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特集まとめ:高まるCISOの重要性

「あたりまえ」になった今こそ改めて考えたい「無線LANのセキュリティ」

無線LANが広く一般化したことで、ユーザーが無線LANに「あたりまえ」に求める要件が変化しつつあるようだ。企業でユーザーに対してネットワークを提供する担当者は、そうしたユーザーの意識の変化、近年のIT環境の変化に合わせて、言外に求められる「あたりまえ」の品質を備えた環境を用意することが重要になってきている。今回は特に「セキュリティ」とその「管理」の観点から、「高品質」な企業ネットワークを維持するために必要な要素について考えてみたい。

無線LANの「安全性」に対するユーザーの認識が変わった?

 ITの仕事に携わっていると、ある技術がユーザーに広く利用されるようになることで、少し前まで自分たちが「あたりまえ」だと思っていたことが、知らず知らずのうちに他の多くのユーザーにとっての「あたりまえ」から乖離してしまうことがよくある。今、「無線LAN」の分野で、まさにそうした状況が起こっているようだ。

 2014年8月に、ある新聞社が報じた「空港の公衆無線LANサービスを使うと、閲覧したWebサイトやメールの内容が他者に丸見えになる」というニュースが話題になったことを記憶している人も多いのではないだろうか。これらの空港では、無線LANを利用したいというユーザーの利便性を考慮して、アクセスポイントの暗号化を行っていなかったという。

 無線LANのセキュリティについて知っている人なら「暗号化を行っていないオープンなアクセスポイントとの通信内容がのぞき見できてしまう」「多数の利用者がパスフレーズを共有する公衆無線LANサービスでは、通信内容の安全性は保証されない」というのは「当然のこと」で、ユーザーはそうしたリスクを承知の上で利用するのが「あたりまえ」だと感じたのではないだろうか。

 多くの反響を受けて、このニュースのきっかけとなった実験を行った大学教授は、後日自らのブログ上でこの実験の本来の意図について説明を行った。それによれば、「技術的に可能である」ことを「実証」することに意義があったこと、「こうしたサービスを利用する際に、日本では特に無条件で『安全』だと信じ込んでいる人が多く、安全ではないことを認識してもらうための警鐘」としての意味があったとしている。

 記事のインパクトが強かったことから、実験本来の意図とは違う形での議論も起こったが、「無線LANという技術が『あたりまえ』のものになったため、『そのセキュリティもあたりまえに確保されている』と考えているユーザーが増えている」という事実を、改めて考え起こさせる出来事だった。


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企業ネットワークに「あたりまえ」に求められる品質も高まる

 振り返って、企業のネットワークについて考えてみよう。企業においても既に無線LAN環境は「あってあたりまえ」のものになっている。スマートフォンやタブレットによる「モバイルワーク」、「フリーアドレス」のような新たなワークスタイルの導入は、無線LAN環境があってこそ、意味のあるものだ。

 かつては「あれば便利」だった無線LANが「あたりまえ」のものになると、それが使えないことで、ユーザーは強い不満を感じるようになる。また、その「品質」についても、より高い水準のものを求めるようになる。企業のネットワークであれば、接続スピードなどの「快適さ」に加え、いつでも利用できる「可用性」、情報漏えいや不正アクセスを許さない「セキュリティ」といったものに対する要求水準が上がっていく。無線LANを使って行われる業務の比率が上がるにつれ、これらの要素がビジネスそのものに具体的な影響を与える可能性も高くなる。有線LANを運用する際のシビアさが、無線LANにも要求されつつあるのだ。


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 企業の中で、もしくは企業に対してネットワークを「提供」する立場にある担当者は、そうしたユーザー側の意識の変化を察知し、言外に求められている「品質」を満たした環境を用意することが求められるようになってきている。ネットワークスピードの向上や、ダウンタイムの極小化といった取り組みに加え、必要なセキュリティ対策を適切に行っておくことで、ユーザーの満足度が高い「無線LAN環境」を保つことができる。

 ただ、無線LANの「品質」に対するユーザーの意識が変わったとはいえ、それを支える基本的な技術が大きく変化したわけではない。例えば、セキュリティに関してなら、通信内容を「暗号化」して盗聴を防ぎ、不正アクセスには、ユーザーの「認証」や接続デバイスの「識別」によって対抗するというのが王道だ。無線LANの場合、ネットワークの範囲が、目の届きやすいオフィス内だけでなく、パブリックスペースや建物の外にもおよぶ可能性があることから、有線ネットワーク以上に、利用者や接続可能な端末をしっかりと管理していく必要がある。

「企業」と「家庭」の無線LANの違いは「運用管理」の考え方

提供:株式会社ソリトンシステムズ
[PR]企画・制作 朝日インタラクティブ株式会社 営業部  掲載内容有効期限:2015年5月18日
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