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そのクラウドはともに成長できるパートナーですか? - ベンダ選定の前に覚えておきたい5つのカンどころ

ZDNET Japan Ad Special

2014-06-24 15:00

ひとくちにクラウドといっても、さまざまなサービスの形態が存在する。中には単なるホスティングサービスを"クラウド"と称しているようなプロバイダも少なくない。だが世の中で共有されているもっとも一般的なクラウドのイメージは、おそらくAmazon Web Services(AWS)に代表されるような、パブリッククラウドのIaaS(Infrastructure-as-a-Service)だろう。使ったリソースの分だけ支払うという従量課金制、導入コストやメンテナンスコストがほぼゼロ、そして始めたいときに始められ、やめたいときにやめられるというインフラ利用のスタイルは、企業ITの世界に大きな革命をもたらした。

 クラウドの普及に伴い、クラウドサービスを提供するベンダも増加中だ。AWS、Microsoft、IBMといった大手海外ベンダだけでなく、ニフティやIIJといった国産ベンダも数多くのクラウドオファリングを揃えている。選択肢が増えることはユーザにとって基本的には良いことには違いないが、しかしここで大きな壁にぶつかってしまうケースも少なくない。ベンダもサービスも、あまりにも数が多すぎて、いったいどのベンダを選べば良いのかがわからなくなってしまうのだ。星の数ほどあるクラウドベンダの中から自社に適したサービスを提供しているところを選ぶには何を基準にしたら良いのだろうか。本稿ではベンダ選びをスムースに運ぶためのポイントを紹介していきたい。クラウド選びに迷うユーザにとって、いくばくかの参考になれば幸いである。

1社限定の危険性

 国産/海外を問わず、具体的なベンダ選定の前に、まずユーザサイドが頭にいれておいてほしいポイントがある。それは「クラウドベンダをひとつに絞らない」という点だ。検討の段階で少なくとも2、3社は候補に挙げておくことはもちろん、実際の導入においても1社にこだわる必要はなく、場合によっては数社のサービスを並行して使ってもかまわない。クラウド選びにおいてはオルタナティブをつねに用意しておくことをお勧めしたい。

 なぜ複数のベンダを検討すべきなのか。最初から1社に絞って検討を始めたユーザに理由を聞くと「そのベンダのサービスに関する情報量が多いから」「SIerや取引先に勧められたから」「いちばん流行ってそうだから」という、なんとなく周囲の空気に流されて選んでしまうケースが多い。こうした理由でクラウドベンダを選んでしまうと、どうしても検討段階でのツメが甘くなりがちで、自社のニーズに対して過剰な機能がついたサービスを選んでしまったり、「思ったより高くつく」「想定していたパフォーマンスが出ない」など導入後の不満も頻出する。「我々はなぜクラウドを使うのか、何を実現したいのか」というビジネスの原点を忘れないためにも、複数のベンダやサービスの中から選んでいくというプロセスは欠かせないのだ。

 もうひとつ、複数ベンダを検討すべき理由として挙げたいのが、ベンダロックインをできるだけ回避するということだ。トレンドに押されてあるクラウドベンダのサービスにデータを全面移行したものの、そのデータを再び別の場所に移行させる必要が生じたとき、どこにも動かすことができない…というケースが実は最近よく起こっている。最初から1社決め打ちで導入してしまった場合、データの逃げ場所がなくなってしまう。大事なデータであればあるほど、ロックインのリスクは可能な限り排除しておいたほうが賢明だといえる。

 ここからは、あらためてクラウドベンダ選択のポイントを5つ挙げていく。

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