中央大学大学院文学研究科は、アーカイブズ機関を含む公文書館で働く専門職であるアーキビストの養成を目指し、2022年4月からアーキビスト養成プログラムを設置しています。アーキビストは、政府・自治体、企業などが日々作成する記録の中から重要な情報を選別し、永続的に保存・管理し、活用するための体制を構築する専門職です。
2023年6月、本学のアーキビスト養成プログラムが国立公文書館のアーキビスト認証において、受講者が認証を受けるために必要な要件の一つである「イ 知識・技能等」を修得できる大学院の科目※1 として、認証アーキビスト審査細則へ追加されました。
※1 全国7大学のみ(2023年6月現在)
※参考:国立公文書館「アーキビスト認証の仕組みと大学院修士課程における科目設置について」
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■アーキビスト養成プログラムの特色
中央大学アーキビスト養成プログラムでは、記録管理やアーカイブズに関する知識を身につける講義・演習科目に加え、八王子市との協力によりアーキビスト実務研修(インターンシップ)を必修科目として設置しています。このインターンシップでは、八王子市総務部公文書管理課にて歴史的公文書の保存、選別公文書の目録照合・修復作業、旧役場文書の複製作成・利用審査などを実践的に学ぶことができます。
※参考:【究めるvol.106】アーキビスト養成プログラム八王子市インターンシップ実施報告
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■アーキビスト養成プログラム修了者へのオープンバッジ発行
中央大学アーキビスト養成プログラム修了者には、中央大学大学院文学研究科からオープンバッジが発行されます。オープンバッジは、修了者の知識・スキル・経験をデジタル証明するものであり、大学院修了後も学習成果を示すために活用することができます。
※参考:中央大学オープンバッジ( (リンク ») )
■アーキビスト養成プログラムの概要
本プログラムでは、インターンシップを含む必修科目10単位に加え、選択必修科目4単位を加えた計14単位を修得することで修了することができます。
■准認証アーキビストの養成を見据えた今後の取り組み
アーキビストの重要性に対する認識は年々高まっており、令和5年4月4日、独立行政法人国立公文書館は「准認証アーキビスト」の骨子を公表しました。准認証アーキビストは、認証アーキビストとして認証されるための3つの要件のうちのひとつである専門的知識・技能等を有した者について、認証アーキビストとは別に准認証アーキビストとして公的に認める仕組みです。アーキビスト認証の取組を推進するため、国立公文書館が実施する「アーキビスト認証」の一環として准認証アーキビストは実施されます。
本プログラムを通じて准認証アーキビストの要件である「認証アーキビスト審査規則第3条(1)イ 知識・技能等」の修得のみならず、大学共同利用機関法人人間文化研究機構国文学研究資料館が主催するアーカイブズ・カレッジ(長期コース)など大学内外の関係各所とも連携することで、現代社会で活躍するアーキビストを養成し、輩出します。
※出典:独立行政法人国立公文書館「准認証アーキビスト」骨子の決定について
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