米SonicWALLは11月21日、データバックアップソリューションを提供する米Lasso Logicおよびリモートアクセス技術の開発を行う米enKooの資産を買収したことを発表した。
Lasso Logicは、米カリフォルニア州サンフランシスコを拠点とする新興企業。バックアップ/リカバリソリューションにおけるデータ保護アプライアンス「Lasso CDP」を提供している。同製品は、ディスクを使用し、ユーザー側でのインスタントデータリカバリや一元管理機能を持つ。ユーザーがバックアップ用のソフトウェア、ハードウェア、サーバ、およびストレージなどを購入する必要がないことが特徴で、主に中小企業向けに販売されている。主要製品である「Lasso CDP」は、中小企業向けに唯一エンド・ツー・エンドの継続データ保護を提供するアプライアンス。同製品は、ディスクを使用し、ユーザー側でのインスタントデータリカバリや一元管理機能を持つほか、手動でデータを別の場所に移す必要のない、ローカル/オフサイト向けの手間いらずの画期的なデータ保護技術となる。同社の技術は、サービスを拡大したいというパートナーの要望にこたえると同時に、統合、運用、管理が容易な製品をエンドユーザーに提供する。
一方、enKooは、米カリフォルニア州サンノゼが拠点。中小企業向けにセキュアなリモートアクセス技術を提供している。SonicWALLは、同社のリモートアクセス用アプライアンス「SSL-VPN 2000」(日本での発売は12月下旬を予定)に、enKooのSSL-VPN技術を組み込み、Citrixのサポート、クライアントシステムのリモート管理、ワンタイムパスワード、HTTPのリライトなどの機能を追加する計画だ。
SonicWALLによれば、今回の買収目的は、低価格な製品を包括的に提供すること。同社は、シンプルなリモートアクセス、テープを使わない安全なバックアップ、災害時のデータリカバリの分野を強化する。
なお、買収の金銭的条件は非公開。