ベストプラクティスを共有し、全拠点の標準化を支援
Samsung SDS MES empowered by Informatica MDMは、生産計画や製造オペレーションをはじめとするプロセスを標準化し、連携されていないMESとサブシステムを統合、中央からの一元管理を可能にする。部品や製品の出荷状況、市場状況など、さまざまなデータを統合し、KPI(重要業績評価指標)をモニタリングして包括的な分析がリアルタイムで可能となっている。また、設備マスタデータの統合とBOM(部品表)の標準化により、体系化された設備管理システムの構築も可能だ。
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これにより、例えば機能開発の重複を防止したり、メンテナンスやアップグレードに伴うコストを削減したりできる。さらに、ベストプラクティスの共有も短期間で行える。製造効率のよい拠点の製造プロセスを各拠点に展開することにより、すべての拠点において製造効率を向上させることが可能になる。
インフォマティカ アジアパシフィック&ジャパン、Master Data Managementシニアディレクター
デジュン(DJ)キム(Dae-Jun Kim)氏
インフォマティカ アジアパシフィック&ジャパンでMaster Data Managementシニアディレクターを務めるデジュン・キム(Dae-Jun Kim)氏は、「インフォマティカはデータマネジメントのプロであり、同分野に関して専門領域がある。一方、サムスンSDSは生産管理の専門で、トップレベルのノウハウと人材を擁している。両社が手を携えることで、"One Factory"が完成した」と語る。
こうしたビジネス環境の変化に対し、グローバルスタンダードでスピーディに対応できる体制が、サムスンを成功に導いたといっても過言ではない。
「例えば自動車業界を考えてほしい。新車は市場投入のタイミングでマーケットシェアが大きく変わってくる。通常、新車をデザイン/設計してから販売するまでは、1年半~2年かかると言われている。つまり、今日発売された新車は、2年前にデザインされたものだ。これを1年間に短縮するだけで、市場シェアは20%上がると言われている。製造業にとってスピードは死活問題だ」(キム氏)
かつて成功体験を得た企業は、従来からのやり方を踏襲しがちだ。また組織規模が大きくなればなるほど、データの一元管理は困難になり、結果としてタイムリーな意思決定ができなくなる。
「他社と同じことをやっていては、市場で成功できない。従来とは異なる発想をし、迅速に行動に移すべきだ。サムスンはそれを実践している」(キム氏)
グローバル製造企業にとってSamsung SDS MES empowered by Informatica MDMは、市場ニーズの変化に柔軟かつ容易に対応するための最適解と言えるだろう。