ビジネスはデータドリブンの時代── データベースの性能に限界を感じていませんか?

ソフトウェアのライセンスコストが2分の1に

 もう一つ、PRIMEFLEX for Oracle Database には、特筆すべきアドバンテージがある。それは、ソフトウェアのライセンスコストが最適化できる点だ。

 例えば、Oracle Databaseのライセンス料は、稼働するCPUコアに対してカウントされる。したがって、性能の高いコアを用い、コア数を可能な限り少なくすることが、結果としてライセンスコストの抑制へとつながる。SPARC64 XIIは従来製品からコア性能が2.5倍向上している。そのため理論上、データベースのプロセッサライセンス数は2分の1以下に削減できる計算になる(図2参照)。

図2 図2
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 また、PRIMEFLEX for Oracle Databaseの場合、「CPUコア アクティベーション」をサポートしており、業務量の増加に合わせて、システムを停止せずに必要な分のコアを購入・アクティベートし、利用していくことができる。そのため、スモールスタートでの導入・運用が可能であり、不要なCPUコアを導入し、結果的にソフトウェアのライセンスコストを無駄に膨らませるリスクも回避できる。また、先に触れたとおり、PRIMEFLEX for Oracle Databaseの採用で、データベース基盤設計の手間とコストが不要になる。これも、初期導入費の抑制に効果的だ。

 PRIMEFLEX for Oracle Database は、森氏が指摘するバックアップの問題についても解決のすべを用意している。

 具体的には、オラクル標準の「Oracle Recovery Manager(RMAN)」のほかに、富士通の「ETERNUS SF Recovery Manager for Oracle」といったバックアップの仕組みを用意している。この富士通の仕組みは、GUI画面を通じたオンラインバックアップを可能にし、さらに、ストレージのコピー機能を用いることで、データベース処理に影響を与えない高速なバックアップとリカバリーも実現している。バックアップ作業の効率化やリカバリー時の業務停止時間の短縮化に有効なものだ。こうした様々な機能の活用によって、日々のオンラインバックアップやリストア作業が自動化でき、バックアップデータの世代管理も簡単に行える。そのため、楽天の森氏が懸念するような、「万が一のときに、戻したいデータが戻せない」といったリスクも最小化できる。

 また、実際の運用ではデータだけでなくOSのアップデートも対応が難しい部分だが、PRIMEFLEX for Oracle Databaseでは、ここにも運用性を考慮した仕組みがある。OS稼動中にOSのスナップショットを取得し、複数のブート環境を持つ機能で、この機能を活用することで、システム稼動中にOSパッチを適用して、再起動の時間だけでOSのメンテナンスを完了することができる。また万一OSパッチ適用後に問題があった場合にも、OSの再起動だけで簡単に元にもどすことができる。

 「データベースが稼働していればどれも大事なシステムであることが多いがこうした機能が備わっていると安心感になる」と森氏も言う。

ハードウェア革新の重要性を再確認

 そんなPRIMEFLEX for Oracle Databaseの全容を知り、実際の製品デモを見た楽天の森氏は、「ハードウェア設計によって、データベースの高速化やソフトウェアライセンスの最適化を実現するという、富士通のアプローチには目が覚める思いがしました」と評価する。

宮谷英理氏

 また、宮谷氏も、「研究所ではデータベース基盤のアーキテクチャを検討する機会が多いのですが、視点の置き場はアプリケーションレイヤの部分に偏りがちです。ただ、PRIMEFLEX for Oracle Databaseの処理性能の高さを目の当たりにし、プロセッサ、メモリ、ストレージといったハードウェアに目を向けることの重要性に改めて気づかされました」と語る。

 さらに、先にも触れたとおり、楽天ではディープラーニングの研究にも取り組み、実際にビジネスにおける活用も行っている。

 「ディープラーニングには、データ処理の常識を覆すようなアルゴリズムがあり、技術研究にはなお一層の力を注ぐつもりです。そんな中で今回、PRIMEFLEX for Oracle Databaseが、ここまでハードウェア構成に踏み込み、処理の高速化を実現しているのを見て、ディープラーニングにおけるデータ処理に最適なハードウェアとは何かを、もう一度、検討していく必要性を強く感じました」と森氏は言う。

 より大量のデータを、よりスピーディに処理して活用し、ビジネスの成長・発展に結び付けたいというニーズは、多くの企業に共通したものだろう。それを、PRIMEFLEX for Oracle Databaseのような垂直統合型のデータベース基盤によって一挙に成し遂げる──。そのシンプルなソリューションの採用を、改めて検討してみてはいかがだろうか。

 もちろん、同じOracle Databaseを使っていても、データベースの規模やテーブルの数・構造、インデックスの張り方などは企業ごとに異なる。そのため、基盤の刷新によってデータベースの性能向上を図るうえでは、「実際にどのようなシステムが適しているのか」、あるいは、『システムを最新化した場合の効果はどうなのか』を知っておきたいと考える方も多いはずである。富士通では、そうしたニーズに無償で対応する「Oracle Databaseシステム 性能アセスメントキャンペーン」を展開している。これは、富士通の経験豊富な専任スタッフが、ユーザー企業のOracle Databaseシステムの性能診断・分析から、改善策の提示までを無償で行うというものだ。このようなサービスが無償で利用できる機会はそうはない。ご興味を持たれた方は、是非、富士通に問い合わせされたい。

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