日本・東京, 2021年7月15日 /PRNewswire/ -- 馬は空を飛ぶことができるの?
えぇ、そうなんです!その馬が、オリンピックホースなら飛べるのです!
いよいよ新たな歴史が始まろうとするなか、昨晩36頭の馬が日本に降り立ちました。馬だけが搭乗した"満席"の貨物便が、東京の羽田空港に初めて到着。ウォーターフロントエリアに位置するこの空港は、日本の首都圏の玄関口として重要な役割を担っており、いよいよ開幕する東京2020のために世界中のアスリート、そしてオリンピックホースを迎えています。
「羽田空港で馬を迎えるということは本当に歴史的な出来事であり、もっと特別なことは、この馬たちが単なる馬ではなく、オリンピックに出場する馬だということです」と、東京国際(羽田)空港の職員・高橋氏は答えてくれました。「羽田空港、特に貨物チームにとっては、本当に重要な夜となり、東京2020オリンピックに向けた最後のカウントダウンの、重大なマイルストーンのひとつになったと感じています」
4本足のタイムトラベラーたちは、全て馬場馬術に出場する馬で、オリンピックのスーパーホースも含まれています。とりわけ、ベラ・ローズという牝馬は、オリンピックの馬術競技史上、最も輝かしい成績を収めているドイツ代表のイザベル・ベルトが騎乗します。
また、この東京2020で3連覇を目指している、過去2大会連続チャンピオンのシャーロット・デュジャルダン(イギリス)の馬・ジオも同じく羽田空港に到着し、日本中央競馬会(JRA)が管理する馬事公苑のなかに設置された素晴らしい馬術競技の会場へ向かうところです。
36頭の"乗客"は、オーストリア、ベルギー、デンマーク、ドイツ、イギリス、オランダ、ポルトガル、そして開催国の日本をはじめとする団体戦出場国にくわえて、ブラジル、エストニア、フィンランド、アイルランド、モロッコを代表する個人戦出場の馬たちです。そして、この翌日には、別のフライトで、馬術馬術のスターホースがさらに東京へ到着する予定です。
東京2020のために、馬を乗せたヨーロッパ発の最初の飛行機は、馬専用の特別なエアポートホテルがあるベルギー・リエージュから飛び立ち、エミレーツ・スカイカーゴが運行するボーイング777-F機に乗ってドバイに立ち寄り、90分間の燃料補給と乗務員交代を経て、最終目的地の東京へ再び飛び立ったのです。
持続可能性の観点から、エミレーツ航空は、各フライトで最も効率的なフライト計画を作成するために、航空ナビゲーションのサービスプロバイダーと提携して、柔軟なルート選択といった長年にわたる運用を含め、実現可能な燃費向上や排出量削減のために、数々のイニシアチブを実施しています。世界で最も新しい航空機のひとつを運航しているエミレーツ航空は、燃料のモニタリングと航空機の重量管理プログラムに高度なデータ分析、マシンラーニング、AIを活用しています。
ビジネスクラス旅行
馬は、パレットと呼ばれる、いわば "空飛ぶ厩舎"に2頭ずつ、ビジネスクラスのような環境で飛行します。その快適さと安全性は、空の旅を共にするグルームと獣医師によって守られています。また、"2本足の乗客"とは異なって、機内食(もちろん特別メニューのリクエストを含む)は提供されないのですが、仮眠を取っている場合を除いて、フライトの間、乾草などの軽食を楽しむことができます。
馬たちがビジネスクラスで飛んでいるということは、眠るための平らなベッドが備え付けられるということなのでしょうか? 馬は自分の厩舎では時折、太陽に当たりながら、横たわってうとうと過ごしているかもしれませんが、実際には立ったまま眠ります。馬の腱や靭帯には、膝や飛節(後脚)を効果的に固定することのできる「ステイ・アパラタス(四肢安定機構)」と呼ばれる機能があるので、思わず眠りに落ちてしまっても転倒することはありません。なので、飛行中にフラットなベッドは必要ないのです。
合計325頭の馬が、オリンピック ・パラリンピックの大会期間中、東京に向けて空を飛びます。この大規模な空輸のための複雑なロジスティックシステムは、ローマ1960大会 以来、オリンピックとパラリンピックの馬輸送を担当し、かつFEI=国際馬術連盟(馬術の国際統轄機関)の馬輸送オフィシャルパートナーでもある、ピーデン・ブラッドストック社によって調整されています。ピーデン・ブラッドストックは、2019年のFEI最優秀アスリートアワードのタイトルパートナーにもなりました。
JRAが所有する11台の最先端かつエアコン付きの馬運車は、今日の貴重な馬輸送と13,500kgもある馬具も一緒に、最後の移動となる羽田空港から馬事公苑までの道のりを走って、"ステーブル"でおなじみの、馬の選手村へ、オリンピックスーパーホースらが入村しました。
「オリンピック・パラリンピックに向けて東京に到着する選手たちと同じように、馬たちも、世界で最高のスポーツの舞台で戦うために、磨きをかけて準備してきました」とイングマー・デ・ヴォスFEI会長は語っています。「世界が直面したチャレンジな出来事を乗り超えて、私たちはついに、すぐその瞬間まで近づいています。あと数日で、あの魔法にかかったようなドキドキする言葉を聞けるのです。『さぁ、ゲームを始めよう!』」
数字ですぐにわかる馬輸送
・18時間15分:リエージュから東京までの飛行時間、ドバイでの経由を含む
・航空機詳細:エミレーツ・スカイカーゴ社、ボーイング 777-F (フライト便名 EK9388 <リエージュ-ドバイ>, EK9442<ドバイ-羽田>)
・19 の"空飛ぶ厩舎=パレット"が搭乗
・パレット寸法:長さ317cm、幅244cm、高さ233cm
・14 - 17 ℃:機内温度
・36頭の馬場馬術代表馬:団体戦出場国(オーストリア、ベルギー、デンマーク、ドイツ、イギリス、オランダ、ポルトガル、開催国日本)および個人戦出場国(ブラジル、エストニア、フィンランド、アイルランド、モロッコ)
・約22,700kg:リエージュから輸送された馬の総重量
・630kg:馬場馬術の競技馬の平均体重
・13,500kg:馬具の総重量
・12,000kg:飼料の総重量(機内用軽食は含まない)
・40ℓ:馬1頭あたりの水
オリンピック ・パラリンピック馬輸送に関するトリビア
・247:オリンピックに向けて東京へ飛行する馬の総数
・78:パラリンピックに向けて東京へ飛行する馬の総数
・630kg:馬場馬術の競技馬の平均体重
・515kg:総合馬術の競技馬の平均体重
・610kg:障害馬術の競技馬の平均体重
・14:東京2020オリンピック出場馬の輸送フライト総便数
・5 :東京2020パラリンピック出場馬の輸送フライト総便数
・100,000kg:馬具の総重量(鞍、頭絡、ブーツ、バンデージ、馬着、調馬策用具、無口、グルーミングキット一式、蹄鉄や鋲、手押し一輪車やレーキを含む)
・60,000kg :飼料の総重量(飼料/乾草)
・185:羽田空港と馬事公苑のあいだの馬運車での輸送回数
羽田空港 (HND)
羽田空港は2018年に8,700万人を超える乗客が利用し、アジアでは3番目、世界では4番目に利用者の多い空港(アトランタ、北京、ドバイに次ぐ)となりました。2018年の拡張により、羽田は年間9,000万人もの乗客を受け入れられるようになりました。ちなみに、馬はカウントしていません!
羽田空港と成田空港を合わせると、東京は、ロンドン、ニューヨークに次いで、世界で3番目に利用者の多い空港システムの備わった都市となりました。
東京2020馬術競技
東京2020オリンピック馬術競技では、チームメンバーを3人に制限する新しいフォーマットが導入され、これまで以上に多くのチームがオリンピックの舞台で競技する機会を得られることとなり、過去最大の50の国と地域が出場します。
開催国の日本を含む計7カ国(オーストラリア、 フランス、 ドイツ、 イギリス、 スウェーデン、アメリカ)がオリンピック 3種目すべてで団体戦に出場します。
東京2020馬術競技の詳細については、こちら (リンク ») ( (リンク ») )から
映像コンテンツ
ライツホルダーブロードキャスター(RHB):リエージュからの出発、羽田空港の到着や会場(EQP)への入厩のVNRとBロール映像が、Content+よりダウンロード可能です
非RHB/デジタルメディア:(IOCニュースアクセス規定により)VNRとBロール映像が、日本時間16:00 より、こちら (リンク ») ( (リンク ») )からダウンロード可能です(login: media@fei.org mailto:media@fei.org password: FEI2018)
キャプション
羽田空港での歴史的瞬間:東京2020オリンピック馬術競技の出場馬を載せた貨物便が初めて東京・羽田空港に降り立つ(C) FEI/Yusuke Nakanishi
画像
リエージュからの出発、羽田空港の到着や会場(EQP)への入厩の画像が、編集使用の目的のみでFEI Flickrアカウント (リンク ») ( (リンク ») )より入手可能です
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(日本語リリース:クライアント提供)
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