株式会社 Insight Tech(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:伊藤友博)は各企業が定めるパーパス・理念の浸透度をAIで定量化する「パーパス可視化AI」を味の素株式会社(本社:東京都中央区、代表執行役社長:藤江太郎)に提供開始致します。
味の素グループが製品・サービスを通じて企業ブランドを高めるために定義した6つの「貢献価値」がどの程度浸透しているかを定量化し、更なる価値浸透に向けた現状・課題を把握する取り組みです。定量化に際しては、Insight Techが独自に保有する文章解析AI「パーパス可視化AI」を活用します。
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■味の素グループのブランディングの考え方(味の素グループ ASVレポート2022より)
味の素グループは、企業の信頼を高め製品・サービスをサポートする4つの支援価値と、お客様のウェルネスにつながる6つの貢献価値を、製品やサービスを通じて体験・実感いただくことで、さらなるブランド価値向上を図ります。
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■取り組み内容
本取り組みでは、主要10ブランドを対象に、味の素グループに寄せられるお客様のお問合せに加え、SNS上での発話や、Insight Techが運営する「不満買取センター」に寄せられる不満といったVoC(Voice of Customer)のテキストデータをAIで解析し、各ブランドにおいて貢献価値がどの程度浸透しているかを定量的に評価します。
1件1件のVoCのテキストデータに記された内容から、1.ポジティブな言及かどうか、2.6つの貢献価値のいずれに該当するか、を文章解析AIを用いて判定・定量化します。
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この結果をまとめることで、「その期間に各ブランドにおいてどの程度貢献価値が実感されたか、浸透したか」を客観的に評価できるようになります。また、スコアが高いVoCのテキストデータに注目することで具体的にどのようなオケージョン(生活者の具体的な行動や場面)で貢献価値が浸透しているかを解像度高く把握することも出来ます。
■取り組みにより期待される効果
このような取り組みによって、以下のような効果が期待されます。
・6つの貢献価値のうち各ブランドの特徴に応じて強化すべき価値が浸透したかを把握できる
・貢献価値が実感されているVoCに注目することで、生活者目線でのオケージョン発掘が可能となる
・この結果に基づき、各種打ち手の企画や効果検証が可能となる
・結果として、貢献価値の浸透を通じ、さらなる企業ブランドの価値向上につながる
なお、本取り組みは2023年度の試験的運用を経て、2024年度より年間を通じて本運用を開始するものです。
■Insight Techの独自エンジン「パーパス可視化AI」
Insight Techでは独自の文章解析AI「アイタス(ITAS)」を各社様の課題に応じてカスタマイズしています。
本取り組みにおいても、文章解析AI「アイタス」を活かし、以下のような機能をもつ「パーパス可視化AI」としてカスタマイズしています。
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<文章解析AI「アイタス」をカスタマイズした「パーパス可視化AI」の機能>
・不満買取センターが保有する4,000万件を超える不満ビッグデータをもとに言葉の類似度を評価
・生活者の発話の中に含まれる要素(発話を構成する節)ごとに感情を判定
・上記を踏まえ、教師データが不要で各社のパーパス・理念への浸透度を定量化(スコアリング)
Insight Techは引き続き、独自のビッグデータ×自然言語処理技術と課題解決力を活かし、文章解析AI「アイタス」のカスタマイズを通じてビジネス課題の解決を進めて参ります。
<参考記事>生活者の声をはじめとしたVoCデータを価値に変えるためにInsight Techができること
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■味の素株式会社 岡本 達也様(執行役常務食品事業本部副事業本部長兼マーケティングデザインセンター長)コメント
当社は従前から年度ベースの他のリサーチでブランディングの成果を量っておりましたが、Insight Tech様との取り組みを通じて、生活者への貢献価値の浸透度を生活者による自然発話に基づきバイアスのない形でよりスピーディ且つ短期で可視化・定量化することができるようになりました。そこから得られた示唆やインサイトを、各ブランドにおけるコミュニケーション戦略や販促戦略にフィードバックすることで、実効性のある施策につなげていくことができると考えています。
Insight Techはビジョンとして掲げる「声が届く世の中を創る」の実現に向け、「パーパス可視化AI」、そして文章解析AI「アイタス」のカスタマイズを通じて生活者の声に隠れた課題を浮き彫りにし、ビジネス強化や豊かな社会の実現に貢献してまいります。
プレスリリース提供:PR TIMES (リンク »)
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