「選択と集中」ビジネスの本質に注力するために、フリービットがRed Hat CloudFormsに委ねたものとは?

プロフェッショナルサポートを通じて迅速かつ確実な導入を実現

 こうした要件を満たすソフトウェアとして2つの候補が残り、フリービットでは最終的にRed Hat CloudFormsを選定した。Red Hat OpenStack Platformとの親和性の高さと、「自分たちがやるべきこと」に集中するためのレッドハットによるサポートがRed Hat CloudForms採用の決め手だったという。

 レッドハットの亀田氏は、「Red Hat CloudFormsは、マルチクラウド時代を見据えたレッドハットの戦略に大きく関わるプロダクトです。Red Hat OpenStackの普及が進んだ昨今、そのプライベートクラウドと外部のパブリッククラウドを組み合わせて管理したいというニーズが多く、Red Hat CloudFormsの評価を始めるユーザーも増えています」と説明する。

Red Hat CloudFormsの管理対象と機能 Red Hat CloudFormsの管理対象と機能
※クリックすると拡大画像が見られます

 Red Hat CloudFormsは、プライベートクラウド、パブリッククラウド、サーバ仮想化環境、コンテナ環境を統合管理することができる製品です。従来の基盤管理にマルチテナント管理、課金管理、分析などの機能を追加でき、複数の基盤に対して統一された操作方法をユーザーに提供できます。「CloudFormsのベースが現在の形となったのが2013年11月、半年ごとのバージョンアップを中心に機能が充実し、2016年6月にマルチテナントによるOpenStack環境の管理に対応したことで採用につながったと言えるでしょう」と、レッドハットの平田氏は説明する。

 初の採用だったこともあり、フリービットのエンジニアたちは今回、導入に先立ってレッドハットのプロフェッショナルサービスの一環として提供されるトレーニングを受けた。トレーニングは4日ほどで、事前にレッドハットがヒアリングを行い、フリービットのニーズに合わせたトレーニング用のマテリアルを用意した上で実施された。

 「レッドハットは充実したマニュアルを用意してくれていますが、今回はクイックにスキルを高め、導入に繋げたいと考えていたため、フリービットのニーズに合わせた形でのトレーニングをプロフェッショナルサービスで依頼しました。これによりレッドハットから直接、要点を整理して教えてもらうことで、Red Hat CloudFormsを理解するための時間を節約できました」(井口氏)

 こうした時間の節約には、トレーニングのみならずレッドハットによるサポート全般が役立った。井口氏によると、フリービット側のチームとベンダーとの間でやり取りされたサポート関連のメールを集計したところ、レッドハットとのメールは2000通を超えるほどだった。「これほどの数になっているというのは、サポートがビジネスの速さにつながっている証拠とも言えると思います。仮にレッドハットのサポートなしで、自社でこのような対応を行う場合、今回のようなスピードでの導入は実現できない」と井口氏は話す。

 Red HatのOpenStackもCloudFormsもオープンソースソフトウェアゆえ、コミュニティでも情報を得ることができる。しかしそれでは、必要な情報を迅速に得られるとは限らないのも事実だ。

 「ソフトウェアはスタックしていくものです。関わらなければならないソフトウェアの量はどんどん増えていくため、セルフサポートでは限界があります。しかもRed Hat CloudFormsは日々開発が継続されているソフトウェアで、まだ潜在的な不具合もあります。その不具合を本格的に修正するパッチは、レッドハットといえど時間がかかるため、対症療法的に不具合を回避する方法も必要になります。こういったところに、しっかりしたサポートがあって良かったと思います」(井口氏)

 クラウドサービスは、次々に新たなサービスが登場してくる競争の激しい市場だ。契約を取れれば、ある程度の期間利用してくれると期待できるが、逆に言えば他社に取られてしまうこともある。そのためスピードが特に重視されるわけだ。ClearBox Cloudも、まさにスピード感のあるサービス提供を行った。実は、入出力性能に対し強いニーズを持つユーザーをファーストユーザーとしてサービスを開始したのだが、その時点ではまだRed Hat CloudFormsの環境を構築していなかった。それほどに、スピード感が重視されるのだ。

『選択と集中』で、外部リソースを積極的に採用

 取材時点で、フリービットではRed Hat CloudFormsのコンソール画面をユーザーに提供できるようカスタマイズする作業の最中だった。

 「我々としては、ユーザー向けのコンソール画面でも、レッドハットのロゴや色などをそのまま使い、消すことは考えていません。スピード感を重視し、できるだけカスタマイズしないことも重視しているのです。むしろ、使うモノに合わせて自分たちが変わる、というくらいの考えです。今後も成長を期待されている企業である以上、今までの仕事のやり方を変えなければならないと思っています」(井口氏)

 Red Hat CloudFormsのコンソール画面の作り込みそのものは、非常に簡単だ。搭載されている数々の機能に対し、それぞれのチェックボックスをON/OFFすれば、ユーザー向けの画面に反映することができる。

 「設定そのものは手間がかかりません。むしろ、どの機能をどのように使うかを考えることの方が大変でしょう。用意されている機能のうち使わないものもありますが、すでに作り込まれているのでニーズが出てきたときに素早く提供できるというメリットがあります。自社開発のツールでは最小限の機能に絞ってしまいがちで、こうした対応も遅れがちになってしまいます」(井口氏)

 ClearBox Cloudでユーザー向けに提供するコンソールには、Red Hat CloudForms標準の、インスタンス作成・起動・停止といった管理機能を備える。また今後は、基盤を拡張した際の新たな付加価値提供として独自の実装が可能であるサービスカタログを活用する予定だ。

 「スピード感のために重視しているは、自分たちが『やるべきこと』と『やらなくてもいいこと』を区別する、『選択と集中』の考え方です。我々のビジネスの本質ではないと判断した部分には、外のリソースを積極的に取り入れています。そこに今回、Red Hat CloudFormsがフィットしました。Red Hat CloudFormsを使うことで、自分たちが『やるべきこと』に専念できているのです」(井口氏)

マルチクラウド管理機能で、「とんがった」サービスをつなげていく

 Red Hat CloudFormsのマルチクラウド管理機能を利用することで、他サービスとの連携を容易に実現できる。

 「サービス単体の提供だけでなく、マルチクラウド管理まで可能になれば、ClearBox Cloudがハブになって、新しい魅力も出していけることでしょう。他クラウドとのコネクティビティ拡大という展望も考えられます。」(井口氏)

 「我々がやらないと判断し、レッドハットに委ねるからには、Red Hat CloudFormsも進化を続け、時代に合わせて常に改良を進めてもらいたいと期待しています」(井口氏)

提供:レッドハット株式会社
[PR]企画・制作 朝日インタラクティブ株式会社 営業部  掲載内容有効期限:2017年12月31日
このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]