共通のクラウドプラットフォームが従来型と新たなアプリケーション環境を
統合的にサポート
ラグラム氏によると、ヴイエムウェアはこうした課題に対しても、明確な製品戦略によって企業のビジネスニーズに応えることができるという。
「企業はビジネスで必要となる新たなアプリケーションを非常に速いペースで構築し、さまざまなクラウドサービス上で展開しています。この中には今後ますます需要が高まるモバイルアプリケーションも含まれます。一方、どの企業にも従来型のワークフローやビジネスプロセス、多くの既存アプリケーションが存在し、この2つの環境で求められる要件はまったく異なります。ここで重要なのは、この両方の環境をサポートするプラットフォームをいかにして提供するかです。この課題に対する回答が、まさにヴイエムウェアが提唱するハイブリッドクラウドなのです。」
このようにヴイエムウェアは、包括的なクラウド運用を支援する単一の仮想化されたプラットフォームの提供に力を注いでいる。これにより、企業はクライアントサーバの従来型のアプリケーションに加えて、ビッグデータ、ソーシャル、リアルタイムアプリケーションなどをすべて管理できるようになる。それを実現するための独自のポジションを、すでに同社は確立しているといえる。
また最近、ヴイエムウェアはDynamicOps社を買収した。このことについてもラグラム氏は「DynamicOps社のテクノロジーは、クラウド環境においてセルフサービスカタログやアプリケーション展開のプロビジョニングを自動化する管理者の役割を果たします。こうしたテクノロジーによって、ビジネスの変革を支援するヴイエムウェアのハイブリッド クラウド環境はますます強化されます」と話している。
クラウド導入の課題を払拭する世界最高の仮想化プラットフォーム
一方、ヴイエムウェアはパートナー企業との協業体制の強化にも余念がない。同社の認定サービスプロバイダーが提供する「VMware vCloud Datacenter Services」では、ユーザー企業はvCloud Datacenter Servicesのリソースを活用して、企業内ユーザーの要求に応えることはもちろん、自社で独自に構築したプライベートクラウドとも容易に連携させることができる。
このvCloud Datacenterパートナーのコミュニティは世界中に広がっており、どこでも利用できる共通のソリューションを提供できるのは、まさに世界のクラウド基盤をリードするヴイエムウェアならではの強みといえるだろう。
ヴイエムウェアが掲げるこれらの製品戦略を「まさに世界最高の仮想化プラットフォームの実現に向けた出発点」と語るラグラム氏。クラウド移行への多くの課題を払拭するヴイエムウェアのハイブリッドクラウド戦略は、ITという経営リソースをネットワーク上で共有するクラウド本来の価値を最大限に引き出し、ビジネスの変革を強力に支援してくれるはずだ。
