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「すべてを自動化する」ことが企業のデジタル変革を支える--Ansible Automates Tokyo 2018レポート

Ansible導入の悩みに応える「自動化支援サービス」

 Ansibleは非常に応用範囲が広いツールでありさまざまなシーンへの適用が可能だ。そのため、どこからどう始めるかで悩む企業も少なくないという。そんな悩みを解消するためにレッドハットが提供しているのが「自動化支援サービス」だ。レッドハットの中島倫明氏のセッションでは、Ansibleのこれまでの導入案件から得られた知見と、自動化支援サービスのポイントが紹介された。

レッドハット
テクニカルセールス本部 ソリューションアーキテクト
中島 倫明氏
レッドハット
テクニカルセールス本部
ソリューションアーキテクト
中島 倫明氏

 自動化支援サービスは、大きく「ディスカバリー」「トレーニング」「PoC」「業務導入」「導入後支援」という5つのステップで構成されるサービスだ。この中でも特に最初のディスカバリーを重視している。ディスカバリーでは、自動化で陥りがちな「検討と検証だけで時間が浪費され、いつまでたっても始まらない」という状況を脱して、自動化のスコープの最適化した上で効率的に自動化を進めることができる。特に、「今やるべきこと」と「今の制約を取り除いてからやるべきこと」の二つを整理することで、最短で自動化の効果を出し、将来的にその効果を極大化していくことを狙った支援になっている。

 中島氏は「自動化の効果を最大化するためにはディスカバリーセッションでの分析が有効です。ポイントは、今やること、今やらないことを整理し、リソースを集中すること、簡単なものをシンプルに自動化することです」とアドバイスした。

AnsibleとAPIを活用して真の自動化を実現

 では、Ansibleを導入するためには、どのようなハードウェアが望ましいのか。日本ヒューレット・パッカードのソリューションアーキテクト、八木芳孝氏は、APIを活用したAnsibleの活用方法と、Ansibleに対応したHPE Synergyの特徴や機能を紹介した。

 八木氏はまず、APIを取り巻く状況について「あらゆる産業でAPIを活用したビジネスが進行中です。自社で開発したサービスを、APIを通して他社に利用してもらうことで、開発費の削減、コア技術への集中、迅速なサービス展開といったメリットが得られます」と説明。例えば、地図や決済、メッセージングといった他社のサービスをAPIで連携させることで、新しいビジネスを提供することができる。こうしたAPIを活用したエコシステムのことをAPIエコノミーと呼ぶ。

日本ヒューレット・パッカード ハイブリッドIT事業統括 ソリューションアーキテクト 八木 芳孝氏
日本ヒューレット・パッカード
ハイブリッドIT事業統括
ソリューションアーキテクト
八木 芳孝氏

 APIを活用させることはインフラ環境においても重要である。なぜなら、APIを活用することで数多くあるツール、インターフェースを連携し自動化することができるからだ。連携させるツールとして代表的なのがAnsibleである。八木氏によると、そうした連携で重要になる要素は4つある。それは「標準的なAPIで操作可能なこと」「自動化処理のジョブコントロール」「実行履歴の可視化」「ユーザー/チームごとの権限管理/セキュリティ対策」だ。

 Red HatのAnsible Towerはこれら4つの要件を満たす製品だ。従来は、ユーザーの依頼があった際必要に応じて自動化を行っていた。Ansible導入後は、API連携で即時に実行できるようになり、権限管理や実行管理、履歴管理も可能になる。八木氏は「API 連携する上で、Ansible Towerを"インフラHub"として活用することがポイントです」と強調した。

 具体的なAPI連携のユースケースとしては、オートスケールがある。ユーザーが増加したときにレスポンス遅延を検知し、Ansibe TowerにAPIコールしサーバ数を自動的にスケールさせる。その際、管理者には通知を受け取って動作を確認できる。管理者はコードを書くことに集中し、通知を受けるのみになる。

アプリだけでなくすべてをコード化する「HPE Synergy」

 Ansible とAPIを活用した取り組みにおけるHPEのアプローチの1つが「Everything as code」だ。アプリケーションはもとより、コンフィグ、環境、データ、インフラなどのすべてを継続的デリバリのパイプラインに載せ、すべての変更/導入管理をコード化し、自動化させる。そうしたあらゆるものをコード化する環境を構築できる製品としてHPEが提供しているのが「HPE Synergy」だ。

 HPE Synergyは、サーバやストレージ、ネットワークを柔軟に組み合わせてインフラを構築できるコンポーザブルインフラストラクチャプラットフォームだ。ベアメタル、仮想化、コンテナ環境に対応し、Ansibleに対応した管理ソフトウェアを使ってREST API経由でハードウェアからソフトウェアまですべてをコード化する。

 八木氏はその例として、チャットツール「Slack」と管理画面「HPE OneView」をAPIで連携させ、Slackからハードウェアの状態をモニタリングできる様子をデモした。

 「Ansible Modules for HPE OneViewを利用すると、Ansible moduleとしてサーバ、ストレージ、ネットワークをREST API経由で操作できるようになります。また、上記だけでなく、インフラの初期設定、BIOS、ファームウェアをAnsibleで管理できる仕組みも備わっています。これにより、ハードウェアやファームウェア管理を含めたインフラ環境すべてを自動化し、真の自動化を実現します」(八木氏)

 さらにHPEでは、ハードウェアとソフトウェアの調達を従量課金で行う仕組み「HPE GreenLakeフレックスキャパシティ」を提供する。これにより、導入にかかる時間短縮、将来のキャパシティ要求に柔軟に対応できるなど、より効率的なインフラのリソース管理と故障修理対応が可能になる。

 八木氏は最後に「APIとAnsibleを活用し、真の自動化を手に入れてください。HPEは、Automation for Everyoneをテーマに、HPE SynergyとAnsible Towerですべての自動化を支援していきます」と述べ、講演を締めくくった。

 DXに向けた取り組みが活発化するなか、ITの自動化の重要性はますます高まっている。

 参加者は、最新動向や事例、ソリューション解説などから、多くのヒントをつかんだようだった。なお、下記資料では、これからの企業のITインフラに欠かせないDevOpsとInfrastructure as Codeを詳しく解説しているので、ぜひダウンロードいただきたい。

提供:レッドハット株式会社 | 日本ヒューレット・パッカード株式会社
[PR]企画・制作 朝日インタラクティブ株式会社 営業部  掲載内容有効期限:2018年9月30日
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