いま求められる“エンタープライズ・クラウドの要件” - (page 3)
[PR]「企業ユースのクラウドならOracle Cloud」という評価が高まっている。その理由は何か? 国内企業の事例を基に、日本オラクルの技術チームがエンタープライズ・クラウドを語った。
“これから”の企業はこう使ってみてほしい! Oracle Cloudのお勧めの始め方
──これからOracle Cloudを利用する企業に向けて、お勧めの使い方をご紹介ください。
佐藤:お客様のニーズや事情により、始め方はさまざまだと思います。
例えば、データベースに関して言えば、まず開発/テスト環境や一時的なデータ分析の用途でお試しいただくのはいかがでしょうか。Oracle Cloudなら、オンプレミスで使っているOracle Databaseのデータをそのままお使いいただけます。Oracle Databaseのオプションも含めて従量課金で使えるので、データベース・テストなどのオプション機能を一時的に使いたいといったお客様にも最適です。
ビッグデータの領域については、Hadoopや機械学習など最新のテクノロジーを企業向けに最適化したサービスを用意しています。これらの先進テクノロジーを試してみたい、あるいはスケーラブルかつリーズナブルなビッグデータ環境を探しているといったお客様は、ぜひOracle Cloudをご活用ください。
IaaSについては、「エンタープライズで求められる要件を全て満たした信頼性の高いインフラ」であるという点がOracle Cloudの大きな特徴です。そうしたインフラをベンダー・ニュートラルに使いたいというお客様に強くお勧めします。
──アプリケーション開発に関しては、先進的な手法を試す手段としてOracle Cloudが使えそうです。
古手川:例えば、アジャイル、DevOpsといった新たな開発手法にチャレンジするお客様に、ぜひお試しいただきたいですね。
Oracle Cloudは、Java EEやJava SE、PHP、JavaScript(Node.js)などさまざまな開発言語に対応した実行環境をサービスとして提供しており、これらを利用するお客様は主流のオープンソース・プロダクトで構成されたチーム開発環境を無償でご利用いただけます。継続的インテグレーションを実践するためのツールやコミュニケーション・ツールも用意されているので、「パブリック・クラウドを使って社内外の開発メンバーでチーム開発を行いたい」といったプロジェクトにも最適です。また、今後はOracle Cloudや他のサービス、オンプレミスで作ったマイクロサービスをAPIを介して連携させるためのゲートウェイ・サービスも提供する予定です。
すでにオンプレミスでOracle DatabaseやOracle WebLogic Serverをお使いのお客様には、クラウドの利用価値を最大化するためにOracle Cloudをご利用いただけます。既存のデータベース/アプリケーションをクラウドに移行する方法としては、そのままIaaS上に丸ごと乗せ替える方法がよく挙げられます。これは確かに手っ取り早いのですが、クラウド上でもこれまでと同様にOSやミドルウェアの運用管理まで行うこととなり、非効率的です。
これに対して、Oracle CloudのPaaSなら、データベース/アプリケーションだけを修正なしで移行し、クラウド上の管理コンソールで一元的に管理することができます。もちろん、OSやミドルウェアのライセンス購入やインストール、管理は一切不要です。
──SaaSについては「小さく使う」ことから始めるのがお勧めになるでしょうか。
原:「一部の部門から、機能から」という使い方のほかに、「一部の機能を外部から呼び出して使う」という活用法もお勧めしたいですね。オラクルのSaaSでは網羅的にAPIが公開されており、各モジュールをお客様が独自に開発したアプリケーションから呼び出して使うことができます。つまり、業務アプリケーションを作る際の機能部品としても使えるのです。
例えば、「購買管理」のような機能は、Oracle ERP Cloud Serviceの機能の一部を使って実現することが可能であり、実際にここから導入されたグローバルに活躍されているお客様も多くいらっしゃいます。もちろん、SaaSですから継続的にバージョンアップが行われ、最新のモバイル・デバイスによるアクセスにも対応しています。
こうして部分的な機能を組み合わせて作ったアプリケーションも、Oracle Cloud内ではユーザー認証の仕組みやルック&フィールが統一されているため、エンドユーザーは単一のアプリケーションを使っているかのように感じるでしょう。
このように“コンパクトなSaaS活用”からスタートし、効果を確認しながら適用範囲を広げていくというスタイルも、Oracle Cloudならでは活用法なのです。
──Oracle Cloudには “クラウドへの入口”も豊富に用意されていることがわかりました。「こんな使い方をしたい」というご要望があれば、ぜひお気軽にご相談いただきたいですね。皆さん、本日はありがとうございました。
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