これにより、iUの学生・教職員は、Statistaの世界各国の170にものぼる業種・業界に関する、190万件を超える統計データ、業界レポート、ホワイトペーパーに、アクセスすることができるようになります。学習やリサーチ、研究、プロジェクトやサークル活動において、日常的にグローバルなデータベースを活用できる環境が実現されます。
同時に、iUで育成する「イノベーション人材」の成長と、起業家の発想力、提案力の強化をデータサイエンスでサポートするキャンパス環境の実現と普及・啓蒙に、スタティスタとともに実施する共同研究プロジェクト「#iUDataLab」に取り組んで参ります。
スタティスタ日本オフィス代表の津乗学氏は、iUへのStatista導入について、次のように述べています。「この度のStatistaの全学導入、おめでとうございます。iU の皆さんが世界のトップ校と同じスタート地点に並ぶ過程に当社がお役に立てることを、本当に嬉しく、そして光栄に思っております。」
[画像1: (リンク ») ]
ChatGPTより速く、正確なファクトにたどり着く
2023年はChatGPTをはじめとするAIの本格的かつ一般的な活用がスタートし、iUでも学生が日常的に利用しています。思考のフレームワークやコードのサンプルなどを素早く生成できる一方で、情報の正確性や速報性などの問題から、欲しい情報が得られないことがあったり、AIの学習不足により間違った情報や古い情報がもたらされ、検証により時間がかかる、という悩みに直面しています。
正確な情報を元に思考することは、仮説や計画、戦略を立てる上で非常に重要です。その情報に素早くたどり着けることは、試行錯誤が重要な「発想」を行うサイクルを早めることができ、思考をより正確かつ洗練することにつながります。Statistaを導入し、iUの学生が使いこなせるようになることで、より素早く、より正確なファクトを思考に生かす「イノベーション人材としての高い競争力」を育むことができるようになります。
また、日本で顕在化していないマーケットや、市場規模が不明確なビジネスについても、グローバルデータを活用することで、正しい市場環境やトレンドの理解と予測を行うことができ、レポートや論文の執筆におけるエビデンスを強化することから、アウトプットの正確性と質の向上を実現します。
iUでは、Statistaによって提供されるグローバルデータベースを、「イノベーション人材の”思考のインフラ”」と位置づけ、AIとともに、iU学生に深い活用を推奨し、その手法をオープンにしていく取り組みをスタティスタとともに推進して参ります。
iUの学生が受けるベネフィット
iUの学生・教職員は在学中、スタティスタが保有し、年々増え続ける政府各国や調査機関、企業などが公開するデータにアクセス・ダウンロードが自由に行えるようになります。加えて、調査機関やStatistaが独自で作成した、高額で購入しなければ利用できないデータやレポートにも、無制限にアクセスすることができます。
iUの講師で、学内のICT環境を整備する「ICT教育センター」センター長 山内正人は、次のように述べています。「質の高いビッグデータに、学生のうちから自由に触れ合える環境を作ることは、データ駆動型社会を生きていく学生にとって有益となると考え、整備しました。」
日常的にデータを味方につける教育
iUは、「ビジネス」「ICT」「グローバル」の3本の柱で、イノベーション人材の育成に取り組む大学です。iUでは、Statistaのグローバルデータベースを「イノベーション人材の”思考のインフラ”」と位置づけ、各分野の科目での活用を進めて参ります。授業等の教育活動でStatistaを取り入れるiUの教員は、次のように述べています。
ビジネス:「イノベーションプロジェクト / ビジネスフィールドリサーチ」担当 松村 太郎 講師
「ビジネスプランを4年間で6回策定するiUの必修科目「イノベーションプロジェクト」では、発見した顧客課題から問題を定義し、これを解決するアイディアを練り、事業計画に落とし込みます。
発見した顧客課題は、日本や世界でどれだけの共感を得られるのか? 参入しようとしている産業の規模とトレンドはどうなっているのか? など、計画を進める上での前提となる顧客や市場、競合分析にデータは不可欠となります。iUの学生は、Statistaでアカウントを作った瞬間から、サイクルツーリストの平均宿泊数や、デジタル遊牧民が持つ興味関心といったグローバルデータをスタティスタで検索し、自分の予測や直感が正しいのか?市場があるのか?と、たどり着いたアイデアが持つ可能性を検証していました。iUから生まれるビジネスプランの速度と精度が飛躍的に高まることに期待しています。」
ICT:「データサイエンス」 担当 磯 俊樹 教授
「データサイエンスは、データを数理モデル等で分析する点ではAIと似ていますが、最終的に目指す方向性が異なります。AIでは”人間の代わりに機械が代替する”ことを目的にしているのに対して、データサイエンスでは”マーケット等の分析対象や分析結果を人間が解釈し、意味付けた知見を社会にフィードバックする”ことを目的にしています。従ってiUでのデータサイエンス系授業では、分析手法の教育だけでなく、例えば、サービス提案の想起や根拠を見出すために、分析結果から何が読み取れるのか等についても教育をしております。また、分析対象や分析結果を、技術やビジネス等の様々な観点から解釈するためには、多種多様なデータが必要になります。
Statistaでは、人々の志向・意向等を収集した主観的なデータと、官民データから得られる客観的なデータが幅広く用意されており、また、学生自身が様々な掛け合わせでデータを利用することもできるので、効果的かつ効率的なデータサイエンス教育につながることと期待しています。」
グローバル:「グローバルビジネスと通訳・翻訳」担当 阿部川 広久 教授
「グローバルコミュニケーションでは、ビジネス書の原書や、グローバル経営者の講演、プレゼンテーションを教材に用い議論します。学生はそれらのコンテンツからキーワードや数字を選び出し、辞書ではわからない、真の言葉の意味をスタティスタの多様なデータや切り口から推論します。加えて数字が表す時代の背景(企業設立当初の市場動向、競合、資産状況)などを、Statistaの統計データから学び、その情報をもとに、企業の成功要因を議論し、分析し、その仮説を今一度、スタティスタで検証します。また自身のビジネスプレゼンテーションのデータを精査すると同時に、より早く、しかも正確なコミュニケーションのためのデータの見せ方、インフォグラフの作り方などを、Statistaの実際のデータ表現から学び、自身のビジネスプランへの効果的なビジュアルへ応用します。」
スタティスタと、教育におけるデータインフラ利活用を研究
iUとスタティスタは、データ活用事例の収集やデータを用いたカリキュラムの作成し、共同研究プロジェクト「#iUDataLab」(iUデータラボ)を通じてこれをオープンにし、日本の教育機関と共有することで、日本の教育におけるデータインフラ活用の普及・啓蒙を推進していきます。
スタティスタについて
[画像2: (リンク ») ]
Statista は、世界でナンバーワンの統計調査データベースです。2007年にドイツで創業、本社所在地のハンブルグ、ロンドン、ミラノ、マドリード、コペンハーゲン、ニューヨーク、ロスアンジェルス、パリ、シンガポール、東京に約700人の従業員を 抱えています。現在、ビジネスインテリジェンスのポータルとして、世界各国の170の業界を対象に、統計、業界レポート、トピック研究、消費者サーベイなどを約23,000社に提供しています。
■ 津乗 学:プロフィール
2019年11月、スタティスタ日本オフィス代表に就任。アドビ、インテル、マイクロソフトなどで新事業開発、法人営業、マーケティングに従事。直近では、リテール x デジタル x IoTをテーマに、ソリューションの開発やユーザー企業への提案活動を中心に活動。さらに遡ると、デジタルマーケティング、学校講師、ECサイトのオーナーなど様々な分野で経験を持つ。
■ お問い合わせ
水野希更 | kisara.mizuno@statista.com
プレスリリース提供:PR TIMES (リンク »)
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。