快進撃を続ける富士通の最新UNIXサーバ「SPARC M12」--世界各国で採用が進む、その魅力とは

なぜ選ばれた? SPARC M12採用のポイントとは

――SPARC M12の採用にあたり、各組織ではどのようなポイントを重視したのでしょうか。

Choo氏中国で最初にSPARC M12を採用した企業では、富士通以外にも2つのベンダーの製品を検討し、3社がそれぞれ提案書と見積書を提出していました。提案書を元にお客様が社内でレビューを行った結果、最終的に富士通のSPARC M12を選択されたのですが、パフォーマンス、RAS機能、トータルコストにおいて勝っていたのが主な理由です。

Gu Hana氏
Gu Hana氏
韓国富士通、マーケティング部マネージャー。韓国市場で主にUNIXサーバとストレージのマーケティングを担当

Gu氏韓国でSPARC M12を採用したお客様は、システムのリプレースおよび移行によるリスクを最小限にとどめるため、OS(Oracle Solaris 10)、データベース(Oracle Database 10g)などのソフトウェアは既存システムと同一バージョンを継続できる方式での移行を希望されていました。また、最新アーキテクチャを採用したサーバとストレージであることも要件のひとつでした。

――他社製品との競合はなかったのですか。

Gu氏そのお客様もさまざまな製品を比較検討されました。その結果、今の環境をそのまま保持しつつ、既存モデルよりもコア性能が大幅に向上されること、かつライセンス費用が削減できることなどが評価され、採用に至ったのです。

――Phippsさん、英国のA自治体がSPARC M12を採用したポイントを教えてください。

Phipps氏SPARC M12が採用されたポイントのひとつは、SPARC M12がCPUコア アクティベーションに対応していることです。CPUコア アクティベーションとは、1コア単位でハードウェアリソースの追加ができる機能で、業務量が増加した際にもシステムを停止させることなくサーバの処理能力を段階的に増強できます。A自治体はこの機能を高く評価していました。

――他の製品との比較検討はなかったのですか。

Phipps氏他のサーバもいろいろ検討されていました。ただ、SPARC M12以外では環境をすべて再構築する必要がありました。

――それで採用に至ったというわけですか。

Phipps氏SPARC M12が、既存環境における処理能力の配分をCPUコア アクティベーションにより最適に分散・強化できることや、最新システムのSPARC M12であれば他のソリューションよりシステムのライフサイクルが長くなる点、さらにはA自治体がこれまでに利用していたシステムと管理方法が同じであるため、何も変更せずにシステムを管理できることも採用のポイントになりました。

Hill氏カナダの政府機関の案件も、英国のケースと同様SPARC Enterpriseからの“移行組”です。SPARC M12を採用した背景には、従来製品を高く評価していただいており、既存製品と同タイプの新製品であれば、移行も効率的かつ安心安全に行えるということが挙げられます。

――移行のしやすさがポイントだったのですね。

Carl Hill氏
Carl Hill氏
富士通テクノロジー・アンド・ビジネス・オブ・アメリカ、北米ビジネス開発マネージャー。北米におけるSPARCソリューションのビジネス開発を担当。

Hill氏他にも理由はいくつかあります。カナダの政府機関では、物理サーバ上でOracle Solaris 10の運用環境を構築すると決めていました。それができるのは富士通のSPARC M12のみだったのです。また、SPARC Enterprise M9000で高く評価いただいた動的再構成機能(業務を停止することなくハードウェア構成を変更する機能)を備えていたこともポイントとなりました。さらには、SPARC M12の強化されたコア性能によって、コア単位で課金されるオラクルソフトウェアのライセンスコストが削減できることも決め手となりました。

求められるミッションクリティカル性

――すでにSPARC M12の導入を決定したお客様が数多く存在する海外では、さまざまな分野からの引き合いが多いそうですが、どういったタイプのお客様からの問い合わせが多いのか、お聞かせください。

Gu氏韓国では、主に公共機関や金融、製造業からの引き合いが多いです。今後もこれらの業界をターゲットとしていきたいですね。

Phipps氏英国ではお客様の業種や求めている要件はさまざまですが、共通しているのはソリューションにミッションクリティカル性を求めている点です。また、バックオフィスで組織のメインITシステムとして運用できることです。

Hill氏北米でもさまざまな業界から問い合わせがあります。中でも価格を重視しているお客様が多いと感じます。ただし、どのモデルに対しても、最新の製品に容易に移行できることや、製品そのものの信頼性が必須条件です。

Choo氏中国はアジアパシフィック地域最大のUNIX市場で、国としての経済成長の速度も世界トップクラスです。そのため、引き合いの数も他国をしのいでいます。企業規模としてはやはり大企業からの問い合わせが多く、業種は製造、石油ガス、運輸、物流、政府機関など多岐にわたります。ただし、どのお客様も24時間365日、ノンストップでビジネスを支えられるインフラであることを要件としています。少しの障害でも大きなビジネスの損失につながるためです。

――ミッションクリティカルであることが不可欠な要件なのですね。

Choo氏今後も、ミッションクリティカル環境で高可用性を求めている顧客を中心にアプローチしたいです。SPARC M12は、高可用性が確保できるのはもちろんのこと、これまでにないパフォーマンスを提供し、ソフトウェアライセンスを含むTCOを大幅に削減することが可能です。また、富士通のSPARCサーバはオラクルと密に連携して開発しているため、オラクルのデータベースやアプリケーションを利用しているお客様にとって、SPARC M12は非常に親和性の高いプラットフォームです。オラクルユーザーへのアプローチも視野に入れています。

Phipps氏英国でもOracle Database Enterprise Editionを採用していて、追加のライセンスやオプションへの投資が必要なお客様には、ぜひSPARC M12を勧めたいですね。

Hill氏その通りです。米国でも業種を問わずアプローチしたいと考えています。

Choo氏従来製品であるSPARC M10について、ミッションクリティカルなSAP環境でM10-4Sを利用している運輸業界のお客様から、一度もダウンタイムを経験せずに済んでいると、その信頼性を高くご評価いただいています。

――なるほど。高い信頼性はそのままに、性能が大幅に向上したSPARC M12は、今後“攻めの経営”を実現するにあたって、企業を支える要のインフラとなりそうですね。本日はありがとうございました。

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