キーマンに聞く新生ニフティクラウドの「これからの進化」-富士通グループとの連携強化で「変わるもの」と「変わらないもの」

国内ベンダーのクラウドサービスとして多くのユーザーに親しまれてきた「ニフティクラウド」が、2017年4月1日より新会社「富士通クラウドテクノロジーズ(FJCT)」のサービスとして新たなスタートを切った。旧ニフティ時代より、キーマンとしてクラウド事業をけん引してきた、FJCT取締役の上野貴也氏に「これからのニフティクラウド」について聞いた。

 インターネットサービスプロバイダーである「ニフティ」のサービスインフラを利用して、2010年にスタートしたクラウドサービス「ニフティクラウド」。富士通では、2017年4月1日に、そのクラウド事業を継承する新会社「富士通クラウドテクノロジーズ(FJCT)」を発足させ、新体制での「ニフティクラウド」がスタートした。

 サービス開始から7年の歳月の中で、親しみやすい国産クラウドとしてサービスを拡充し、ユーザーを獲得してきた「ニフティクラウド」は、今後、どのような進化を遂げていくのだろうか。旧ニフティ時代より、キーマンの1人として同社のクラウド事業をけん引してきた、FJCT取締役の上野貴也氏に話を聞いた。

新生ニフティクラウドは「むしろこれから」の気持ちでスタート

-4月1日より、FJCTの新体制による「ニフティクラウド」がスタートしました。サービス開始からの7年を振り返ってみて、現在の心境をお聞かせ下さい。


富士通クラウドテクノロジーズ株式会社
取締役
上野貴也氏

 ニフティクラウドのサービスインは2010年のことでした。当時は、「クラウド」という考え方を理解していらっしゃるお客様も少なく、自分たちの事業を説明する際に「クラウド」そのものの説明から入る必要がありました。それから7年を経て、今や「クラウドファースト」が当たり前の時代です。やはり隔世の感がありますね。

 その一方で、クラウドに対するお客様の目も肥えてきており、既に淘汰も始まっています。お客様も自らクラウドというものを理解した上で、自らのビジネス要件に合った、より良いサービスを選択する時代になっています。その意味で、「むしろこれから」という気持ちも強くなってきています。

 もともとニフティクラウドは、ニフティが持っていたシステムリソースの有効活用として生まれたサービスでした。しかし、グローバルな市場で、AmazonやGoogleをはじめとする海外のクラウドベンダーと戦えるサービスに発展させていくことを視野に入れたとき、その枠にとどまっているがゆえの難しさも感じていました。

 今回、FJCTのサービスとして「ニフティクラウド」は再スタートを切りました。親会社である富士通では、既に「FUJITSU Cloud Service K5」のブランド名でクラウドサービスを展開していますが、今後は「ニフティクラウド」も、そのポートフォリオの強化に貢献していくことになると思います。総合力に優れた富士通グループの一部として、サービスを提供できるようになったことで、より幅広い展開が望めます。

-ニフティからFJCTへと会社組織が変わったことで、ニフティクラウドの運営体制に何か変化はあったのでしょうか。

 スタートから間もないこともあり、社内的には、実はまだ大きく変わった実感はないのです。「ニフティクラウド」というサービスブランドについても、当面は変わりません。

 現在は、富士通との連携を密にするための動きを加速させようとしています。富士通のクラウド戦略、IoTのようなデジタル(デジタルトランスフォーメーション)領域に向けた戦略と、ニフティクラウドの戦略を統合していこうという動きは活発です。今後、富士通とFJCTが、ギブ&テイクで貢献し合う動きが増えていくでしょう。

提供:富士通クラウドテクノロジーズ株式会社
[PR]企画・制作 朝日インタラクティブ株式会社 営業部  掲載内容有効期限:2017年12月16日
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