Cisco SystemsとSalesforce.comは米国時間9月22日、コラボレーションやIoT、コンタクトセンターの技術で協力していくと発表した。
具体的には、Ciscoのコラボレーションサービス「Cisco Spark」やウェブ会議システム「WebEx」と、Salesforceの「Sales Cloud」や「Service Cloud」を組み合わせた製品を共同で開発し、市場に展開していくという。今回の提携によりチャットや動画、音声といった機能の統合が実現される。
より重要なのは、Cisco傘下のJasperのIoTプラットフォームがSalesforceの「IoT Cloud」と統合されるという点だ。これにより、Salesforceの人工知能(AI)プラットフォーム「Einstein」のデータと可視性が充実することになる。
Ciscoにとって今回の提携は、IoT分野やコラボレーションツールでのIBMとの提携も補完する。
SalesforceのIoT Cloudは顧客行動の追跡に関するものである一方、Cisco傘下のJasperのプラットフォームは企業のバックエンドの資産に軸足を置いている。
顧客サービスの面に目を向けると、SalesforceのService CloudはCiscoの「Cisco Unified Contact Center Enterprise(CUCC)」システムと統合される。
SalesforceとCiscoのコラボレーション統合の成果は2017年後半に利用可能になる予定だ。顧客はSalesforce製品のライセンスと、CiscoのSparkあるいはWebExのライセンスが必要となる。また、IoTでの統合の成果も2017年後半に利用可能になる予定だ。一方、CiscoのCUCCシステムとSalesforceのService Cloudの統合は現時点で利用可能となっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。