ケースその2「一番使いたい業務システムがモバイル対応できない」
企業によっては、日々の業務に必要不可欠になっているシステムが、Webアプリケーションになっていない(Webアプリ化できない)というケースもあるのではないだろうか。いわゆる90年代前半の「クライアント/サーバ」システム全盛の頃に作られた専用のクライアントアプリなどが、現在も使われてはいないだろうか。また、その後のWebアプリの時代に作られていても、特殊なプラグインやActiveXコントロールを使っているため、スマートデバイス対応が難しいというケースもあるかもしれない。
もちろん、こうした「レガシー」なアプリケーションだけでなく、CADやクリエイティブ系のソフトなどを多く利用する職場では、そうしたものをモバイル環境で利用したいが、スマートデバイス向けのものが用意されていない、もしくはライセンスコストの問題ですべてのデバイスにインストールして使えないといったケースもあるだろう。
これらの特別なアプリケーションをモバイル対応させることで、大幅に利便性が高まったり、業務効率の向上が見込めたりする場合もあるはずだ。
ソリトンシステムズは、こうしたニーズを持つ企業向けに、セキュアリモートコントロールソリューション「Soliton SecureDesktop」を提供する。
「Soliton SecureDesktop」は、スマートデバイスやPCから、社内にあるPCのデスクトップを安全に利用するための製品だ。iOSやAndroid、Windowsタブレットなどのモバイルデバイスで、社内にあるPCの画面を表示し、社内にいるのと同様に操作できるようになる。つまり、「社内のPC上」で動いているアプリケーションであれば何でも、モバイル環境から操作できる環境が実現するというわけだ。SecureDesktopは、接続元としてWindows、Mac(予定)、iOS、Androidデバイス、接続先としてWindows、Macに対応している。
スマートデバイスからPCのデスクトップを操作する際の操作性も配慮されており、マウス操作をタブレット上のジェスチャーでストレスなく行えるよう最適化されている。画面表示のパフォーマンスチューニングも行われており、3Gによる通信であっても画面はスムーズに表示可能だという。
SecureDesktopには、通信されるデータの暗号化や、不正端末による接続防止など、業務での利用を考慮したセキュリティ機能が搭載されている。また、前出のSSB/SSGと同様に「NetAttest EPS」との連携が可能で、既にNetAttest EPSによる認証基盤がある環境であれば、そのポリシーをすぐにリモートコントロール環境にも適用できる点がポイントだ。
SecureDesktopは、業務向けのセキュアなリモートコントロール環境の構築にフォーカスした製品となっており、管理サーバアプライアンスを企業内に設置して運用する。接続元の端末にアプリをインストールし、接続先のマシンにエージェントソフトをインストールすることで準備は完了だ。
従来、企業でこうした環境を構築したいと思った場合には、高価で大規模な仮想化インフラを用意したり、またコスト面では有利だがセキュリティ面で不安の残るネット上のリモートコントロールサービスなどを利用したりといった選択肢が主だった。SecureDesktopの価格は、管理アプライアンスが100万円、ユーザー向けのライセンスが75,000円/年(5ユーザーパック。1ユーザ―あたり15,000円/年)だという。業務における、スマートデバイスからのセキュアなリモートコントロール環境を求めていたユーザーにとっては、魅力的な選択肢のひとつになるはずだ。
期間限定の「スターターパック」も用意
ここまで、ソリトンシステムズが提供する、大きく2つの新しいスマートデバイス/モバイルワーク環境構築ソリューションを紹介した。なお同社では、現在、NetAttest EPSとSSB/SSGの組み合わせによる「セキュアWebアクセスソリューション スターターパック」の提供キャンペーンを行っている(2015年3月20日まで)。このキャンペーンでは、100ユーザーまでの小規模パックが230万円から(定価289万円)、500ユーザーまでの中規模パックが450万円から(定価568万円)導入可能となっている。今まで、セキュリティやコスト上の懸念から「モバイルワーク導入に踏み切れなかった」企業にとって、改めて検討を進めてみる、良い機会になるのではないだろうか。
※記載の価格はすべて、保守・税別(2014年10月時点)です。