問い合わせ先
Peter Nilsson
Blues Wireless
+1-858-880-5466
pnilsson@blues.com
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。