ファストドクターとオルツが共同開発した生成系AIが禁忌問題を含む医師国家試験において合格点到達

ファストドクター株式会社

From: PR TIMES

2023-04-06 17:46

日本の医師国家試験において快挙

ファストドクター株式会社(本社:東京都港区、代表取締役医師:菊池 亮、代表取締役:水野 敬志、以下、ファストドクター)は、P.A.I.(R)️(パーソナル人工知能)をはじめ、AIクローン技術でつくり出すパーソナルAIの開発および実用化を行う株式会社オルツ(本社:東京都港区、代表取締役:米倉 千貴、以下、オルツ)が保有する日本発大規模言語処理モデル「LHTM-2」を用いて、医師国家試験問題の合格基準を満たすAIを共同開発したことをお知らせします。



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AIによる医療現場支援に大きく前進

2023年2月、対話能力が高く無料で使用可能なAI(人工知能)「ChatGPT」が、医学生によって医師国家試験の過去問題を解かせたことが話題になりました。正答率は55%と合格基準は達しなかったものの、多くの方がAIの情報処理能力を認識しました。

ChatGPTは特定の分野に特化した学習をしていないにも関わらず、アメリカでも医師資格試験やMBA(経営学修士)試験を解かせて合格ラインに達したとの研究が相次いでおり、こうした対話型AIが、将来的には医療現場において医師の診療支援を行うことが期待されています。
この度、ファストドクターとオルツは度重なる実証実験を行い、医師国家試験の合格基準※に到達するAIの開発に成功しました。これは、2022年度の医師国家試験の合格基準を超えた82%の正答率を達成し、全400問中約10問設置されている禁忌選択問題を通過するほどの知能を備えていることを示します。

※2022年度医師国家試験の合格基準
(1)必修問題は、一般問題を1問1点、臨床実地問題を1問3点とし、総得点が、 158点以上/197点
但し、必修問題の一部を採点から除外された受験者にあっては、必修問題の得点について総点数の80%以上とする。
(2)必修問題を除いた一般問題及び臨床実地問題については、各々1問1点とし、総得点が214点以上/297点
(3)禁忌肢問題選択数は、3問以下
出典元:厚生労働省 第116回医師国家試験の合格発表について

監修: 来田誠先生(医師、医療法人社団DMC理事長)


ファストドクターとオルツが共同開発した医療AI-LHTM2とは

・医学部の教科書・医学書・過去問題集・模試など学習範囲を限定
・臨床医による品質チェックや画像認識を組み合わせたことで禁忌問題も正解
これらにより、画像問題を含む医師国家試験においても合格基準を満たす精度を保証しています。
今後、臨床経験が豊富なファストドクターとオルツの最先端技術を組み合わせて、診療品質の向上、診療外業務の生産性向上だけではなく、病気の発症予測や早期発見などにも貢献してまいります。また、筑波大学と進めている電話問診による実際の緊急度よりも低く判断してしまう「アンダートリアージ」のケース予測AIモデルと並行して運用していくことで、ファストドクターが医療者の負担を減らせるような実用的な医療AIの開発に取り組んで参ります。

■LHTM-2 / GPT-3 など大規模言語処理ソリューションに関するお問い合わせ先
(リンク »)

■株式会社オルツについて
2014年11月に設立されたオルツは、P.A.I.(R)️(パーソナル人工知能)、AIクローンをつくり出すことによって「人の非生産的労働からの解放を目指す」ベンチャー企業です。また、AIの対話エンジンの開発から生まれた音声認識テクノロジーを活用した「AI GIJIROKU」などのSaaSプロダクトを開発・提供しています。2022年6月にシリーズDラウンドで35億円の資金調達を実施し、累計調達額は62億円に及びます。
(リンク »)

■ファストドクター株式会社について
2016年創業。全国7,000万人に対応する日本最大級のプライマリ・ケア医療プラットフォーム「ファストドクター」を運営するヘルステック企業。プラットフォームを通じて、患者、医療・介護施設、自治体、公的研究機関、製薬・保険企業等、医療業界における様々なステークホルダーに対して医療体制の構築や医療データ活用等の多様な価値を提供している。

所在地:〒108-0014 東京都港区芝4丁目5-10 EDGE芝四丁目ビル3F
設立:2016年8月
代表者:菊池 亮(医師)・水野 敬志
(リンク »)

【本件に関するお問合せ】
ファストドクター株式会社
広報:大塚 明美
E-mail:pr@fastdoctor.jp
Tel: 080-4861-1719

プレスリリース提供:PR TIMES (リンク »)
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