2025年度:売上高910億ユーロ、事業からの支払金利税金控除前利益率2.0%、フリーキャッシュフロー約3億ユーロ
2026年度の展望:売上成長率2~5%、事業からの支払金利税金控除前利益率4~6%、フリーキャッシュフローの黒字達成
技術革新のリーダーシップ:将来の重要分野への多額な先行投資で技術的優位性を確保し、成長機会を強化
シュテファン・ハルトゥング:「ボッシュは、たとえ厳しい状況下でも未来を実現します。2026年は進歩の年となります」
マルクス・フォーシュナー:「競争力こそが収益性の高い成長基盤であり、将来に向けた投資を確かなものとします」
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シュトゥットガルトガルトおよびレニンゲン(ドイツ) – ボッシュ・グループは2026年度、地政学的な緊張や貿易障壁に直面しながらも、技術革新力を最大限に発揮し、グローバル市場における成長機会を追求していきます。将来の重要分野への先行投資は、従来と同じ高水準を維持する予定です。ボッシュは、2025年だけで研究開発と設備投資に約120億ユーロを投じました。グローバル規模で革新的なテクノロジーとサービスを提供するボッシュは、2026年の売上成長率を2~5%、事業からの支払金利税金控除前利益率を4~6%と見込んでいます。ロバート・ボッシュGmbH取締役会会長のシュテファン・ハルトゥングは、年次記者会見で次のように述べました。「ボッシュはグローバルなテクノロジーリーダーとして、自動化、デジタライゼーション、電動化、そしてAIのトレンドを形成することに注力しています。これらは、当社事業における収益性の高い成長への道筋となるものです。そのための重要な前提条件となるのは、すでに着手している構造調整によるコスト削減効果および全事業分野における技術革新です」。技術革新力という点では、ボッシュは世界有数の産業企業であり、欧州で最も多くの特許を出願している企業のひとつです。ボッシュは2025年、約6,300件の特許を登録し、またしてもドイツで首位の座を獲得しました。2025年度は厳しい事業環境にもかかわらず、売上高は910億ユーロを達成し、前年の903億ユーロをわずかに上回りました。これは為替調整後で4.1%の成長に相当します。事業からの支払金利税金控除前利益率は2.0%で、前年の3.5%を下回りました。将来の存続可能性を高めるため、必要な組織と人員の構造調整を実施し、27億ユーロの引当金を計上したことが、業績に大きく影響しました。
「戦略2030」:成長を加速させる技術革新と差別化
厳しい世界経済の環境下で事業を成功させるには、競争力のあるコスト水準を維持する必要があります。ドイツ国内で影響を受けるすべてのモビリティ拠点における必要な人員調整について従業員代表との協議を終え、高まる価格圧力に直面しながらも、ボッシュは将来の競争力を高めています。ハルトゥングは、「交渉は容易ではありませんでしたが、双方が強い責任感を示しました。現在、必要に応じた迅速性と一貫性をもって、また可能な限り社会的に受け入れられる形で、合意された措置を実行に移しています」と述べました。現在、自動車業界では中国が価格水準の基準を設定しています。そのためハルトゥングは、特に自動車市場における事業拡大や、ボッシュが主要市場でトップ3サプライヤーの一つとなることを目指す「戦略2030」を実現する鍵として、技術革新のリーダーシップの強化が重要な成功要因であると考えています。現在の貿易障壁や異なるユーザーニーズは、地域に適応したソリューションを提供するうえで、乗り越えるべき課題であると同時にチャンスでもあります。ハルトゥングは、ボッシュのグローバルな事業展開を競争上の優位性として捉えており、「国際競争においては、コストだけでなく何よりも他社との差別化が重要となります。私たちは、地域ごとの状況に応じて製品やサプライチェーンを適応させながら、同時にグローバルレベルの品質を提供することが可能です」 と述べました。
2026年の事業展望:将来性のある重要な分野に投資
ボッシュは2025年の経済成長の低迷が、本年度も継続するとみています。主に中東での戦争がもたらす予測不可能な影響を伴う地政学的な動向により、高いレベルの不確実性が、今後もインフレや世界経済の成長に影響を及ぼす可能性があります。さらに、価格および競争圧力も依然として高い状況です。それにもかかわらず、ボッシュは本年度第1四半期において、売上高を前年度とほぼ同水準に維持しました。為替調整後、売上高は5%の増収となりました。ボッシュでは、世界経済は近年同様に緩やかな成長にとどまると予測しています。ロバート・ボッシュGmbH取締役会メンバー兼財務担当取締役 マルクス・フォーシュナーは次のように述べました。「収益性の高い成長の基盤となるのは、私たちの競争力です。そのため、私たちはさらなる競争力の向上に懸命に取り組んでいます。これにより、今後課題に直面した際の私たちのレジリエンス(回復力)が強化されると同時に、将来に向けた投資能力も向上します」。戦略的な機会と財務上の予防措置を考慮し、ボッシュは事業範囲を拡大しています。年間を通じて債券などの金融商品をさらに柔軟に発行できるようにするため、ボッシュは本年度の上半期について、初めて連結中間財務諸表およびグループ中間経営報告書を公表する予定です。これに関してフォーシュナーは、「すでに私たちは自己資金で事業資金を調達する十分な能力を有していますが、この取り組みにより、資本市場からの資金調達力がさらに向上します」と述べました。
センサー技術が技術革新分野に:自動化およびロボット技術で売上を確保
ボッシュはマイクロエレクトロニクスやセンサー技術で数々の技術革新を推進しており、「Invented for life」なテクノロジーに一貫して取り組むことで、大きな成長の原動力が得られると期待しています。専門家によると、グローバルなセンサー市場は2031年までに4,400億米ドルを超える規模になると予測しています。ボッシュのセンサーはロボット工学分野でますます重要な役割を果たしており、ボッシュは応用分野の拡大により成長利益を得られる見込みがあります。たとえば、BMI5センサープラットフォームは非常にリアルな人工環境を再現し、ロボットが過酷な状況下に置かれても、周囲を認識して移動できるよう支援します。これまでで最も強力なセンサーソリューションにより、ボッシュは急速に成長するこの分野において有利な立場に立てると考えています。自動運転分野では、慣性センサーが将来の重要なコンポーネントと見なされており、さらなる売上増につながる可能性を秘めています。カメラやGPS信号が利用できない場合でも、慣性センサーがあれば車両は自分の位置を完全に把握し続けることができます。「自動運転車両にとって、このセンサーは人間の内耳にある平衡感覚と同じように機能します」とハルトゥングは言います。アナリストによると、車載アプリケーションにおけるインテリジェントセンサーの市場規模は、2030年代半ばまでにほぼ倍増し、800億米ドルを超える見込みです。
モビリティ分野における技術革新:成長を加速させるアルゴリズムとパワートレイン
ボッシュは、自動車向けソフトウェア市場規模が2030年までに約2,000億ユーロに達すると予測しています。これを踏まえ、ハルトゥングはソフトウェア ディファインド モビリティに大きな成長機会を見出しています。「ボッシュはこの分野で最先端を走っており、現在、文字通りドライバーの視界内にAIをもたらそうとしています」とハルトゥングは述べます。ボッシュの新しいAI拡張プラットフォームは、AI対応の高性能コンピューターであり、車室内センシングソリューションと連携することで、運転が高度にパーソナライズされた体験へと変わります。「車両は、誰が運転席に座っているのかを認識し、他に同乗者がいるかどうかを検知して、外部ミラーや車両のハンドリングから、事故時のエアバッグ展開に至るまで、すべてを調整します」。インテリジェントな運転支援ソリューションに関する製品イノベーションは、世界のあらゆる地域で新しいビジネスを創出しています。センサー技術や車載セントラルコンピューターと合わせ、ボッシュは2025年に100億ユーロ相当の受注を獲得しました。eモビリティ事業の拡大に関して、ハルトゥングは次のように述べました。「未来の自動車には、もちろんアルゴリズムだけでなくパワートレインも必要です。今年だけでも、ボッシュは電気自動車向けの700万を超えるソリューションと部品を供給する予定です」。つい数週間前、ボッシュはインドのTata AutoComp Systemsとの合弁会社の設立を発表しました。同社は、今年半ばからインド市場における eアクスルとモーターの開発、製造、販売に取り組む予定です。
消費財・サービス分野での技術革新:事業を前進させるAI
AIは、サービスおよび製品事業においても大きな成長機会をもたらしています。たとえば、BSH HausgeräteにとってAIベースの音声機能を搭載した新型オーブンは、新しい販売機会を切り開いています。外部スピーカーや追加アプリは不要です。総じて、ラグジュアリーおよびプレミアムセグメントの家電製品の世界的ビジネスは、特に北米において今後も成長を続けると予想されています。市場専門家は、世界の家電製品の販売台数が2030年までに約50億台に達すると予測しています。AIの活用は、電動工具の製品技術革新も促進しています。今年初頭以来、エキスパート製品ラインの第1弾として30種類の工具が市場に投入され、プロフェッショナル向け電動工具の新しい基準を打ち立てています。たとえば、新しいウォールスキャナーは初めてボッシュのレーダー技術とAIによる物体検知を組み合わせたもので、さまざまな種類の壁の中にある物体を検出します。ボッシュのサービス事業もAIを活用しています。ボッシュグローバルサービスソリューションズでは、AIベースのアプリケーションにより、2030年までに年平均2桁の売上成長率を見込んでいます。サービスポートフォリオには、eCallや故障時のロードサービスなどのデジタルモビリティサービス向けソリューションに加え、フリート運用者や物流企業向けのサービスも含まれています。
2025事業年度:安定した財務体質、流動資産、研究開発費比率
2025年、ボッシュは約3億ユーロのフリーキャッシュフローを創出しました(2024年:約9億ユーロ)。売上高に占める研究開発費比率は8.7%でした(2024年:8.6%)。研究開発費は、79億ユーロに達しました。フォーシュナーは、「困難な時期であっても、ボッシュは大規模な先行投資を行う用意があります。設備投資は依然として高水準を維持しています」と述べました。ボッシュは、eモビリティ、半導体、最先端のブレーキ コントロール システムといった分野に大規模な先行投資を行いました。自己資本比率も41.6%という高水準を維持しました(2024年:44.3%)。ボッシュ・グループは、連結決算の対象となるキャッシュフロー計算書に基づく流動資産が、74億ユーロと前年比より減少(2024年:82億ユーロ)したにもかかわらず、引き続き堅実な財務基盤を維持しています。
2025事業年度:事業セクター別の業績
事業セクターごとの売上高の伸びは、重点市場における景気低迷と為替のマイナス影響によって鈍化しました。モビリティ事業セクターの売上高は、0.1%増の558億ユーロでした。これは為替調整後で2.9%の成長率に相当します。事業からの支払金利税金控除前利益率は1.8%でした(2024年:3.8%)。産業機器テクノロジー事業セクターでは、売上高0.1%増の65億ユーロでした。為替調整後では2.4%の増加となりました。これは主に、北米市場における下降傾向によるものです。事業からの支払金利税金控除前利益率は3.5%に増加しました(2024年:1.2%)。消費財事業セクターの売上高は、前年比1.9%減の199億ユーロながら、為替調整後の売上高は4.1%増となりました。特に、中国と米国の建設業における勢いの鈍化が、消費財事業に影響を及ぼしました。事業からの支払金利税金控除前利益率は3.0%でした(2024年:3.5%)。エネルギー・ビルディングテクノロジー事業セクターの売上高は、前年比13%増の85億ユーロでした。なお、為替調整後では15.6%増となりました。事業からの支払金利税金控除前利益率は、企業買収や売却活動に伴う一時的な費用の影響を大きく受け、0.5%にとどまりました(2024年:4.9%)。
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2025事業年度:地域別の業績
ボッシュの売上高は、欧州では若干減少しましたが、世界の他の地域ではわずかに増加しました。欧州での売上高は前年比0.6%減の442億ユーロで、為替調整後では1.5%増となりました。北中南米地域では、売上高3.8%増の185億ユーロとなり、為替調整後では9.3%増となりました。アジア太平洋地域では、売上高は0.7%増の283億ユーロとなりました。為替調整後では、成長率は5.0%という力強い水準に達しました。
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2025事業年度:従業員数の推移
2025年末時点で、ボッシュ・グループの全世界の従業員数は41万2,774人で(2024年:41万7,859人)、約1%(5,085人)減少しました。この影響が最も大きかったのはモビリティ事業セクターで、地域別ではドイツに最も大きく現れました。
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