かつて、デルのクライアントPCやサーバは、主にコストパフォーマンスを発揮しやすいエントリーモデルが中心であった。高い性能が求められる業務システムやIoTやビッグデータなどの先端的な用途では使えないというイメージを持つ人もいる。そんなイメージとは異なり、現在はコストパフォーマンスの良さはそのままに、品質の高い製品やサービスを提供し、特に「ひとり情シス」の強い味方となってくれる。
一人で対応しなければならないのでサーバ選定のための検証時間も惜しい
中堅規模の企業に多い「ひとり情シス」。数百人ものユーザーを抱え、膨大な数の端末やいくつもの社内システム、およびそれらの基盤、情報セキュリティまで、基本的に一人で対応しなければならない。ただでさえ忙しい日々を送るひとり情シスにとって、システムトラブルなどで手間や時間を取られるような事態は、できる限り避けたいものだ。
したがって、使用するサーバ機器の選定などにおいては、ハードウェアの信頼性はもちろん、より手間をかけない形でのサポートが得られることや、できればトラブルを早めに予測して事前に手を打てることが望ましい。
とはいえ、信頼性やサポート内容などは実際に使い込んでみないと評価しづらいので、時間のないひとり情シスにとっては検証作業が負担となってしまう。したがって、これまで使ってきた中で大きな問題を感じなかったベンダーから購入し続けているようなケースが多くなりがちだ。
激変するサーバ市場環境
サーバ事業の売却や分社化など、メーカーの状況も目まぐるしく変化している。競争の激しいサーバ市場では、製品の高品質化、低価格化はもとより導入や運用時のサポートが充実してきている。より良い選択をするためには、過去の評判ではなく最新の情報を得て検討し、判断するべきだろう。
デル株式会社
広域営業統括本部
デジタルセールス本部長
木村 佳博氏
「当社に対する誤解を持ったままのユーザーがまだまだいらっしゃるのが実情です」と語るのは、デル 広域営業統括本部 デジタルセールス本部長の木村佳博氏。そういった誤解は、とりわけ、ひとり情シスの多い中堅規模ユーザー企業によくあるという。
「こうした企業では人手が足りず、製品やサービスなどを詳細に比較検討する時間や余裕がないので、過去に何らかの懸念や不安があって購入しないと、以後そのまま候補として検討されなくなってしまう傾向にあります。過去の誤解がそのまま残り、実態がすっかり変わっているのに情報が上書きされないまま敬遠されている方も少なくありません」(木村氏)
もともとデルは安価なクライアントPCやPCサーバの売れ行きが良かったこともあり、「ミッションクリティカルな用途には使えない」イメージが一部のユーザーには持たれていた。信頼性やサポート体制など二の次のメーカーだと思われていた可能性もある。しかし実際には、デルは世界で出荷台数1位であり高い評価を得ている。
※IDC Worldwide Quarterly Server Tracker 2017Q3 (2017Q3における世界の出荷台数シェア/売上額シェア) IDCでは世界サーバー市場におけるベンダーシェアの差が1%未満の場