SPARC/SolarisベースのIaaS「FUJITSU Cloud Service U5」が登場、真に基幹系システムを動かすクラウドの条件とは

Solarisの市場を継続し
さらに広げていくのが富士通の責任

怒賀 U5の顧客ターゲットを教えてください

吉山 富士通は、SPARC/Solarisのハードウェアにもソフトウェアにも継続的に投資を続けます。お客様のSolarisの環境を維持するのが、富士通の使命だと考えています。2000年頃に一気に広がったSolarisベースがマーケットにはまだまだ残っています。それらも含めU5に移行してもらうことで、Solaris市場をさらに広げたいと考えています。

 コストをかけSolarisからLinuxへ移行する話もありますが、かなり苦労もするようです。顧客の既存資産を活かし、U5の利用でコストメリットも提供したいです。それとU5なら、Oracle Databaseが快適に動かせるのも大きなメリットです。U5のベースとなっているSPARC M10はSoftware on Chipという機能によりOracle Databaseを高速処理できるので、Oracleを最大限に活かしたい顧客にもお勧めです。

 U5は、すでに国内の製造業や流通業などのいくつかの企業に採用していただいており、引き合いがたくさんあります。多くのお客様はU5だけを使うのではなく、K5や他のクラウドと連携したマルチクラウド環境でのご要望を多くいただいております。既存システムをそのまま動かせるのなら、ハードウェアのリプレイス時期を待たずに移行をしたいとの企業もあります。

怒賀 今後U5をどのように進化させていきますか?

吉山 ハードウェア、ソフトウェアの部隊が一緒になってU5は作り上げました。当初はもっと簡単に実現できると思っていたのですが、苦労したところもありました。苦労の中で、SEが持っている技術をU5にどう反映させるかが重要だと分かってきました。

 今後は周辺技術を含め、基幹系を動かすのに必要なものをさらに提供していきます。そのためには顧客の声を聞き、何が必要かを見極めていきます。さらに、エンジニアの育成にも力を入れます。これをやり続けることが、富士通の責任だと思っています。その上でIoTなどSoEとの連携も行います。IoTはそれだけがあってもビジネスになりません。基幹系システムと連携できて初めてメリットが出ます。

 クラウドで長くお得に利用してもらうための3年契約のプランや、災対向けなどの複数リージョンへの対応は既に実施しています。移行サービスの提供も検討しています。

 また現状は直販がほとんどですが、もともとSolarisはパートナーの取り扱いが多いので、今後はパートナー経由の販売も増やします。SIパートナーがプラットフォームとして扱う場合もあれば、パートナーのSolarisベースのパッケージをU5から提供するものもあるでしょう。とにかくクラウドではスピードが大切です。なので顧客が必要なものは、なるべく迅速に市場に提供していきます。


怒賀 最後になりますが、U5を含めた富士通のUNIX戦略の動きとして、先日、新しいUNIXサーバーを発表されたようですが?

吉山 はい。4月初旬にSPARC M10の次機種のSPARC M12を販売開始しました。

 実は、基幹系システムをクラウドにもっていくかどうかは、データの持ち方、運用、用途により、取捨選択されるものと考えています。例えば、どうしても手元に置いておきたい高いセキュリティを必要とするシステムや、業務要件に合わせて構成をカスタマイズしたいシステムはオンプレミスで構築。災害対策やリソース利用量変動への対応はクラウドを利用する。このようにオンプレミスとクラウドの選択基準は顧客により異なり、我々は選択肢をご提供するのが役割だと思っています。ですから、クラウドだけでなく、オンプレミスを支えるサーバーもしっかりと開発しているのです。このように、富士通は、オンプレミスとクラウドの両輪でお客様のビジネスを支援していきたいと考えています。

適材適所でオンプレミスとクラウドを選択 適材適所でオンプレミスとクラウドを選択
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提供:富士通株式会社
[PR]企画・制作 朝日インタラクティブ株式会社 営業部  掲載内容有効期限:2017年5月31日
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