MS、「Azure」上のブロックチェーンミドルウェアの初期版をリリース

Mary Jo Foley (ZDNet.com) 翻訳校正: 編集部 2016年09月23日 12時15分

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 Microsoftは米国時間9月20日、「Microsoft Azure」上のBaaS(Blockchain as a Service)」の初期バージョンを顧客に向けてリリースしたと発表した。


提供:Microsoft

 「Project Bletchley」という開発コード名のこのファブリックは、企業がブロックチェーンアプリケーションを利用するうえで必要となるいくつかの構成要素を提供する。

 ブロックチェーンは暗号通貨のBitcoinを支える技術だ。だが、それ以上の可能性を秘めている。ブロックチェーンは、暗号通貨だけでなく、他の記録についても完全な取引履歴を保存できる分散、共有型レッジャー(元帳)だ。そのため、銀行や金融関連を中心に多数の企業がブロックチェーンに関心を持っている。

 MicrosoftはAzure BaaSを2015年11月に発表し、2016年6月にBletchleyに関するホワイトペーパーを公開している。

 9月20日にリリースされた「Bletchley v1」はブロックチェーンのテンプレートであり、「Azure Resource Manager」(ARM)を通じて利用可能だ。MicrosoftはBletchleyによって、顧客やパートナー企業がEthereumのプライベートなコンソーシアム型ネットワークを構築できるように支援したいと考えている。同社によると、世界中にノードが分散したマルチノードのコンソーシアム型Ethereumネットワークの立ち上げにはおよそ3週間かかるが、Bletchleyのテンプレートを用いると、8つの質問に答えるだけで、5~8分で完了するという。

 同社は20日付けのブログ投稿で「このテンプレートは、コンソーシアムの各メンバー向けとなるマイニングノードのサブネットとともに、メンバーが同ネットワークを用いて通信するために共有できる、ロードバランシングの対象となった一連のトランザクションノードを準備し、設定する。そして管理者用のウェブページから追加のEthereumアカウントを設定することで、スマートコントラクトを開始でき、最終的にはアプリケーションの開発も可能になる」と説明している。

 「クリプトレット」(Cryptlet)はBletchleyにおける重要な構成要素だ。Bletchley v1に関する同社のブログ投稿によると、Bletchleyの「Cryptlet Fabric」は、クリプトレットから成り立っており、既存システムとの統合機能を開発者にもたらすとともに、セキュアな実行処理とデータのプライバシーを実現するという。

 GitHubでのより詳しい説明によると、クリプトレットはブロックチェーンのオラクル(ブロックチェーンシステムに対して、外部からの情報を提供するエンティティ)とよく似ているものの、「スケーラビリティのあるエコシステムにおけるセキュリティと信頼性という点で、より多くを提供する」という。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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