次世代DWH「SAP HANA」の実力を検証

今、企業のデータウェアハウス環境において劇的な変革のうねりが巻き起こっている。その変革の中心にあるのは、SAPのインメモリデータベース(インメモリDB)「SAP HANA」だ。ここでは、SAP HANAの威力のほどを、実例を交えながらSAPと富士通のキーパーソンに語ってもらう。

データウェアハウスの課題を一挙に解決

 日々刻々と変化するビジネスの状況をリアルタイムにとらえ、迅速で的確な意思決定・行動に結びつける──。そんなデータ駆動のスピード経営、あるいはビジネスの俊敏性向上を主眼に、多くの企業がデータウェアハウス(DWH)を構築し、運用してきた。

 だが、従来のリレーショナルデータベース(RDB)を採用したDWH環境には様々な課題が存在し、「最新のデータをタイムリーに参照・分析したい」、「あらゆる角度からデータ分析したい」といった経営・ビジネス部門の要求に対応/即応するのが困難になりつつある。

 そんな状況を一挙に打開する一手として注目されているのが、SAPのインメモリデータベース(インメモリDB)「SAP HANA」だ。SAP HANAによりDWH改革に成功した企業も増えている。ではなぜ、SAP HANAでDWHの抱える種々な課題を解決できるのか。また、SAP HANAの導入でDWHの何がどう変わり、それによってどのような効果がもたらされるのか──。

 ここではSAP HANAによるDWH改革に取り組む富士通のキーパーソン──堀之内 裕二氏と堀江 将氏、そしてSAPジャパンの椛田 后一氏の3氏に、SAP HANAの威力と真価を聞く。

数百倍~数千倍の性能改善を実現

ZDNet Japan編集部(以下、編集部):まずは、今日のDWH環境を巡る課題について改めてお聞きしたいと考えます。


SAPジャパン株式会社
プラットフォーム事業本部
ビジネス開発部
シニアディレクター
椛田 后一氏

椛田氏(以下、敬称略):まず、ITの観点で深刻な課題は、データベースの性能問題に起因するチューニングコストと、データマートの設計・開発コスト、そして運用コストが膨れ上がっていることです。

 また、業務の観点からは、鮮度の高いデータ、多種多様で大量のデータを用いた精度の高い分析業務が実現できていない、という課題もあります。

編集部:それらの問題を一挙に解決するのが、インメモリデータベース(インメモリDB)「SAP HANA」であると。


富士通株式会社
イノベーティブソリューション事業本部
情報統合システム事業部
情報利活用サービスセンター
担当部長
堀之内 裕二氏

堀之内氏(以下、敬称略):そう言えます。ある流通業のお客様では、レポート数の増加や店舗拡大に伴うデータ量の増加などによってDWHの性能劣化に悩まれていました。アクセスが集中するタイミングでの性能劣化は著しく、例えば、「月曜日の朝一の営業会議に、週末の売上データが参照できない」といった問題がありました。このお客様の店舗では、売上げが週末に大きく動きます。その状況が即座に把握できなければ、適切な仕入や在庫調整が困難となります。

 このDWHのプラットフォームにSAP HANAを採用することで、長時間を要していた複雑なクエリ(SQL文)のレスポンスタイムが大幅に短縮しました。さらに、論理ビューの活用とSQLの最適化を進めたことで、レスポンスタイムは1秒未満にまで短縮できました。これらの施策を行った結果として、DWHのレスポンス性能が数百倍から数千倍に向上しました(事例1参照)。

事例1:SAP HANAによるクエリレスポンスの高速化 事例1:SAP HANAによるクエリレスポンスの高速化
※クリックすると拡大画像が見られます

 この劇的な性能改善により、タイムリーで鮮度の高いデータを活用した分析業務が行えるようになりました。

運用の負荷・コストの大幅な削減

編集部:インメモリDBには高速化効果を期待する声が大きいと考えますが、SAP HANAでDWHの大幅なコスト削減を実現した事例はありますか?

堀之内:あるお客様では、DWHの性能を確保するために、800個以上の月別・部門別データマートを作成し、運用していました。その結果、運用の手間とコストが膨れ上がり、バッチ処理も長時間化していたのです。

 この課題を解決したのが、SAP HANAによる「DWHのシンプル化」です。

 SAP HANAは非常に高速なデータアクセスが可能なので、検索パターンごとのインデックスや目的別データマートごとに用意する物理テーブルを大幅に削減できます。そして目的別に論理ビューを通じ、売上明細テーブルに直接アクセスし、さまざまな集計・分析処理を極めて高速に実行できます。

 結果、物理的なデータマートを25まで削減し、1,700万件の明細テーブルに対する検索をたった3秒で行えるようになりました。データマート(の物理テーブル)の削減により、バッチプログラム数が劇的に低減され、運用負荷とプログラム保守の費用も大きく削減できました(事例2参照)。

事例2:SAP HANAによるデータマートの削減とシンプル化 事例2:SAP HANAによるデータマートの削減とシンプル化
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