Cambridge Quantum(CQ)は、米州開発銀行(IDB)およびメキシコ合衆国・モンテレイ工科大学(TEC de Monterrey)と共同で、耐量子ブロックチェーンの実装に関する論文を発表しました。( (リンク ») )この度の実装では、CQの量子鍵生成プラットフォーム「IronBridge」を用いてブロックチェーンの安全性を確保し、LACChainネットワーク上( (リンク ») )における実証実験にも成功しています。
量子コンピューティングの脅威からブロックチェーンを守るには、次の2点に関して機能強化が必要となります。1点目は、わずか5~10年で量子コンピュータに破られてしまう脆弱なアルゴリズム(ECDSAなど)ではなく、耐量子性の高い暗号アルゴリズムをブロックチェーンで使用する必要があるということです。
2点目は、ブロックチェーンの取引において署名に使用される鍵は、不正な取引を防ぐために、現代の攻撃者だけでなく、量子的な知識のある将来の敵にとっても全く予測できないものである必要があるということです。この2点目に関しては、CQの量子鍵生成プラットフォーム「IronBridge」を使用して実現することが可能です。IronBridgeは、世界で唯一、完璧であることが証明可能かつ予測不可能な暗号鍵を提供しています。
IronBridgeはブロックチェーンの基礎となるエンジン(今回は、Ethereum)に変更を加えることなく、防御策をブロックチェーンに追加することが可能です。これは、IDBにとって重要な要件であり、耐量子技術が既存のインフラストラクチャーといかに容易に統合できるかを示すものでもあります。そのため、このプロジェクトで示される対量子化のアイデアは、任意のブロックチェーンに適用可能です。
IDBが発表した論文(ArXivプレプリントライブラリ( (リンク ») )にも掲載)に記載されている技術的詳細に加えて、CQはウェビナーを通じ、この技術が完全にランダムな暗号鍵を提供し、いかなる攻撃者にも完全に予測不可能であることを実現したかを説明します。
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ケンブリッジ・クオンタムについて
ケンブリッジ・クオンタム(CQ)は、世界をリードする量子コンピューティング・ソフトウエア企業です。ケンブリッジ(英国)、ロンドン、オックスフォード、ワシントンD.C.、東京のオフィスに、70人以上の博士号保有者を含む100人以上の科学者を擁し、世界中に大きな影響を与える量子技術の商業化ツールを開発しています。
CQは、量子ソフトウエアにおいて、とりわけ量子開発プラットフォーム(tket)、量子化学分野のエンタープライズ・アプリケーション(EUMEN)、量子機械学習(QML)、量子自然言語処理(QNLP)及び量子サイバー・セキュリティー・デバイス(IronBridge TM)などを提供する専門知識を有しています。
ケンブリッジ・クオンタム・コンピューティング・ジャパン株式会社は、その日本法人です。
ケンブリッジ・クオンタムの詳細については、www.cambridgequantum.com を参照ください。
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