有機ELとは
(ユウキイーエル,有機エレクトロルミネッセンス,Organic ElectroLuminescence,Organic Light Emitting Diode,OLED,)
有機ELとは、電流を流すと発光する性質の有機物質を応用した発光現象のことである。
有機ELは、基板に有機物質が挟み込まれた構造をしており、電流を流すことで有機物質の分子が励起され発光する仕組みとなっている。
構造が比較的単純で、バックライトなどの装置が不要であるために極端な薄型化が可能であり、電流の調節によって光の強さも加減できるなどの特徴をもっている。
表示装置(ディスプレイ)の用途としては、他の方式に比べて、輝度や視野角、消費電力などの面でも優れているといわれている。
有機ELを表示材料に用いたディスプレイは一般的に有機ELディスプレイと呼ばれている。
有機ELは2000年代初頭から実用化されはじめ、照明装置や小型機器のディスプレイとして採用されてきた。
2000年代後半に入るとパネルの大型化が実現し、それまでのプラズマディスプレイなどに次ぐフラットパネルディスプレイ(FPD)の候補として有望視されている。
2007年10月にソニーが発表した11型の有機ELテレビは、厚みが最小で3mmという極薄さが実現されたことで大きな話題を呼んだ。
用語解説出典
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