組織の3分の2は貿易・輸出規制コンプライアンスで依然、手動検索を使用

LexisNexis Risk Solutions

From: 共同通信PRワイヤー

2021-08-27 14:45

AsiaNet 91336 (1956)

【ロンドン2021年8月26日PR Newswire=共同通信JBN】
*LexisNexis(R)Risk Solutions Company傘下企業のAccuityによる最新調査で、グローバルな銀行、企業、ノンバンク金融機関の貿易・輸出コンプライアンス管理方法には大きな相違があることが判明

LexisNexis(R)Risk Solutionsの傘下企業で、金融犯罪スクリーニング、決済サービス、顧客確認(KYC)ソリューションの大手グローバルプロバイダーであるAccuity( (リンク ») )によると、銀行、企業、ノンバンク金融機関(NBFI)の3分の2は、依然、検索エンジンを使用し貿易・輸出コンプライアンス規制を順守している。この方法でデューデリジェンスを実行すると、組織は危険信号を見逃し、ビジネスを受け入れるかどうかについて誤った情報に基づき決定を下す可能性がある。企業はこれにより、リスクや潜在的な規制措置にさらされるかもしれず、安全かつ合法的な貿易取引に参加する機会を逃す可能性もある。

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貿易金融プロバイダー、保険会社、物流企業、および国際的なサプライチェーンに関与する他の企業には、彼らが促進する取引および出荷に関与する関係者および品目についてデューデリジェンスを実施する責任がある。これには、顧客および取引全当事者の正当性の検証、軍民両用物品ないし管理された商品(たとえば、軍事目的を持つ可能性のある商品)のチェック、および資金と商品が制裁対象の場所から輸出入されないことの確認が含まれる。

Accuityが2021年前半に実施した貿易コンプライアンス調査では、APAC(アジア太平洋)、EMEA(欧州・中東・アフリカ)、および米州で活動する大手銀行、保険会社、フィンテック組織の120人以上の専門家に質問を行った。この調査は、制裁対象の国・組織や軍民両用物品などの貿易コンプライアンスリスクを検出する自動化ソリューションが登場してから数年後でさえも、手動検索が依然として広範に行われている状況を示している。

▽調査で判明した要点は以下の通り:

*貿易コンプライアンスは、必ずしも専任のチームによって処理されるわけではない:銀行は、主に専任のコンプライアンス組織を通じて貿易コンプライアンスを管理している。ノンバンク金融機関(NBFI)は、KYCプロセスの一部として処理し、企業は本社コンプライアンス組織ないし一般的な運用チームの一部として処理している。
*多変数スクリーニングは主に銀行に限定されている:銀行の90%超が、制裁、商品、船舶名、実質的支配者(UBO)など5つ以上のデータポイントをスクリーニングするが、ノンバンクはその3分の1しかスクリーニングしない。
*規制変更によってもたらされる課題:銀行や企業にとり最大の課題は、急速に変化する規制に対応し、期待を高めることである。一方、NBFIは書類の多いプロセスが最大の負担であるとみている。
*計画された効率性向上:60%の企業が、システムの統合/相互接続に投資する方針を明らかにし、74%がデータ共有と透明性の向上を目指している。
*利点としてのコンプライアンス:競争上の利点は、貿易コンプライアンスの主な利点と見なされている。企業は、よりスマートなライセンス管理を通じてビジネスの流れを改善することを優先する一方で、罰金に対する懸念は少ないと回答した。

Accuityの顧客でヨルダンのHousing Bank for Trade and Financeの制裁部門責任者、Enas Hamed氏は、「当行は国内および国際的な制裁リストに対し貿易金融取引をスクリーニングするプロセスのデジタル化・自動化を優先した。そうすることで当行は、潜在的な取引を手動で処理・スクリーニングする時間を削減することで効率レベルを向上させると同時に、規制当局および顧客の両方との対応における明確な会計過程と有効性の向上を可能にしている」と語った。

Accuityの貿易コンプライアンス担当ディレクターであるAneta Klosek氏は、「貿易コンプライアンスは、間違いが起きれば企業に何百万(ドル)ものコストを発生させる可能性がある重要な機能である。最も小さな見落としでビジネス戦略全体が失敗する可能性がある分野は、チャンスをつかむ場所ではない。一方、この調査では、貿易コンプライアンスを正しく行うことで競争上の大きな優位性を生み出すことができることが示されているため、サプライチェーン全体の企業がこれに注目することには十分な根拠がある。包括的なデータ・テクノロジー対応ソリューションに頼って自社のコンプライアンスフレームワークが完全に水も漏らさないことを確保する銀行やその他の組織が増えており、その結果、彼らはパンデミック期間中を通じて成功している」と語った。

「How Companies are Tackling Trade Compliance(企業はどのようにして貿易コンプライアンスに取り組んでいるのか)」( (リンク ») )というインフォグラフィックのダウンロードを。貿易・輸出コンプライアンスを取り巻く諸問題に関する詳細な情報は新たな白書「Trade, Trafficking and Technology: The Ongoing Fight Against Financial Crime」( (リンク ») )を参照。

▽Accuityについて
LexisNexis Risk Solutions傘下企業のAccuity( (リンク ») )は、準拠した確実なクライアントトランザクションを強化し、相互接続された信頼できる金融エコシステムの構築を支援する。同社の金融犯罪スクリーニング、決済サービス、福利厚生の各コンプライアンスソリューションは、犯罪行為や不正行為者を特定しつつ、金融包摂の実現をサポートする。Accuityは、FircoおよびBankers Almanacブランドの深い専門知識と業界をリードするデータ・分析ソリューションで世界中の顧客に比類のない信頼性、効率性、コンプライアンスを提供している。Accuityは、専門家や企業の顧客向けの情報ベースの分析および意思決定ツールのグローバルプロバイダーであるRELX( (リンク ») )の一部であり、180年間にわたり世界中の銀行や企業にソリューションを提供してきた。

▽メディア問い合わせ先
Imogen Nash
+44 (0)7789 924 920
imogen.nash@lexisnexisrisk.com

ソース:LexisNexis Risk Solutions

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