著名アナリスト×IT企業キーパーソン対談 最新調査データから読み解く 中堅・中小企業のための “賢い”ストレージの選び方

テーマ3 データアクセスの高速性

岩上次のポイントは、データアクセスの高速性です。中堅・中小企業の中でもECサイトを自社構築しているような企業などでは特に高速性へのニーズが強い。もちろん通常業務でもデータアクセスに関するニーズを寄せられることが多くなってきています。その結果、図3の通り、SSDをキャッシュとして活用するソリューションへの関心も高まっています。こうした分野に対してどのような取り組みを行っていますか。

図3:調査データ3 データアクセスの高速性に関する調査

前田日立では以前からストレージ階層化に取り組んできましたが、現在ではこれを飛躍的に進化させた機能をご提供しています。その最大の違いはデータを再配置するトリガーとなるモニタリング間隔のリアルタイム性の追求です。以前は最短でも30分程度のモニタリング間隔でしたが、VSPミッドレンジファミリーでは、ほぼリアルタイムにモニタリングすることで、即座にデータを高速階層メディアのフラッシュとHDD間とで再配置が行えるようになっています。これにより、ハイブリッドな構成で投資コストと性能の最適化を実現しました。つまり、従来の階層自動化技術でも十分なレスポンスだったのですが、お客さまのビジネスによっては、突発的なアクセス増加に追従する高性能を提供する必要があったため、これまで培ってきた階層自動化技術をさらに高め、より高いレスポンスを発揮できるようにしました。

 元々ストレージ階層自動化技術に着手した際には、データ保存コストの最適化に主眼を置いていたのですが、岩上さんのお話でもあったように最近では高速化への要求が高まっており、これら技術の進化を進めています。

岩上従来のストレージ階層化機能をさらに発展させて、SSDをインテリジェントなキャッシュのようにも使えるようにしているということですね。さて、最後に考えたいのがサーバ仮想化環境との親和性です。中堅・中小企業でも、サーバ仮想化技術の活用が広く普及しつつあります。ですが、サーバ仮想化のメリットを最大限に活用するためには、ストレージ側にも運用管理の効率化・省力化が図れるような機能が望まれます。

前田そうですね。特にサーバ仮想化では「VMware vSphere®」が高いシェアを確保していますので、日立としても定評あるVMware+日立ストレージの連携機能をさらに充実させていく予定です。また、オープンソース・ソフトウェアへの対応なども強化していきたいと考えています。これからも、お客さまのニーズにあわせた製品・ソリューション開発を行っていきます。

提供:株式会社 日立製作所 情報・通信システム社 ITプラットフォーム事業本部
[PR]企画・制作 朝日インタラクティブ株式会社 営業部  掲載内容有効期限:2015年11月30日
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