cherry-pickコマンドに対応し作業効率を向上
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オープンソースプロジェクトおよびビジネスユースを含む、ソフトウェアの開発プラットフォームを提供するGitHub, Inc.(本社:米国サンフランシスコ)は、3月30日(米国時間)、GitHub Desktop 2.7のリリースおよび新たな機能の追加を発表しました。
GitHub Desktopは、エンジニアがGitやGitHub上で行う日々のワークフローを直感的な方法で完了できるようにすることを目的として開発されています。これらの改良点として、この1年間で最も多かったユーザーからのリクエストが、cherry-pickコマンドへの対応でした。この度、GitHub Desktop 2.7においてこの機能を実装しました。
cherry-pickは、commitを持つブランチから別のブランチにコピーしたいときに役立つ機能です。単にcommitを選んでブランチにドラッグアンドドロップするよりも、さらに直感的な方法でcommitをコピーすることが可能になります。
例えば、新機能の開発を始めて、開発環境に複数のcommitを行う際、基盤となるアーキテクチャに既存のバグがあることが判明し、バグ修正のcommitをいくつか作成したものの、修正プログラムを実稼働環境に適用する必要があるため、新機能の開発が終わるまで待てない、という判断に至った場合には、リリースブランチを作成し、GitHub Desktopで作成したcommitをホットフィックス用の新しいブランチにcherry-pickするだけで作業を完了できます。
commitをドラッグ&ドロップ
cherry-pickするcommitが1つの場合は、そのcommitをドラッグするだけで対応できます。commitが複数ある場合は、Shiftキーを押しながらコピーしたい範囲をクリックし、ドラッグします。
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cherry-pick機能
そのほか、cherry-pickに付随するいくつかの機能を紹介します。
Undo:commitのグループをcherry-pickした直後、そのcommit数が多すぎた場合には、成功したことを示すバナーの[Undo (元に戻す)]をクリックすることで、それらのcommit削除によって、操作を開始したブランチに戻ります。
Conflict resolution:全てのcherry-pickが簡単に実行できる訳ではなく、競合が発生する場合もあります。mergeとrebaseでいつもの競合解消ダイアログを利用して、mergeのコンフリクトを解消することができます。
Context menu:ドラッグ&ドロップを使わないcherry-pickも可能です。1つまたは複数のcommitを右クリックし、cherry-pickのオプションを選択してブランチダイアログを開き、ターゲットブランチを選択します。
commit属性の改善
GitHub Desktop version 2.6以降の新機能は、cherry-pickだけではありません。個人用のリポジトリと仕事用のリポジトリを切り替えているユーザーの方は、GitHub Desktopで、属性を間違えたままのcommitの実行を回避することができます。また、新たにユーザープロフィールのアバターに警告アイコンが表示されるようになりました。そのアイコンをクリックすることで、自分のGitHubアカウントに関連付けられたメールに一致するよう、Gitの設定も簡単に更新可能になりました。
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GitHub Desktopに関するリクエスト
cherry-pickは、多くのエンジニアの方々からのリクエストによって、導入するに至りました。このようなユーザーフィードバックを踏まえた機能追加および改善は、開発者のためにより良い環境づくりへの取り組みの一例にすぎません。Gitをより一層活用するためにも、GitHub製品をユーザーフレンドリーなものにして参ります。そのためにも、ユーザーの皆さまからのフィードバックが大変貴重な意見となっています。
GitHub Desktop( (リンク ») )をダウンロードして、オープンソースリポジトリ( (リンク ») )で皆さんのご意見をお寄せください。
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2008年に米国サンフランシスコで創業したGitHub, Inc.は、初の海外支社として、2015年に日本支社を開設しました。
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