HA化デファクト時代 LifeKeeper+Zabbixで信頼性向上と運用負荷を軽減せよ!

昨今、ミッションクリティカル領域においてLinux導入が加速し、Linuxによるハイアベイラビリティ(以下、HA)化が広がっている。また、インフラのHA化だけでなく、アプリケーションの保護も求められるようになってきた。加えて、それらの基盤を監視するソフトウェアとして、オープンソースソフトウェア(以下、OSS)のZabbixがデファクトになりつつあるという。 今回は、LinuxのHA化製品として採用数が増加しているLifeKeeperを提供しているサイオステクノロジー株式会社の御舩氏と檜氏、また統合監視ソフトウェアであるZabbixのサポートやオプション製品などを提供しているミラクル・リナックス株式会社の鈴木氏のお話を伺いながら、HA環境と統合監視ソフトウェアの最新動向を紹介する。

1)HA環境がデファクト化、統合監視もHA化がデファクト

ミッションクリティカル領域におけるLinux導入やHA環境、統合監視ソフトウェアの動向について、3名にお話を伺った。

御舩近年、ハードウェアや仮想化の技術向上により、ミッションクリティカルな領域でLinuxを使ったシステムが増えてきています。実際にLifeKeeperシリーズの2012年の上期の売り上げは、前年度比で33%増となっており、市場の要求が着実に増えていると感じます。

私は、LifeKeeperのサポート業務をさせていただいていますが、最近は、一般的な企業からの問い合わせをいただくことも多くなり、さらに、活用されている領域も、よりミッションクリティカルの領域で使用されているお客様が増えているように感じます。

鈴木確かに、Linuxは、ミッションクリティカルの領域での活用も増え、インフラ以外でも可用性や信頼性を求めるお客様が増えていますね。

御舩そうですね。弊社にもデータベースや監視サーバなどのサービスやアプリケーションの可用性を高めたいというご要望をいただいています。

鈴木OSSでもクラスタの要望は多くいただいています。ZabbixサーバもHA化はデフォルトになりつつあって、実際にお客様の方からHA化を前提でお話をいただくことが普通になっています。また、Zabbixは昨年から案件のお問い合わせは上昇傾向で、週に数件いただいています。また売り上げも2012年の上期は昨年の150%ペースで、Zabbixの市場は広がっていますね。

御舩弊社でもミッションクリティカルなシステムでLifeKeeperの導入と合わせて、Zabbixのお問い合わせが増えています。

鈴木確かにミッションクリティカルなシステムでは、何か起きたときに原因不明では対応できませんから、監視の体制は万全にしておきたいですね。

LifeKeeper を利用したクラスタ構成
LifeKeeper を利用したクラスタ構成

○ポイント
・ミッションクリティカル領域でLinux導入が加速
・LinuxサーバのHA化に伴いLifeKeeperの導入が増加
・サービスの可用性についても要望が多い

2)求められる運⽤負荷の低減と仮想環境のHA化

では、HA環境の構築や導入、運用に関してどのような要望が多いのだろうか?

御舩弊社では販売パートナー様の声をお伺いするサイオスパートナーカンファレンスを開催しています。その中で一番多いご要望の1つは、運用負荷の軽減です。

具体的にはログ出力に関するご要望を多くいただいていました。そこでLifeKeeper for Linux v8.0では、ログの出力形式をSyslog経由で行えるように変更いたしました。

LifeKeeperでは、もともと運用負荷の軽減に重点を置いており、GUIによるクラスタノードの管理によって、管理のしやすさを追求しています。また、導入のしやすさという点から、Application Recovery Kit(以下、ARK)の提供を行っています。ARKのウィザードに沿って進めていただければ、簡単にアプリケーションの保護の設定が可能です。

弊社では、現在、市場の要望に合わせて、データベース用、アプリケーションサーバー用といった製品ごとに、70以上のARKを提供しています。

御舩最近ではZabbixを使いたいというご相談が多かったため、今回LifeKeeperのオプション製品としてRecovery Kit for Zabbixの提供も開始しました。

鈴木Recovery Kit for Zabbixはサイオス様と共同開発した製品ですが、システム構築のコスト面で大きく貢献できると思います。Zabbixの冗長化は作り込みが大変ですので、複雑なスクリプト作成を行うことなくLifeKeeperからウィザードに従ってGUIで設定できるのは大きいですね。

設定だけではなく、Recovery Kit for Zabbixの運用もGUIで行えるので運用負荷も軽減できるのが特徴です。また、ARKについてはGeneric ARKという仕組みも用意しておりますので、事前にARKが提供されていない場合でも、さまざまなアプリケーションに対応できます。

鈴木昨今では仮想環境による運用も増えてきていると思いますが、どのぐらいの割合なのでしょうか?

御舩そうですね。LifeKeeperについては、全体の20%ほどが仮想環境上で利用されているという状況です。

鈴木それは多いですね。

御舩仮想環境については導入フェーズから、仮想環境上におけるアプリケーションのサービスレベルを担保するフェーズにシフトしています。その流れの中で我々のソフトウェアをご購入いただくというケースが増加していますね。

また、VMwareやLinux KVMなどの仮想環境についても案件が増えており、弊社として仮想環境は十分なサポート体制を整えています。今後も仮想環境のHA化については力を入れていく予定です。

○ポイント
・要望が多いのは運用負荷の軽減
・仮想環境のHA化が増加
・求められるアプリケーションの保護

提供:サイオステクノロジー株式会社
[PR]企画・制作 朝日インタラクティブ株式会社 営業部  掲載内容有効期限:2013年3月16日
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