絶対条件だったセキュリティ NTTデータ
DaaSに加え、Exchange環境のメールもセキュアに
NTTデータはエンタープライズ向け総合クラウドサービス「BizXaaS」(ビズエクサース)を展開中だ。同社はBizXaaSの新サービスとして、オフィス業務に不可欠なOA 環境をクラウド型で提供する「BizXaaS Office」(ビズエクサース オフィス)を提供するにあたり、ユーザーの懸念がセキュリティにあることを重視した同社は「アンチウイルス機能の標準提供は必須」と判断。複数のセキュリティベンダーと交渉を実施のうえ、標準搭載するセキュリティ対策製品として「ウイルスバスター コーポレートエディション」を選定した。
DaaSに続き8月にはMicrosoftExchange Serverによるメールサービスも開始。添付ファイルからのウイルス感染を防止するためトレンドマイクロの「InterScan for Microsoft Exchange」を採用している。さらにWebサイト経由の脅威を防御するため「InterScan WebManager」も導入予定であるなど、差別化のポイントとしてセキュリティを重視していることが見て取れる。
SaaS型セキュリティへの注目は増大へ
サービス中心のビジネスを目指した日本事務器
日本事務器は、同社独自のSaaS型セキュリティサービスとして、「ウイルスバスター ビジネスセキュリティサービス あんしんプラス」(あんしんプラス)を提供している。これまでオンプレミス型のソリューションを中心に事業を進めてきたが、今後の勝ち残りのカギをサービス事業と位置づけ、その軸足を急速にシフトしていることが背景だ。
同サービスはトレンドマイクロの法人向けSaaS 型セキュリティソリューション「ウイルスバスター ビジネスセキュリティサービス」をベースに、独自の「ヘルプデスクサービス」「緊急対応ワクチン提供サービス」「ウイルス監視サービス」「オンサイトレスキューサービス」の4サービスを付加したのが特長。オンサイト対応を含めた、手厚いサポートを同社ならではの価値として提供する狙いだ。これまでオンプレミス型での導入を行ってきた既存顧客約1400 社に対しても、今後は「あんしんプラス」への移行を図っていくという。クラウドへの流れが加速する中、会社方針としてサービス化を打ち出している以上、SaaS での提供に舵を切るべきと判断した、と同社は説明している。
なおユーザー企業側の動向として、全体の4割が「法人向けクラウド型サービスへ移行する、または検討中である」と答えた調査結果も、こちらのZDNet記事で伝えている。
セキュリティを付加価値に、ビジネスモデルの強化を
クラウド事業者が対象のオンラインセミナーに注目
ここまで後半は、クラウド事業者がトレンドマイクロのセキュリティ製品を自社のサービスに実装し、サービスの差別化をはかる取り組みを紹介した。
幅広い事業者がクラウドサービスに参入し市場が過密化しつつある現在、セキュリティ機能を効率的に外部調達し実装する新たなビジネスモデルは、今後のビジネス成功の秘訣となる可能性を秘めている。
クラウドサービスを展開する事業者の方々は、ぜひトレンドマイクロが期間限定で主催している下記オンラインセミナーなどで最新動向の収集に努めて頂きたい。