編集部からのお知らせ
解説:1st ? 2nd ? 3rd ? データ活用での選択
セキュリティの懸念高まる産業用制御機器

Exadataから脱却し、柔軟性と拡張性を獲得したSBI証券 基幹システムのオープン化の先に見据える金融ITビジネスの未来とは

信頼性を担保して運用を効率化できるのか?

 オープンな環境に移行する際には、サーバやストレージのCPUコア数、メモリ容量、機器の組み合わせ、機能をどう選択するかといった難しさもある。ビジネスの拡張に合わせてCPUやメモリ、ストレージ容量を柔軟に拡張していくことは大きなメリットになるが、一方で、選択肢が多岐にわたるため、最適なアーキテクチャーを作らないとインフラの構築や運用で大きな負荷がかかることになる。

 運用面での課題解決を担当したDBA運用チームリーダーのKorsipati Madhusudana Reddy(マドゥ)氏は「肥大化するデータ容量への対応とバックアップ運用をどう行うかがポイントでした」と話す。

Korsipati Madhusudana Reddy氏
SBI BITS 情報技術部
データコンサルティング
DBA運用チームリーダー
Korsipati Madhusudana Reddy氏

 Exadataでは、ストレージの機能でバックアップ(スナップショット)を取るのではなく、Recovery Manager(RMAN)を使う。データが巨大になるとバックアップ処理でサーバリソースが使われるため、データベース処理に影響がでる場合があるという。SBI証券では、取引量の少ない夜間に差分バックアップを取得していたが「処理が終わるのが朝8時で、フルバックは土曜の夜に開始して終了するのが日曜の朝7時という状況」(マドゥ氏)だった。

 そこで、サーバには4ソケットのインテル® Xeon® プロセッサーを搭載可能なPowerEdge R930サーバを選定しメモリを2TB搭載。またバックアップはSC9000ストレージに備わるストレージ側のスナップショット機能を利用して、サーバ処理をオフロードした。「スナップショットは、復旧ポイントにすぐにリカバリーできるので、検証テスト環境を戻したり、パッチ適用の際に他環境で事前検証したりと運用の幅が広がります。このほか、SC9000ストレージに備わるRAIDの階層化(RAID10で書込み、その後Parity RAIDに変換)や全ドライブにデータが分散される自動ストライピング、また、シンプロビジョニングなどの機能も便利に使っています」(マドゥ氏)。

コストはどのくらい削減できるのか?

 SC9000ストレージによって作業効率も大幅に向上した。マドゥ氏は「アプリ試験中のデータ戻しや、障害試験中のノード間の切り替え・切り戻し、本番サイト-DRサイトの切り替え・切り戻しなどが簡単に何度でも実施ができるので、全体的に作業効率がアップしました。監視面でも、リアルタイムの性能監視と過去の監視リポートでボットルネックもすぐに発見できます」と高く評価する。

 移行にあたっては、Dell EMCとともにExadataのI/O分析を実施し、ストレージの性能要求として必要な高速のIOPSを実現することを目標にした。実際には要件値以上のIOPS性能を発揮しているという。

 移行プロジェクトのサブリーダーを務めた副CDOの劉 志強(アンディ)氏は、このようにして性能、柔軟性、拡張性を獲得する一方、大幅なコスト削減を実現できることが大きなメリットだったと指摘する。


SBI BITS 情報技術部
データコンサルティング
副チーフデータオフィサー
劉 志強氏

 「Exadataの年間保守、Oracle RACライセンス、GoldenGateライセンスなど、数億円のコスト削減に寄与しています。こうした機能がなくなることで保守が重要になりますが、Dell EMCのサポートは問い合わせに対する回答が早く、不安がありません。問い合わせ後の進捗状況もよくわかるうえ、こちらの状況もきちんと把握されているので、プロアクティブなサポートが多く、情報連携がしやすいと感じています」(アンディ氏)

 技術面でも、DCレプリケーション設計について提案と設定を行ってもらったり、DCレプリケーションの性能テストを実施したりと「高い技術力を感じさせるサポートです」とアンディ氏は話す。

保守サポートに問題はないのか?

 Dell EMCのストレージ製品には「Future-Proof Storage Loyalty Program」というお客様のストレージのライフサイクル全体を通して保証と価値を提供するためのプログラムがあり、十分な製品保証を提供するとともに、コスト節約、投資保護の実現を支援している。また、サポート体制としては、国内のカスタマーセンターから、サポートスタッフが受付からトラブル解決まで一貫して行い、ストレージやサーバ含めたシステムのリモート監視機能を使用した予防保守サービス含め、手厚いサポートを提供している。

 菅原氏は「インフラの移設は何かトラブルがあればユーザーに大きな影響がでます。今回は性能も安定性もまったくトラブルはなく、ユーザーはインフラ基盤を移行したことすらわからないほどスムーズに移行できました」と評価する。証券市場の「寄付き」となる9:00前後にはログインラッシュが起こるが、そのレスポンスタイム計測でもまったく問題はでていない。これらも「設計から保守までDell EMCがさまざまなかたちでサポートしてくれたおかげ」(菅原氏)だという。

Oracle Databaseからの移行も視野に

 プロジェクトリーダーのレイ氏は、プロジェクト成功の要因を3つ挙げる。

 「同プロジェクトにSBI BITS内で高いデータベーススキルを持ったメンバーを集まったこと」、「各メンバーがモチベーション高く、チャレンジングなプロジェクトに取り組んだこと」、また、「Dell EMCから手厚いサポートのもと信頼性の高いオープンなソリューションが提供されたこと」だ。

 そして「オープン化の次のステップ」についてもレイ氏は熱意を見せている。

 「新しいインフラ基盤を構築したことで、そのうえで動くデータベースやアプリケーションの移行も視野に入ってきています。今回はExadata上のOracle DatabaseをそのままDell EMC SCシリーズストレージとPowerEdgeサーバに移行しました。いま取り組み始めているのは、Oracle Databaseからオープンなデータベースへの移行です。これにより、柔軟性と拡張性を備えた真にオープンなアーキテクチャーへと近づいていきます」

 SBI BITS は、Dell EMCとともに「Exadata移行」という大きなチャレンジを成し遂げた。Fintech時代を見据え、金融ITのトップリーダーとして、今後もスピードを弛めない意気込みだ。

最新のインテル® Xeon® プロセッサー・スケーラブル・ファミリー は、新しいエンタープライズ・アプリケーション、科学技術計算、通信、ストレージ、クラウド、ビッグデータ分析など、さまざまな用途に、性能、電力効率、仮想化、セキュリティーの面で大きなメリットを提供し、IT 部門の課題解決を支援します。Intel、インテル、Intelロゴ、Xeon、Xeon Insideは、アメリカ合衆国および/またはその他の国におけるIntel Corporation またはその子会社の商標です。
提供:Dell EMC
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