いま求められる“エンタープライズ・クラウドの要件”

ZDNet Japan Ad Special 2017年04月25日 15時10分

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[PR]「企業ユースのクラウドならOracle Cloud」という評価が高まっている。その理由は何か? 国内企業の事例を基に、日本オラクルの技術チームがエンタープライズ・クラウドを語った。

アプリケーションのクラウド化では“つまみ食い”によるサイロ化に注意

 「エンタープライズでクラウドを使うなら、オラクルが最適だ」──最近、こうした評価を耳にする機会が増えた。「オンプレミスと同じテクノロジーで作られ、既存資産やノウハウを生かしてクラウドを利用できる」、「SaaSからPaaS、IaaSまで、クラウドの全領域を網羅している」といったことがその理由だ。

 それでは、すでにOracle Cloudを利用している企業は、これらの特徴をどう生かし、どのようなメリットを得ているのか? 日本オラクルでSaaS(クラウド・アプリケーション)の提供を主導する原智宏氏、IaaSおよびPaaSに相当するクラウド・プラットフォームの活用支援にあたる佐藤裕之氏、そしてアプリケーション開発領域を中心にPaaSの活用を支援する古手川忠久氏が、国内企業の活用事例を通してエンタープライズ・クラウドを語った。

──今日、クラウドは企業IT環境の選択肢として広く認知され、一部の領域では急ピッチで導入が進んでいます。オラクルはクラウドに関しても古くから先駆的な取り組みを進めており、原さんがご担当のSaaSについては提供開始から5年が経過しています。すでに多くの企業で利用されているわけですが、それらの企業はクラウドに何を求めているのでしょうか?


日本オラクル、執行役員 クラウド・アプリケーション事業統括 ソリューション・プロダクト本部長の原智宏氏

原:“アプリケーションのクラウド化”に関してお客様が求めるメリットとしては、大きく「旧来の業務にかかるコストを削減すること」と「削減したコストを再投資し、新たな領域に俊敏性(アジリティ)の高い状態で取り組むこと」の2つがあります。

 例えば、財務管理や人事管理といった比較的、変化の少ないバックオフィス業務をクラウド化してシステムにかかるコストや人的コストを削減することで、その余剰分を、顧客との関係強化や従業員の満足度向上など、これまでIT部門があまり手を付けてこなかった領域に迅速に再投資することができるわけです。

──“守り”と“攻め”の両方でメリットを追求しているのですね。SaaSに関しては多くのベンダーがさまざまなサービスを提供しており、選択肢も豊富なようです。

原:ただし、現状の多くのSaaSに対して不満を感じているお客様も少なくないようです。よくお聞きするのは、「必要な機能が1つのプラットフォームで提供されているサービスが少ない」ということです。多くのクラウド・サービスでは、経費精算や人事管理といった細かなサービスが個別に提供されています。そうした共通のプラットフォームを持たないクラウド・サービスを、それぞれの業務を支えるために“つまみ食い”のようなかたちで導入すると、利用する業務ごとにシステム(SaaS)がサイロ化してしまいます。その結果、トータルで見たときにコスト削減やアジリティ向上のメリットを十分に享受できなくなってしまう可能性が高いのです。

エンタープライズ領域のクラウド活用はこれからが本番。オンプレミスの資産をどれだけ生かせるかが鍵に

──かつて大きな問題となった“システムのサイロ化”が、クラウドの上でも起きる恐れがあるのですね。佐藤さんがご担当のIaaSやPaaSの領域では、どのようなニーズが高いのでしょうか?

佐藤:やはり「コスト削減」を目的としてクラウドに移行されるお客様が多いですね。ただ、そのメリットをどう捉えるかは領域によってさまざまです。私が主にご支援しているデータベースやビッグデータ、IaaSに関しても、何を目的にクラウドを使うかで求めるメリットが異なります。


日本オラクル、データベース事業統括製品戦略統括本部 Cloud & Big Data推進部部長の佐藤裕之氏

 例えば、データベースは多くの企業がオンプレミスで長年にわたって利用してきたテクノロジーであり、それをクラウドに移行する際には「運用管理コストがどれだけ削減できるか」が注目されます。一方、ビッグデータやIoT(Internet of Things)はこれから取り組みが本格化していく領域であり、これらをクラウドで使う際には「スモールスタートやトライ&エラーの容易さ」が大きな評価ポイントとなるようです。

 IaaSについては、運用保守に手間とコストのかかるハードウェアを持たないことによるコスト削減が目的とされるケースが多いでしょう。加えて、最近は仮想化環境も含めたインフラの、より柔軟な活用を求める声も高まっています。そこで、Oracle Cloudでは、そうしたニーズをお持ちのお客様に向けて“オラクルならでは”のサービスの拡充に努めています。例えば、「Oracle Ravello Cloud Service」というサービスを使うと、VMwareによってオンプレミスに構築したシステム環境を、ネットワーク構成も含めてそのままパブリック・クラウドに移行することができます。また、Oracle Cloudのハードウェアとソフトウェアを、お客様のデータセンター内で専用環境としてセキュアにお使いいただける「Oracle Cloud at Customer」もご用意しています。


日本オラクル クラウド・テクノロジー事業統括 Fusion Middleware事業本部副事業本部長の古手川忠久氏

古手川:今後は、企業システムの構成要素としてクラウドをどう選び、使っていくかがますます重要になります。クラウドのメリットとして筆頭に挙げられるのは「コスト削減」や「俊敏性(アジリティ)の向上」で、現状はこれらが大きな牽引力となって普及が進んでいると思います。しかし、エンタープライズの領域、特にミッション・クリティカルな分野でクラウドがどれだけ使われているかと言えば、「まだこれから」という状況です。

 私が主に担当しているアプリケーション開発領域についても、スクラッチでシステムを作る文化が根強く残る国内のエンタープライズ分野では、「これまでオンプレミスでやってきたことを、クラウド上でどれだけ生かせるか」が重要な評価ポイントになると思います。

特定クラウドへのロックインにも注意。オンプレミスの選択肢も担保できるソリューションを

──「オンプレミスの資産を生かす」というポイントは、まさにOracle Cloudが力を入れているところでもあります。

佐藤:オラクルは長年にわたってエンタープライズの世界で多様なソリューションを提供してきました。それらのソリューションの上でお客様が培った資産を、クラウド時代も通じて発展させていくことが、私たちの重要な使命です。そのため、Oracle Cloudはオンプレミスと同じテクノロジーをベースにしたパブリック・クラウドとして作られました。既存のお客様からは「取っつきやすいサービスだ」と高くご評価いただいています。

古手川:この特徴は“クラウドへのロックイン”を防ぐうえでも重要です。例えば、あるお客様はパブリック・クラウド上にサービスを構築するにあたり、そのクラウドに固有のテクノロジーを多用されました。そして、サービスが軌道に乗り、規模が大きくなってきたところで気付かれたのです。たとえコストや管理性の観点からオンプレミスでの運用に切り替えたいと望んでも、そのクラウドに固有の技術で作られたサービスは、ほかには移せません。お客様のビジネスは、そのクラウドにロックインされてしまったのです。

 オンプレミスとクラウドが同じテクノロジーで作られたOracle Cloudでは、こうした悲劇は起こりません。お客様のニーズに応じてオンプレミスとクラウドを自在に使い分けられますし、ハイブリッド・クラウドとして両者を併用することも可能です。クラウドもプラットフォームの1つに過ぎません。エンタープライズの世界では、常にオンプレミスなど他の選択肢も担保されたソリューションが価値を持つのです。