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インテル(R) vRANブーストを内蔵した、第4世代インテル(R) Xeon(R) スケーラブル・プロセッサーを発表。同等の電力枠内で前世代と比べて2倍の容量と、内蔵のアクセラレーターによる最大20%の省電力を実現。性能、拡張性、電力効率という重要な要件すべてを満たします。
SK Telecomと共同開発した5Gコア用リファレンス・ソフトウェア、インテル(R) インフラストラクチャー・パワー・マネージャーを発表。実行時のCPU消費電力を平均して30%削減。
業界初となる1秒当たり1テラビット(Tbps)の5Gユーザープレーン機能(UPF)ワークロード性能を第4世代インテル(R) Xeon(R) スケーラブル・プロセッサーのデモで実行し、画期的なパフォーマンス向上を実証。
ネットワーク事業者が各社のネットワーク・エッジで革新的なサービスを独自プラットフォーム上に展開できる、一歩先への進展を目指した、インテル(R) コンバージド・エッジ・メディア・プラットフォームを公開。
ネットワークとクラウド向けのプログラマブル・ソリューションとして、インテル(R) Agilex(R) 7 FPGA ファミリーとインテル(R) eASIC(TM) ストラクチャード・デバイス製品の拡張を継続。
2023年2月27日、スペイン、バルセロナ発 - インテルは10年以上にわたりパートナー企業とともに、コアから無線アクセス・ネットワーク(RAN)、そのエッジの先まで、「世界中のネットワークを仮想化する」というミッションを掲げ、機能が固定されたハードウェアへの実装を、プログラム可能なソフトウェア・デファインドのプラットフォームへの実装へと移行し、ネットワークのアジリティーを高めると同時に、複雑さの解消とコスト削減にも取り組んできました。
多くの事業者は現在、ますます多様化するデータやサービスを自動化して管理し、ユーザーの要望に応え、クラウドネイティブの機能性を実現するために越えなければならない次の課題をクリアしようと、エッジでの事業運営に欠かせないインテリジェンスの提供に目を向けています。
インテルは本日、業界トップの事業者、製造メーカー(OEM)、独立系ソフトウェア・ベンダー(ISV)からの幅広い支持を強調し、この変革を促す多岐にわたる製品とソリューションを発表しました。
インテル コーポレーション副社長 兼 ネットワーク&エッジ事業本部 事業部長のサチン・カティ(Sachin Katti)は、次のように述べています。「世界中のクラウド、ネットワーク、企業のシステムを動かしているのはインテルの技術であり、クラウドからエッジまで途切れることなく、どこにコンピューティングとアクセラレーションを配置するべきか、顧客企業がユーザーの要件を満たすためにはどう拡張するべきか、ほかにはないインサイトをもたらしてくれます。第4世代インテル(R) Xeon(R) スケーラブル・プラットフォームで実現した数々の進化によって、同等の電力枠を維持しながらvRANのパフォーマンスは倍増し、5GコアのUPFスループットは2倍近くまで高まりました。また、ネットワーク、セキュリティー、エンタープライズ向けのエッジなど、幅広いサービスを短期間で導入できるようになり、インテルのプラットフォームこそ、顧客企業が今すぐネットワークの未来を見据え最新化と収益化を図る手段であると証明しています」
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vRAN時代の到来、ほぼすべての導入基盤はインテル
高性能かつ拡張性と柔軟性を備えた電力効率の高いシステムに対するニーズの高まりは、機能が固定されたハードウェア・ベースのシリコン基盤インフラストラクチャーから、汎用プロセッサーで動くソフトウェア・ベースの完全に仮想化されたプラットフォームへと、モバイル・ネットワークの移行を加速しています。RANの仮想化が進み、通信サービス・プロバイダー(CoSP)は、RANの電力効率を高め、総保有コスト(TCO)を削減しながらも、未来の要件を満たす態勢を整えなければなりません。
Advantech、Capgemini、Canonical、Dell Technologies、Ericsson、Hewlett Packard Enterprise、Mavenir、 Quanta Cloud Technology、楽天モバイル、Red Hat、SuperMicro、Telefonica、Verizon、VMware、Vodafone、Wind Riverと、業界の幅広いサポートを受け、インテル(R) vRANブースト内蔵の第4世代インテル(R) Xeon(R) スケーラブル・プロセッサーは登場しました。
インテル(R) Xeon(R) システム・オン・チップ(SoC)にvRANアクセラレーションを完全に内蔵し、外付けのアクセラレーター・カードを追加する必要なく、同等の電力枠内で前世代よりも容量を倍増させ、内蔵のアクセラレーターによってさらに最大20%の省電力化を実現します。これは、第4世代インテル(R) Xeon(R) プラットフォームがすでに実現している卓越した消費電力当たりの性能をさらに上回る割合です。こうした処理能力のイノベーションと機能が組み合わさり、インテル(R) vRANブースト内蔵の第4世代インテル(R) Xeon(R) スケーラブル・プロセッサーは、現在市場で手に入る最高クラスのレイヤー1 SoCアクセラレーター・カードに匹敵する以上の消費電力当たり性能⁶ と同時に、ソフトウェア・デファインドの仮想化ネットワークならではのメリットをもたらします。
ソフトウェア上で動く5Gコア・ネットワークが、クラウドネイティブのアジリティーを実現
インテルはネットワーク・コアにおいても、性能、TCO、電力効率、セキュリティー、視認性の不足といった、ネットワーク・スタック全体のさまざまな課題に対処できるオープン・ソリューションを提供することで、クラウドネイティブなサービス単位のアーキテクチャーへと変革をけん引しています。ハードウェアからソフトウェアまで網羅するインテルのソリューションだからこそ、電力効率や性能、レイテンシーなど、重要なビジネス要件とユーザーの要望を両立させ、5Gコア・ネットワークのさらなる安定性とスマートな稼動を支えることが可能です。
ネットワーク事業者のネットワーク・モダナイゼーションと5Gコアの総保有コスト(TCO)削減を意図し、今回インテルは第4世代インテル(R) Xeon(R) スケーラブル・プロセッサーを使用しデュアルソケットのサーバー1台で5G UPFワークロードのデモを行い、業界初の1Tbpsパフォーマンスを実証。詳細な検証はSamsungが実施しました。
これに加えて、新しくリリースするインテル(R) インフラストラクチャー・パワー・マネージャーは、5Gコアのリファレンス・ソフトウェアとして、スループットやレイテンシー、パケット損失といった重要な性能指標を犠牲にすることなく、実行中サーバーの消費電力をデータ・トラフィックに応じて動的に調節します。
このソフトウェアは現在、Casa Systems、NEC、Nokiaによるテスト段階にあり、電力テレメトリー、電力ステートのきめ細かい制御、低レイテンシーの動作周波数調節など、第3世代/第4世代インテル(R) Xeon(R) スケーラブル・プロセッサーに備わる主要な機能を手間なく有効化できるようにすることで、ISVや事業者の市場展開までの期間を大幅に短縮すると見込まれています。事業者はこのリファレンス・ソフトウェアを活用することで、ネットワークのTCO削減と炭素排出ネットゼロの目標に向かい、数百万ドルの節約とCO2排出量の大幅な削減を期待できるはずです。
エッジを先導するインテル
ネットワーク・エッジの急成長は、動画サービスが大部分を占め、サービス・プロバイダーがこの先10年間に市場勢力図をいかに拡大できるかを決定づけるでしょう。この成長に適応していけるか、競争優位性の決め手となるのは事業者のネットワーク・エッジ設備ですが、今後どの動画サービスが傑出していくのかを予測するのは簡単ではありません。
インテルは、Broadpeak、中国移動通信、Cloudsky、Thundersoft、ZTEをはじめとするパートナー企業との協働により、インテル(R) コンバージド・エッジ・メディア・プラットフォームを開発しました。このプラットフォームならば、複数の動画配信サービスを共有のマルチテナント・アーキテクチャーで展開し、クラウドネイティブの拡張性を活かして、変化する要件にもインテリジェントに応えていくことができます。
コンテンツ配信ネットワーク(CDN)やクラウドゲーム、VRと3Dレンダリングを融合した多様な動画サービスを、CPUとGPUの両方をアクセラレーションするアプリケーションにより、単一のクラウドネイティブ環境で展開することが可能になります。事業者はもう、どのサービスが成長するのか確信を持てないまま、サービスごとに専用のリソースへ投資する必要はありません。代わりに、多種多様なサービスが共存してクラウドネイティブの拡張性を享受できる汎用アーキテクチャーを構築して、ニーズに応じて自動でサービスを切り替えたり、規模を縮小/拡大することも可能になります。
顧客にアクセラレーションの選択肢を提供
インテルは、第4世代インテル(R) Xeon(R) スケーラブル・プロセッサーへのネットワーク・アクセラレーションの内蔵と並行して、インテル(R) Agilex(R) 7 FPGA ファミリーとインテル(R) eASIC(TM) N5XストラクチャードASICデバイス製品をクラウド、通信、組込みアプリケーションへと拡張しました。
2023年はクラウド・サービス・プロバイダー(CSP)が200Gから400Gへとネットワークの移行を開始し、この後を追うように2024年には通信サービス・プロバイダー(CoSP)の移行が続くと見られ、インテル(R) Agilex(R) 7 FPGAファミリーAGI 041デバイス製品が次世代の400Gインフラストラクチャー・アクセラレーション・ソリューションを実現していくと見込まれます。AGI 041デバイスは、400Gのインフラストラクチャー・プロセシング・ユニット(IPU)やソリューションに、容量、電力効率、パフォーマンスの絶妙なバランスを提供するFPGAです。
インテルはさらに、インテルのeASICストラクチャードASICにより、顧客環境に導入された400Gインフラストラクチャー・ソリューションを横断して、より一層コストと消費電力を最適化する独自の機能を提供します。ネットワーキング・ワークロード向けのN5X080デバイスは、FPGAと比較してコアの消費電力を最大60%削減しながら、プロトタイプ作成までにかかる期間を従来のASICよりも50%短縮します。
MWC 2023ではぜひインテルの展示ブースにお越しください。5Gネットワークを構築し5Gサービスを配信する最新テクノロジーのデモを実施します。また、Dell、Ericsson、Microsoft、Verizonをはじめ、業界のパートナー企業からの声にもご期待ください。
プレスリリース提供:PR TIMES (リンク »)
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