Google Appsがメールに関するさまざまな課題を解決する
サイオステクノロジー(以下、サイオス)は、2007年から顧客企業のクラウド活用のサポートを開始し、現在SIOS Integration for Google Apps(以下、SGA)というサービスを展開中だ。ユーザーは2010年12月現在で約150社、45万ユーザー以上が利用している。SGAは、その名が示す通りGoogleが提供するホスティング型アプリケーションサービスであるGoogle Appsを顧客の要望に合わせた形で導入するために開発された。

メール(Gmail)、スケジュール共有(Google カレンダー)、ドキュメントの管理・編集(Google ドキュメント)、情報共有のためのウェブサイト作成(Google Sites)などが利用できるGoogle Appsをエンタープライズレベルで存分に活用したいという企業、団体は多い。しかし実際に導入するとなると、自社システムの現状を明確に把握した上での効率的なインテグレーションが要求される。このインテグレーションのサポートを行うのが、SGAというサービスなのある。
Google Appsを利用する際、もっともユーザー企業が積極的に、すぐにでも活用したいと考えるサービスはなんと言ってもメールだ。たかがメール、されどメール。企業のIT部門はメールシステムについて多くの悩みを抱えている。まずは管理者数の削減が困難であり、つねにコスト上昇要因になってしまうという点。メールは社内ユーザーにとって一番身近なITインフラである。何かあれば、クレームも頻繁に届くことになる。
一方で、個々のメール容量などに対する不満がまん延しているケースもある。放置しておくとシステム利用がストップされてしまうので、ユーザーにとっては非常にストレスがかかる問題となる。
また、セキュリティ面でもメールシステムにはさまざまなコストが掛かる。ウイルス対策、スパム対策関連のソフトウェアのライセンス費用も必要となり、アカウント数は利用する可能性のある社員全員分そろえなければならない。さらに社外からメールシステムを利用する際の認証基盤などにもコストが発生するし、IDやパスワードの管理も欠かせない業務となる。
こうした悩みをGoogle Appsの利用で少しでも解消したいというユーザーは実に多いし、今後も増えていくだろう。しかし1ユーザーとしてGmailを活用するのと、IT部門のスタッフとして全社のメールシステムをGoogle Appsに移行するのとでは話がまったく違う。そのことは分かっているつもりでも、具体的な対応策についてはすぐには用意できないケースも多いのだ。