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「トラフィックデータ」×「ビジネス・インテリジェンス」で、より競争力のある通信サービスを実現する

Franco Messori氏
通信回線のテスト、監視、分析ツールを提供する米エンピレックス社の戦略担当役員Franco Messori氏が来日した。Messori氏にキャリアを取り巻く環境と同社の戦略、日本市場への期待、そして将来の展望について話を聞いた。

――エンピレックス社のこれまでの活動についてお聞かせください。

 当社は通信事業者、そしてエンタープライズ企業向けの通信回線テストツールの提供から始まりました。特に音声通信のテストツールに強く、15年ほど前に進出した日本でもよく知られています。

 その後、テストツール開発のノウハウを活かし、ネットワークの監視を行う技術を開発。特に音声ネットワークのモニタリングツールメーカとして北米および日本でトッププレーヤーとなり、ヨーロッパ、アジアにも事業を拡大していきました。

 5年ほど前から、私たちはモニタリングツールで収集したさまざまなデータ、つまり、ネットワークサービスの品質やパフォーマンスの情報を、ビジネスの観点から分析することで、非常に高付加価値の情報が得られ、それが事業戦略に役立てることに気づいたのです。

 そこで、モニタリングツールに分析やビジネス・インテリジェンス(BI)のレイヤーを加えていきました。最近ではビッグデータという言葉がよく話題に上りますが、このビッグデータ分析を通信事業の領域に取り込み、プラットフォームを構築したわけです。

――今の通信事業者が直面している大きな課題とは何でしょうか。

 通信事業者は大きなプレッシャーに晒されています。ユーザは新しいサービスやより速いスピード、より高いサービスをより安価に提供して欲しいと考える一方で、事業者側はネットワークの拡張や新しい技術の導入、高いパフォーマンスの維持をしながら内部コストを下げなければいけません。

 数年前であれば、ユーザは電話をかける、テキストメールを送る、少しのデータ通信を行うという3つのサービス利用に限定されており、事業者側で事業計画を容易に決定できていました。

 今では写真やストリーミングによる大量のデータや、新しいアプリのダウンロードにより、事業者側が想定していなかったようなトラフィックが生まれる可能性もあります。

 そのような状況で前の年のデータや今後のトレンドだけでなく、ユーザの振る舞いを詳細に分析しなければ、事業者の経営層が正確な投資計画を立てることは不可能でしょう。

 しかし、これまで、通信事業者では精度の高いトラフィックの情報を、ビジネスの観点から分析するということは行われていませんでした。なぜならネットワークの運用を行う部門と、マーケティング、営業を行う部門が分断され、個別に情報を集めていたからです。

 運用部門ではネットワーク上のトラフィックを常に監視し、回線品質やパフォーマンスの維持管理に努めてきました。マーケティング、営業部門は顧客へのリサーチやコールセンターからの情報を元に、サービスや品質の計画を立ててきました。事業者は主にマーケティング部門から得た情報を元に事業計画を立ててきましたが、これでは「真の」ユーザの振る舞いを「リアルタイム」で知ることができず、精度の高い事業計画を立案することは困難でしょう。

 そこで、私たちはネットワークのトラフィック情報に、ビジネス・インテリジェンスを組み合わせて分析し、ユーザの振る舞いを正確に把握し、それをKey Business Objectives(KBO)=主要な事業目標につなげられるようご提案しています。

――エンピレックスではKBOを達成するために、どのようなソリューションを提供しているのですか。

 KBO達成を目指すためのエンピレックスのソリューションは2つのテクノロジーがコアとなっています。

 一つはE-XMSというデータ収集のシステムで、トラフィック、回線などからの情報を収集して、把握。またDPI(ディープパケットインスペクション)をかけて、実際どのようなアプリケーションが使われているかまで分析します。2G、3G、LTE、VoLTE、Wi-Fi、高速なデータコアなど、あらゆるプラットフォームに対応できるものになっています。

 もう一つはIntelliSight。これはビッグデータ分析を行うもので、E-XMSやその他のデータソースから情報を収集し、そこに業務データ等のビジネス情報を付加することで、実際のユーザの振る舞いをさまざまな観点から可視化するツールです。

 これらのプラットフォーム上にはさまざまなアプリケーションがあります。KBOを達成するために一番重要なアプリケーションは、カスタマー・エクスペリエンスの分析だと考えています。

 このアプリケーションにより、「ユーザ単位での通信の質」、「OSや機種による違い」など、事業者は一人一人のユーザの利用状況を事細かく見ることができます。

 このようなユーザの振る舞いの監視から分析まで一つのツールでまかなえることがエンピレックスソリューションの強みです。このツールがなければ、マーケティング部門、営業部門、運用部門とそれぞれの部門が、複数のツールを別々に使い分け、断片的な結果しか得られず、KBOを達成するには程遠いものとなってしまいます。

 もう一つ重要なアプリケーションは無線アクセスネットワーク、エリアアクセスネットワークに関するものです。事業者にとって、セルの数や、それがどのように分散しているのかということは設備投資の判断に重要です。

 例えば、東京都内では各事業者の継続的な設備投資によりカバレッジ率は99%を超えていると思います。

 しかし今後は単純なカバレッジ向上だけではなく、ある特定のエリアでのユーザの利用傾向やユーザが期待するエクスペリエンス(体験)の品質、といった観点から設備やサービスへの投資を行う必要があると考えています。

 例えば月10万円払っても最高のスピードやサービスを受けたいと考えているビジネスユーザもいれば、メッセージアプリや無料通話アプリが使えればよく、音声品質はこだわらないので月1500円位に抑えたい、という若い層のユーザもいるでしょう。

 これらのユーザ分布や、日、月、年単位での売上を考慮しないと、きちんとした事業計画はできないと考えています。

 私たちのソリューションは、必要な情報を関連付けることで、ネットワークとビジネスの関係性を見えるようにします。

すでにこのような取り組みをしている事業者はあるのですか?

提供:エンピレックス株式会社
[PR]企画・制作 朝日インタラクティブ株式会社 営業部  掲載内容有効期限:2016年6月30日
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