朝日大学(岐阜県瑞穂市)の附属研究機関である朝日大学マーティング研究所(所長 中畑千弘)は、スマホでのキャッシュレス決済の利用について調査を行いました。スマホでキャッシュレス決済アプリを利用していない人の多くは情報漏えいとセキュリティを懸念事項としています。スマホやアプリの取り扱いの難しさを非利用の理由に挙げたのは主に女性で、その面でのサポート体制の構築は、女性をターゲットとして施策を考える必要がありそうです。
調査の背景
最近はあらゆる場所で、スマホによる決済が可能となっています。このような環境変化の下、まだ自身のスマホにキャッシュレス決済アプリを導入していない層もいます。世の中の流れとしてスマホが日常生活に欠かせないツールとなるなかで、なぜ自身のスマホにキャッシュレス決済アプリを導入していないのか、調査を行いました。非利用層の意識や意向から考察を行いました。
「スマホでのキャッシュレス決済の利用に関する調査 非利用層の分析編」の主な結果
■1番の懸念事項は情報漏えいとセキュリティ
スマホでのキャッシュレス決済の非利用層において、利用しない理由として最も割合が高いのは「情報漏えい、セキュリティが不安だから」(31.8%)で、特に女性(42.9%)の割合が高く、男性(17.9%)とは大きな差があります。一方、スマホやアプリの取り扱いの難しさをスマホでキャッシュレス決済を利用しない理由として挙げたのは、主に女性です。
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■今後のスマホでのキャッシュレス決済の利用意向は相対的に女性で高い
スマホでのキャッシュレス決済の非利用層の今後の利用意向(「とても利用したい」「まあ利用したい」の合計)は14.7%にとどまりました。特に男性の利用意向は7.7%と低く、逆に「まったく利用したくない」と「あまり利用したくない」の合計が53.8%と半数以上を占めています。一方、女性の利用意向は20.4%と相対的に高く、これはスマホの設定や操作が妨げとなり、利用したくても利用したくない人が男性よりも多いためと思われます。
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■「ポイント」「割引キャンペーン」は非利用層も魅力的に感じる
スマホでのキャッシュレス決済の非利用層が、その利用により得られるメリットとして魅力が強いとしたのは、「ポイントが貯まる」(65.9%)と「割引キャンペーンがある」(62.5%)です。金銭的なメリットが上位となりました。特に女性においては、いずれも7割台(73.5%、71.4%)と高く、魅力度が強くなっています。対して、運用に関わるメリット(「支払がスピーディになる」「利用の金額や履歴を管理できる」「現金の持ち歩きが減る」「ATMの利用が減る」)は3~4割台にとどまり、金銭的なメリットに比べて魅力度が弱くなっています。
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■今回の調査を通じて
スマホでのキャッシュレス決済の非利用層については、情報漏えいやセキュリティを懸念して積極的に利用しない層と、スマホやアプリの取り扱いの難しさからアプリを利用したくてもできない消極的な層がいます。前者は男性、後者は女性に多くみられます。消極的に利用しない層に対して、マニュアルの開発やサポート体制の構築などの施策を考える際には、女性をターゲットとして見据えたほうが効果的であることがわかりました。
調査の詳細
「スマホでのキャッシュレス決済アプリの利用に関する調査(非利用層の分析編)」
■調査期間:2023年1月17日(火)~ 1月20日(金)
■調査方法:朝日大学マーケティング研究所のパネル利用によるインターネット調査
■対象者:居住地 首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)
年 代 20代・30代・40代・50代
性 別 男女
■回収サンプル数:400
調査データはこちら: (リンク »)
朝日大学マーティング研究所「公開リサーチデータ」
マーケティング研究所では、話題のサービス、消費トレンド、世の中の新しい動きを先取りした事象について、自主的に「トピックス・リサーチ」を実施し、調査データ集積のポータルサイトとして広くデータを公表しています。また、企業様などからの市場調査のご要望にスムースにお応えするために首都圏、東海圏など全国規模のモニターにアクセスできる仕組みを保有しています。
■名称:公開リサーチデータ
■調査レポート: 200本以上
■詳細: (リンク »)
朝日大学マーティング研究所について
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【会社概要】
本社所在地:岐阜県瑞穂市穂積1851
所長:中畑 千弘 (経営学部教授)
事業内容: 消費行動の分析および研究、経営コンサルティン、マーケティングリサーチ、商品開発支援、
講演会・社会人セミナーの実施等
設立: 2002年4月
HP: (リンク »)
プレスリリース提供:PR TIMES (リンク »)
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