【国内初】「月5000円」から始められる災害対策-ニフティクラウドが提供する「vCloud(R) Air(TM)」のDRサービスとは?

ニフティは、2015年5月27日に
ニフティクラウド DRサービス with VMware vCloud® AirTM Technology」の提供を開始した。「5000円/月」からという低価格で、vSphere上で運用している仮想マシン(VM)をレプリケーションし、障害発生時の迅速な復旧や事業継続を可能にするサービスだ。vCloud AirのDRサービスをニフティが独自に提供する理由や、そのユーザーメリットについて、ニフティ、クラウド事業部クラウドマーケティング部の向平友治氏と、小出麻友美氏に話を聞いた。

 企業が運用しているITシステムの「可用性」は、システムが社外に公開されているか否かに関わらず、ビジネスに直接のインパクトを与えるものとして重視され始めている。近年では、企業に対して、BCP(事業継続計画)の一環として、「ITシステムの可用性確保のための方針を明確に示すこと」を求められるようにもなってきている。不慮のシステムダウンによる影響を最小限にするために、定期的なバックアップを行ったり、本番環境がダウンしてもトラフィックを引き継いで業務を継続できる「ディザスタリカバリ(DR)」用のスタンバイサイトを構築したりといった対策を行うことが理想とされているが、実際のところ、万全に対策できている企業は少ないだろう。

 これまでは、業務で利用するシステムの数や規模の拡大に伴い、こうした対策を行うためのコストも増大することが一般的だった。しかし、クラウドサービスの進化によって、こうした状況にも変化が起こり始めている。ニフティが5月27日に提供を開始した「ニフティクラウド DRサービス with VMware vCloud® AirTM Technology」では、企業がVMwareの仮想化インフラである「vSphere」上で運用している仮想マシン(VM)を、VM単位でレプリケーションすることができる。しかも、リーズナブルな価格設定にもかかわらず、必要に応じて迅速にリカバリでき、非常時でも業務継続が可能になるという。

 同サービスの特長やユーザーメリットについて、向平友治氏と小出麻友美氏に話を伺った。

VMwareとのパートナーシップで実現した「ニフティクラウド DRサービス」

-まず「ニフティクラウド DRサービス with VMware vCloud Air Technology」とは、どのようなサービスなのでしょうか。

小出 麻友美 氏
クラウド事業部
クラウドマーケティング部
小出 麻友美 氏

小出VMwareが開始したパブリッククラウドである「VMware vCloud Air」のテクノロジーを使って、当社の「ニフティクラウド」上でDR向けのサービスを提供するものです。企業は、vSphereの管理コンソールである「vCenter」を通じて、vSphere ReplicationによるVMのレプリケーションを、ニフティクラウドに対して実施できるようになります。VMのレプリケーション間隔は15分から24時間までの間で設定ができます。

向平現在、vCenterによるVM管理を行っている企業であれば、特に新たな管理スキームを作らずにDRのための環境を導入できる点がポイントになります。

向平 友治 氏
クラウド事業部
クラウドマーケティング部
リーダー・ニフティクラウドエバンジェリスト
向平 友治 氏

 最もシンプルで低コストな使い方としては、単純にDR対象のVMをレプリケーションしておき、本番環境が障害などで停止した場合には、復旧ののちにレプリケーションからVMをリストアして稼働を再開するといったことが可能です。

ニフティクラウドDRサービス概要 ニフティクラウドDRサービス概要
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 また、ニフティクラウドを緊急時に一時的な本番サイトとして稼働するセカンダリサイトとして使うことが可能です。レプリケーションの実施以前に、あらかじめネットワークに関する設定を実施しておき、本番環境がダウンした際、ニフティクラウド上でレプリケーションを仮想マシンとして起動する事で一時的に(基本は30日間)運用することが可能になります。こちらの場合も、大規模な追加投資は必要ありません。


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-VMwareは、日本でも合弁会社を設立して独自に「vCloud Air」を展開していますね。「ニフティクラウド DRサービス」は、それとは異なるものなのでしょうか。

向平もともと、我々はVMwareとのパートナーシップのもと、同社のテクノロジーを使ってニフティクラウドを提供してきました。今回開始した「DRサービス」も、VMwareとの直接の協業に基づき、独自に開発と提供を行っています。データセンターについても、ニフティクラウドの拠点をベースに提供しています。

「VM単位の課金体系」なのはニフティクラウドだけ

-VMwareが提供する「vCloud Air」の「Disaster Recovery」と、「ニフティクラウド DRサービス」とは、どのように違うのでしょうか。

小出最も大きな違いは、課金形態です。VMwareの「vCloud Air」で「Disaster Recovery」を導入する場合、最初にまとまった単位での『リソースプール』(仮想CPU、仮想メモリ、ストレージなど、クラウド上で提供されるコンピューティング資源一式)を購入する形式ですが、「ニフティクラウドDRサービス」では『VM単位の課金体系』を採用しているところがポイントです。

 また、ストレージは、100Gバイトまでなら「5000円/月」からの導入が可能です。vCloud Airを基盤としつつ、VM単位での課金体系を実現しているDRサービスは、現時点で唯一、ニフティクラウドだけであり、小規模で利用される方には特にコストメリットがあると考えています。

料金体系 料金体系
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向平VM単位での月額課金が可能なことで、「必要な時にサービスを購入して、不要になったら解約する」というパブリッククラウドならではのメリットを最大限に生かせます。

小出また、ニフティクラウド上で提供されているサービスのため、サポートもニフティから受けることができます。例えば、本番環境がダウンしてしまった場合、VMの起動を行うための管理ツールである「vCenter」自体が使えなくなってしまっている可能性もあります。そうした際も、サポート窓口に電話で連絡をしていただくことによって、クラウド上にバックアップしているVMの起動などを、ニフティがお客様に代わって行うことが可能です。

向平ニフティクラウド上で運用していることのメリットとしては、VMに含まれるOSやミドルウェアの「ライセンス」に関する問題に柔軟に対応できることも挙げられます。

 例えば、「Red Hat Enterprise Linux(RHEL)」や「Oracle Database」などが含まれるVMを、そのままクラウド上にレプリケーションしようとすると、通常はライセンス上の問題が出てきてしまいます。しかしニフティクラウドでは、複数のソフトウェアベンダーと協業を行っているため、例えばRHELであれば、Cloud Accessによってサブスクリプションの持ち込みが可能ですし、Oracle Databaseに関しても、バックアップデータイメージをレプリケーションしておき、ニフティクラウド上でOracle Databaseのライセンスを持ち込んで再構築を行うといったことが可能となっております。

小出また、ニフティクラウドでは、SLA「99.99%」を保証しています。また、セキュリティ面に関しては、企業とニフティクラウド間の通信経路として、必要に応じてSSL-VPNや専用線などを採用することも可能なほか、データセンターそのものについてもニフティクラウドが提示しているセキュリティレベルでの運用を行っています。コストメリットだけでなく、セキュリティ面でも安心してご利用いただけるサービスだと思います。

「ちょっと試してみる」感覚でスタートできるDR対策

提供:ニフティ株式会社
[PR]企画・制作 朝日インタラクティブ株式会社 営業部  掲載内容有効期限:2015年9月14日
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