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本製品は、試料中の生菌をそれ以外の成分(死菌や微小なゴミなどの不純物)から分離して回収する装置です。株式会社AFIテクノロジーが開発した誘電泳動(ゆうでんえいどう)※2の原理による生菌分離システムを用いて、本体の開発・設計を三浦工業にて行いました。
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冷却塔水や浴槽水などのレジオネラ検査には、従来の培養法では約2週間の期間を要します。一方で、迅速検査法であるPCR法※3などの遺伝子検査法は、短時間で検査できる反面、死菌も検出してしまう課題があります。レジオネラが検出された設備等では、洗浄・殺菌処置に対するより早い結果判定が望まれますが、本製品は、試料中の生菌と細胞膜が損傷している死菌を誘電特性の違いによって分離し、PCR法などの遺伝子検査法と組み合わせることで、レジオネラ生菌を短時間で検出できます。
■主な特長
冷却塔水および浴槽水などのレジオネラ迅速検査に適用可能
PCR法などの遺伝子検査法と組み合わせて短時間(3~4時間)で検査を行うことが可能です。生菌の遺伝子検出精度を上げることができるため、不純物が多く含まれる冷却塔水に対しても、レジオネラ生菌を1日で検出する迅速検査システムが構築できます。
生菌分離操作を完全自動化、環境微生物検査に貢献
専用バッファへの置換を含む試料の前処理を行った後は、本製品が生菌分離および回収までの工程を全自動で行います。レジオネラをはじめとした環境微生物試料を用いる調査・研究へのニーズに貢献します。
■仕様
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(注釈)
※1 レジオネラ属菌
自然界の水系や土壌に広く存在し,感染すると肺炎や発熱などの「レジオネラ症」を引き起こす。
主な感染源として入浴施設や空調設備の冷却塔、給湯設備等が報告されている。
※2 誘電泳動
不均一電界中に置かれた誘電体微粒子(細菌、細胞、ウイルス、タンパク質など)が
電界とそれにより誘導される双極子モーメントの相互作用により泳動する現象。
※3 PCR法(Polymerase Chain Reaction)
遺伝子増幅法の一つ。
目的とする遺伝子配列(DNAやRNAなど)を酵素反応によって短時間で増幅し、検出する方法。
※4 専用消耗品以外にシリンジ、マイクロチューブ等の消耗品を必要とする。
<株式会社AFIテクノロジー>
代表者:西窪 宏昭(ニシクボ ヒロアキ)
所在地:京都市左京区聖護院川原町53 京都大学メディカルイノベーション棟2階
設立:2013年5月21日
資本金:9,900万円
従業員数:15人
主要事業:細胞、微生物等の評価・制御・製造に関わるデバイス、装置、試薬等の開発、製造および販売
Webサイト: (リンク »)
以上
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