NTTデータビズインテグラルは、NTTデータを親会社に持つ国産ERPベンダーである。グループ内外に豊富な販売パートナーを持ち、旧来のERPが持つ課題を徹底的に解消した「Biz∫(インテグラル)」はERP導入を考える企業には心強いプラットフォームになるだろう。同社の代表取締役社長中山義人氏と常務である吉崎正英氏が語る「Biz∫」の魅力、そして想いとは?
"わかりやすい""つかいやすい"企業視点を徹底的に分析したERP
NTTデータビズインテグラルは、NTTデータが提供していた純国産ERP「SCAW」を前身として、2700社の導入実績を持つWeb基盤の「intra-mart」をベースに独自基盤である「Biz∫APF(アプリケーションプラットフォーム)」上にERP製品を構築・提供している。2009年に設立してから2年の歳月を使い、中核機能および主力製品である会計や販売管理のシステム開発を行い、2011年後半から本格的に販売を開始した。販売当初から注目を集め、本年度も予想以上の反響を得ており、前年販売数の倍の売上げを目指している。
NTTデータビズインテグラル
代表取締役社長 中山義人氏
「中堅企業向けERP市場は調査レポートを見ても、一定の伸びがあることがわかります。当社の売上げもその推移に近い販売数を達成しています。」(中山氏)
国内外問わずさまざまなERPが登場しているが、同社は設立以前からユーザー企業がERPに感じていた "悩み"を徹底的に調査、分析。従来のERPで最も悩みのタネになっていた「インテグレーション」に目を向け、カスタマイズ不要で会計から人事、販売など基幹業務をトータルでカバーでき、グループウェアやワークフロー、昨今注目を集めているビジネスインテリジェンスにも対応した業種業態問わず幅広い業務に活用できるBiz∫が誕生した。
NTTデータビズインテグラル
代表取締役常務 吉崎正英氏
「以前、お客様から『ERPを導入したけど使いこなせない』と相談され、導入しているERPの中身を拝見したことがあります。まるでスパゲティのように整頓されていないため、保守するにしても拡張するにしても難しくなってしまっていました。Biz∫は各機能を体系だて、ブロック別で分けるアーキテクチャを採用しているため、システム全体が整理されており、導入・保守に関して "わかりやすい"状態で提供できます。また、7月にエンドユーザの使いやすさ・わかりやすさを大幅に改善したv1.4をリリースしています。」(吉崎氏)
ERPの複雑性は、さまざまな業種業態の企業に対応していく段階で拍車がかかり、更に個別企業対応のカスタマイズ(=最適化)により一層問題が大きくなる。しかし、Biz∫は整頓されたベース構造の上に、企業の業種業態に合わせた"テンプレート"を用意している。このテンプレートが従来のERPにおける"カスタマイズ"の部分に当たる。また、ベース構造がある意味で形式化されているため、販売パートナーが自由に市場やクライアント企業に合わせてテンプレートを作成できる点も同社が販売数を急速に伸ばしている理由のひとつだと考えられるだろう。