Red hatにも種類があるぞ?
赤:あれっ? 先輩帰ったの? サポートベンダーの話も聞きたかったのにね。
服:先輩に頼ってばかりじゃなく、自分たちで調べていかなきゃいけないよな。
赤:Red Hatのウェブサイトに出てくるベンダーを見てみたけど、ほとんどがハードウェアベンダーになっているね。ハードウェアは既にあるからな。サイオステクノロジーの「Red Hat Enterprise Linux Standard Plus(以降、RHEL Standard Plus)」っていうのは、サポート時間が朝9時から夜21時で他より長いし、ここはどうだろう。
服:そうだな、サイオステクノロジーのRHEL Standard Plus にするか。
赤:24時間のサポートもあるんだね。
服:今はまだ24時間まではいらないけど、日本酒が売れて売れて仕方がない! というところまで行ったら考えよう。
赤:あれ? RHEL Standard Plusにも色々と種類があるみたいだよ?
服:そうそう。用途やハードウェア要件、使用したいアプリケーションなどで選択するパッケージ製品が変わるんだ。今回は「インターネット赤井酒蔵」としてのサーバ用途だし、次の4つのうちのどれかだな。
<大規模サーバシステム向け>
- Red Hat Enterprise Linux v.4 AS (RHEL4 AS)
- Red Hat Enterprise Linux v.5 Advanced Platform (RHEL5 AP)
<ウェブサーバなどに最適なパッケージ>
- Red Hat Enterprise Linux v.4 ES (RHEL4 ES)
- Red Hat Enterprise Linux v.5 (RHEL5)
赤:今回は大規模というわけでもないし、やっぱり最新版がいいから、「RHEL 5」というのでどうかな?
服:それが、先輩にもらったハードウェア機器が認定ハードウェアに載っていないんだよ(参考資料:http://bugzilla.redhat.com/hwcert/ ※出典:レッドハット、2007/5/29時点)。RHEL 5はリリースされたばかりだし、仕方ないんだけどね。いずれ RHEL 5の認定リストにも載るだろうから、それまではRHEL 4を使って、後日アップデートしたらどうだろう。
赤:そうなんだ。じゃあ「RHEL 4」にしよう!
服:Linuxはオープンソースだし、誰でも入手できる。つまり無料だろ? では、RHELの価格は何かというと、技術サポートやセキュリティパッチの配布などのサービスを受ける権利(サブスクリプション)を購入するということなんだ。ソフトウェア本体ではなく、サービスに価格がある。これがオープンソースでは一般的な考え方の一つなんだよ。
赤:よし、じゃあ早速購入しよう! サイオステクノロジーから直接の購入はできないみたいだから、ウェブサイトに記載された販売店に連絡してみるよ!!
服:オッケー! これでまた一歩前進!!
(第3話「ドメイン名の取得」へつづく)