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「明日からクラウドやれ」 -上司のムチャぶりに立ち向かう方法、教えます - (page 3)

ZDNet Japan Ad Special

2014-05-09 11:30

[PR]「君さ、明日からクラウド担当ね」いきなり上司にムチャぶりされたとき、あなたは対応できますか?突如クラウド担当になったヨシダ。さて、どうする?!今すぐ使えるハウツーをストーリーで紹介。

 クラウド、とりわけパブリッククラウドの従量課金をベースにした柔軟なサーバ調達を行うことで、今回のようなキャンペーンサイトはおそろしく早く構築できる可能性が高まった。何これ、3回くらいクリックしたら立ち上がっちゃうじゃん。やった! できるぞクラウド!!

 いったん糸口が見つかれば、あとは自然と知識が集まってくる。クラウドの導入事例にもずいぶん目を通した。同じくらいの規模の事例がけっこう多いことも励みになった。課題の分析、クラウド導入における目標、運用におけるKPIの設定、etc. すでにヨシダの目には、まだ動いていないキャンペーンサイトにどさどさとアクセスが来ている様子が浮かんできた。どんなにトラフィックが集中しても、さくさくさばける魔法のキャンペーンサイト。だってクラウドだから! トラフィックが集中したら自動でリソースを増やすこともできるんだぜ。アクセスもうなぎのぼり、オレの評価もうなぎのぼりだぜ!

 クラウドベンダにはニフティクラウドを選んだ。パブリッククラウド事業者としての十分な実績もさることながら、国内でネットワーク事業を長く展開してきた信頼感と、日本語ですべてのサポートが受けられる点がありがたかった。これでハンコをもらえたら、明日にでもクラウドはじめられちゃうじゃないですか!!!

 さあ行くんだ、クラウド! - だが、そんなにも高く舞い上がったヨシダのテンションは、シバタ課長のところにニフティクラウドの稟議書をもっていったところで無残にも叩き落とされる羽目になる。

 「これさー、本当に大丈夫なの?」- 思いもかけないシバタ課長の反応にヨシダはうろたえる。え、あの、ニフティクラウドが気に入らないんでしょうか。「ほんとに、マシンがココになくてさ、ちゃんとサーバが動くのかな。もしサイトが落ちたらどうするの。キミがニフティまで行くわけ? というか、ニフティにするって僕、そもそも聞いてないけど。なんでこんなに早く決まるのかな。こんな稟議書、通せないよ」え、えーーーー!!! 突然の課長のちゃぶ台返しにヨシダは動揺を隠し切れない。「オレにクラウドやれって言ったのは、あ・な・た、ですよ!?」- 声にならない声を心のなかで震わせるのがせいいっぱいのヨシダであった。

解説その3 プロジェクトの阻害要因は人にあり

 もしあなたの上司が「明日からクラウドやれ」とあなたに言ったとしても、その上司がクラウドのもたらす価値観の違いを理解しているかは疑わしい。それというのも、クラウドは"一定のコスト"というよりは"継続的な投資"であり、"所有"から"利用"へとITの価値そのものを変えるものだからだ。

 逆に言えば、あなたにクラウドを命じた上司は、実際に導入したあとにこう聞いてくるかもしれない。「ココにマシンがなくて大丈夫なのか」「何かあったときはどうするんだ」と。実際に動いているモノが見えないという不安が上司を混乱させ、もしかしたら「クラウドで何がどう良くなるんだ、え!?」などと言い出しかねない状態になる。そうならないために、あなたが事前にやっておくべきフローをまとめておこう。

  • 課題の現状分析 - 本当にクラウドが最適か
  • クラウド導入における目的と目標の設定
  • 運用におけるKPIの設定
  • 代替案の検討
  • フロー阻害要因の把握と調整
  • ステークホルダーとの合意形成

 最後の2つももちろんあなたの仕事だ。上司や経営層にいつちゃぶ台返しをされてもおかしくないことを肝に銘じつつも、せっかくのクラウド導入というチャンスを逃さないために、万全な予防線を張っておきたい。ITとは関係ないだって? いやいや、関係各所への根回しは十分にITプロジェクトを円滑に進めるために非常に重要なプロセスだ。というのも、プロジェクトの阻害要因はたいていの場合、人である。巻き込むべき人と巻き込むべきではない人を間違えると、うまく運ぶものも運ばなくなる。クラウド導入を成功させたいなら、とくにステークホルダーとの合意は記録に残る形で取っておきたい。「言った言わない」はもめるだけ、証拠にはならないのだ。

 ラッキーな事に、最初にヨシダに声をかけたカタヤマが事業部長にプロジェクトのことをあらかじめ話してくれていたため、すんでのところでヨシダの努力はムダにならずに済んだ。結果オーライだが、やはりどんなプロジェクトでも根回しが必要ということを、ヨシダはイヤというほど覚えるはめになったのである。

 クラウドプロジェクトといっても、プロジェクトの進め方や根回し等の段取りはオンプレミスの案件と大きく変わることはない。ただスピードがあまりにも違うため、価値観の大幅な転換を求められるのだ。なお、具体的な導入効果や導入の流れについては、各社の導入事例を読んでみると良いだろう。

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