将来を見据えたポジティブな移行で、ITインフラ全体見直しを――NECフィールディング

企業にとってWindows Server 2003からの移行は早急の課題だ。しかし、「マイクロソフトのサポート期限が切れるから、サーバを入れ替えなければいけない」とネガティブな発想で対応するのははもったいない。今回の移行は、最新のハードウエアとOSの機能を最大限に利用し、5年~10年後を見据えた新しいITシステム基盤を構築する絶好のチャンスなのだ。ではどのようにITシステム基盤を構築すべきか。NECフィールディングに聞いた。

 サポート切れのOSや古いサーバマシンを使い続けることは、ハードウエアの老朽化による故障や交換部品の枯渇、そしてセキュリティ上のリスクだけでなく、コンプライアンスの観点からも問題がある。ウイルス感染によって取引先の情報が流出したり、ハードウエアのトラブルによって業務が停止した場合、その対応コストは計り知れない。

NECフィールディング 事業企画本部 統括マネージャー 泓宏優氏
NECフィールディング
事業企画本部 統括マネージャー
泓宏優氏

 NECフィールディングは、NECのパソコンやサーバ、メインフレームなどを中心としたITシステムの保守/運用/サポートを手掛るシステムインテグレーターである。また、IT製品の販売やインフラの構築なども幅広く行っている。同社で事業企画本部 統括マネージャーを務める泓宏優氏は、「OSの移行は、自社のITアーキテクチャを抜本的に見なおすよい機会です。情報共有の推進や業務効率の向上など、そこで働く人々が楽しく仕事ができるように、ITシステムをイノベーションすることが重要です」と語る。

 イノベーションを実現するには、2つのポイントがあると泓氏は説明する。その1つが仮想化だ。ハードウエアとOSを仮想化技術の「Hyper-V」で分離させ、1台のハードウエア上で複数のOSを稼動させることで、ハードウエアのリソースを有効活用する。例えば、これまでの業務システムに加え、グループウェアを導入してコラボレーションしたり、シンクライアントを導入してリモート環境で仕事が出来るようになる。

 「5年前のサーバマシンであれば、こうしたITシステムの構築は性能的に無理がありました。しかしWindows Server 2012 R2と最新のサーバであれば、新しいワークスタイルが実現できます」(泓氏)

 とはいえ、中堅小規模企業にとってサーバの移行や仮想化の導入はハードルが高い。今から準備をしても2015年7月のサポート期限までに間に合わないケースもあるだろう。そうした場合、一番現実的なのは、P2V(Physical to Virtual)である。これは老朽化したハードウエア上の現行システムを、Hyper-Vを使って最新の物理サーバ上にそのまま移行し、既存システムを一旦"延命"させる手法である。物理サーバ上ではWindows Server 2012 R2が稼働しているが、その上で稼働している仮想サーバは、既存のWindows Server 2003というイメージだ。これであれば、従来の環境で稼働していたアプリケーションを暫定的に利用しつつ、新しいソフト/アプリケーションの評価も行える。泓氏は、「仮想技術をうまく利用して段階的に移行しつつ、新しい働き方を実現するシステムを段階的に追加していくのが我々の提案です」と語る。

Windows Server 2012 R2で効率的なバックアップ基盤を構築する

インフォメーション
提供:NECフィールディング株式会社
[PR]企画・制作 朝日インタラクティブ株式会社 営業部  掲載内容有効期限:2015年7月15日
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