JODY-W4は、現在のWi-Fiの混雑という問題に対処するとともに、最新のインフォテインメント・オーディオ・システムの需要に対応し、高温でも性能を発揮する設計となっています。購入後すぐに使用できるこのソリューションは、3つのアンテナ・ポート、コンパクトなサイズ(13.8×19.8×2.5mm)、Infineonチップセット(89570 / 89570B)、u-blox JODYファミリーの他のモジュールとのピン互換性を備え、複数のインターフェイスやコスト、複雑な設計といった課題に対処できます。
JODY-W4は、2.4GHzと5GHzだけでなく6GHzも含め、周波数の使用をスケールアップする先駆的なモジュールです。6GHz帯の解禁は、さらなる広帯域チャネルの使用の可能性を広げ、現在と将来の通信接続のニーズへの対応を可能にしました。
ユーブロックスのこの新しいモジュールは、待望されていた自動車用アプリケーションにおけるBluetooth LE Audioの運用をサポートします。JODY-W4は、オーディオ体験を向上させ、広範囲をサポートするとともに新しいアクセサリーとの互換性を実現する、最新のBluetooth Low Energy 5.3バージョンを搭載しています。また、空港など特定のチャネルの使用が制限されている場所では、ゼロウェイトのWi-Fi DFSマスターとして動作させることができます。
JODY-W4の各バリエーションは、動作温度85℃以上という市場の要求に応え、105℃まで安心して使用できるため、柔軟な車内配置が可能です。
ユーブロックスの接続ビジョンに沿ったこのモジュールは、車載テレマティクスおよびインフォテインメント業界にとって強力な資産となります。このモジュールは、テレマティクス制御ユニット(TCU)におけるさまざまなソースからのデータ収集、ECU(エンジン制御ユニット)のFOTA(ファームウェアの無線アップデート)、「イグニッション・オフ」モード(Bluetooth LEによるキーレス・アクセス)、車載インフォテインメント(ホットスポット・アクセスポイント、DVR、カメラのWi-Fi接続、Bluetoothによるオーディオ・データの処理)など、さまざまな用途に対応します。さらに、JODY-W4は、自動車の生産工程での通信を容易にするなど、ファクトリー・オートメーション・プロセスの強い味方となり得ます。
Infineon社Wi-Fi製品ライン部門バイス・プレジデントのSivaram Trikutam氏は次のように語っています。「長年にわたるモジュール・パートナーとして、Infineon CYW89570トライバンドWi-Fi 6E & Bluetooth 5.3チップセットを搭載したJODY-W4モジュールでお客様のニーズに応えるユーブロックスの長期的製品ロードマップの一翼を担うことをうれしく思っています。お客様はこのソリューションによって6GHz帯のWi-Fi 6の導入とLE Audio機能の早期対応が可能になります。この汎用性の高い技術の融合は、多くの自動車向けアプリケーションで大きな可能性を秘めていると考えています。」
「JODY-W4は、未使用の周波数帯への道を開き、Bluetooth LEを介してより信頼性の高いオーディオを提供します。ユーブロックスのイノベーションドリブンという企業理念に忠実に、この先駆的なソリューションは自動車分野での可能性を拡大していきます」と、ユーブロックス近距離無線製品戦略部門のSebastian Schreiberは述べています。
ユーブロックスについて
スイスのユーブロックス社(SIX:UBXN)は、自動車、産業、および消費者市場におけるポジショニングとワイヤレス通信の世界的なテクノロジーリーダーであり、信頼性の高いソリューション、サービスおよび製品により、人や車両、機械の正確な位置を特定、セルラー・ネットワークおよび短距離ネットワークを介してワイヤレスでの通信を可能にします。チップ、モジュール、安全なデータサービスと幅広いポートフォリオを備えたu-bloxは、顧客がIoT (Internet of Things) の革新的で信頼性の高いソリューションを迅速かつコスト効率よく開発できるようにする独自のポジションを築いています。スイスのタールヴィルに本社を置き、ヨーロッパ、アジア、米国にオフィスを構えています。詳細についてはwww.u-blox.comをご覧ください。
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