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「AAdE-Report」の役割 効率的医薬連携への貢献のイメージ図
背景
トレーシングレポートとは、薬剤師が患者からヒアリングした情報のうち「緊急性は低いものの、処方医に伝える必要がある」と判断した内容を、次回の処方のために医師へ伝達するための文書であり、服薬情報提供書とも呼ばれます。このトレーシングレポートは、2016年4月の診療報酬改定後から本格的に各地の薬局へ導入され、服薬に関する患者へのフォローを一元的に行うことを可能にしました。医薬分業の中で限られていた医療機関と薬局の情報共有を推進する手段として、今日に至るまで大きな役割を果たしています。一方、医療機関と薬局との間でなされるコミュニケーションは、現在もFAXや電話を使ったやり取りが中心であり、処方医と薬剤師の電子的な情報連携は非常に困難でした。
AAdE-Report(Adherence and adverse drug event report)について
AAdE-Reportは、これまで医療機関や薬局が処理に困っていた紙媒体のトレーシングレポートを、各施設で電子的に管理できるようにするサービスです。本サービスはGoogle Cloud の東京リージョン環境で動いております。本サービスをご利用いただくことで、トレーシングレポートを送受する薬剤師の業務の効率化のみならず、服薬状況などの患者情報がオンラインで共有され、医師は次回以降の診察時にそれらを効果的に役立てることができます。このような取り組みは、地域包括ケア社会における医療機関と薬局の連携をより強めることに繋がり、安全で安心な医療コミュニティの構築に貢献できるものと考えています。
AAdE-Report製品概要: (リンク »)
今後の予定
2022年には、政府により「医療DX令和ビジョン2030」が策定され、他業種からの遅れが目立つ医療分野のDXを、厚生労働省の主導で進めて行くことが決定しました。これを受け、オンライン資格確認や電子処方箋の利用など、事業者を交えた様々な取り組みが活発化しています。AAdE-Reportは、株式会社ファインデックスが提供する、医療機関と患者のコミュニケーションツール「Medical Avenue」との連携を2023年度中を目途に予定しています。医療機関・薬局・患者の3者間における、効率的な情報共有を推進するとともに、2023年1月から運用が開始された電子処方箋の運用に関する公的なプロジェクトとも歩調を合わせながら、医療機関や薬局における業務運用の簡素化を目指していきます。
本件に関する問い合わせ先
●京都大学医学部附属病院
担当:総務課企画・広報掛
TEL:075-751-4334
MAIL:hisyokoh@kuhp.kyoto-u.ac.jp
●株式会社ファインデックス
問い合わせフォーム: (リンク »)
●株式会社メディセオ
担当:株式会社メディパルホールディングス 広報部
TEL:03-3517-5171
●株式会社ファインデックスについて
当社は、医療システムのスペシャリストとして診療の効率化やデータを活用した研究、病院経営の支援をしています。医療現場のニーズに沿った製品を多数取り揃えており、当社製品の導入率は、国内大規模病院では48.5%、国内国立大学病院においては75.0%に上ります。また、医療機器開発に加え、医療データ・バイタルデータの収集分析等、AIヘルステック領域にも事業を拡大中です。医療以外の分野では、省庁外郭団体や自治体、公社を対象に、文書ワークフロー管理を中心としたDX推進ソリューションを提供しています。
社名:株式会社ファインデックス
本社:東京都千代田区大手町1丁目7-2 東京サンケイビル26F
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